鈴木晶のレビュー一覧

  • 死ぬ瞬間 死とその過程について

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    読み継がれて50年。まさに、万人が読むべき一冊。200人に及ぶ末期患者への直接面接により、死に至る人間の心の動きを探る。
    ただ延命をすればいいというわけでもない。患者の家族の意見が優先されがちであるが、死に臨む患者の暗黙の訴えにもっと敏感になるべきである。

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    2021年09月19日
  • 死ぬ瞬間 死とその過程について

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    死に直面した人達のインタビューがたくさん載っていて
    死ぬ前の不安や気がかりについて色々聞くことが出来る

    無意識下では自分は不死身であるという言葉にハッとさせられた
    確かに普段からあと1年で死ぬかもしれないとかそういうことを考えてはいないが、可能性としてはいつでも、なんなら明日にでも死ぬ可能性はある

    死というのは命が消える瞬間ではなくその過程であるらしい
    そして命が消える瞬間は穏やかな身体機能の停止でしかないとのこと
    本書を通して死への恐怖が薄れた

    死が迫っている人に対してその話を避けるべきではなく、死にゆく人も残される人も死を受けいれた方がお互いに良い結果になるようだ
    もし自分も死が迫っ

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    2021年08月20日
  • 「死ぬ瞬間」をめぐる質疑応答

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    死を忌まわしい、遠ざけたいと思うのは、自分の死を考えることを避けたいのと日頃からそのような場面を経験する事が稀有だからだろう。子どもに葬式に出席させる、このような本を読む事で、死が生の一部である事を感じることができる。臨死の人に寄り添う職業は、問題が起こった時に悪人のように取り上げられるし、それでなくとも精神的にきつい。気持ちの切り替えが大事とあるが、相当な経験と覚悟が必要なのでしょう。2021.7.18

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    2021年07月18日
  • フロムに学ぶ 「愛する」ための心理学

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    ネタバレ

    愛によって人は孤独感・孤立感を克服するが、依然として自分のままであり、自分の全体性を失わない。

    フロムの導入としてとてもわかりやすかった。

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    2021年04月24日
  • フロムに学ぶ 「愛する」ための心理学

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    マイハニーから送られた一冊。
    実家との母との関係に悩み、傷ついている自分に読んでほしいという思いだったのかも。

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    2019年03月08日
  • 別冊NHK100分de名著 「幸せ」について考えよう

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    「100分de名著」シリーズの特別企画版のような1冊。「幸せ」をテーマに、井原西鶴、アダムスミス、ヘーゲル、フロイトの作品を取り上げ、それぞれ、小説、経済、哲学、心理学の切り口から、生きることについて考える。
    こうやってテーマを設定したうえで4作品を並べて解説してもらうってのは、面白いもんですね。異分野間でも視点を変えて横軸を通すことで、どんなテーマでも学ぶことが可能なのですよね。

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    2016年04月15日
  • ニジンスキーの手記 完全版

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    ディアギレフのバレエ・リュスを追われ、自身が興行主となったバレエ公演に
    失敗したニジンスキー。心を病んだ彼は妻と娘と共に、サンモリッツで療養
    する。

    そこで書かれたのが本書の元になった4冊のノートである。なんとも言い難い
    「愛」への渇望が綴られている。

    「(前略)私は誤りを自覚した。妻は他の人びとよりも私を愛してくれたが、
    私を感じてはくれなかった。私は別れたかったが、それは不実だと感じ、
    彼女のもとに留まった。彼女はあまり私を愛してくれなかった。彼女が
    感じていたのは金と私の成功だった。彼女が愛したのは私の成功と私の
    肉体だった。(後略)」

    妻となったロモラは、確かに「成功した世界的ダ

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    2017年08月18日
  • バレリーナの肖像

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    あまり詳しく知られていないバレエ創生期から20世紀初頭までのプリマドンナについての紹介。どの世界でも同じだろうが、素質と才能だけでは一流にはなれない。コネと運も大きな要素に違いない。
    写真のバレリーナたちが とてもキレイ。

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    2010年09月23日
  • ある葬儀屋の告白

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    葬儀屋さん、私たちより遙かに多くの「死」にであう。何を感じ、どんな言葉を語るのか、それを知りたくて読みました。

    「人生で最も辛い体験の一つは、愛する者が別れも告げずに去っていくことである」(P125)と述べ、
    「たとえそこに苦痛と涙が満ちていても、愛が支配するところに天国はある。時に天国は地上にあらわれるのである」(P127)と語る。

     大切なのは日々の生活の中で、近しい人を大切にし、その時その時にかけたい言葉、かけるべき言葉があれば後回しにしないこと。日々のささやかな積み重ね。
     難しいことではないはずなのに、実行できないのはどうしてだろう?・・・と自問ばかりしていてはダメなんです。まず

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    2024年12月16日
  • 死ぬ瞬間 死とその過程について

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     医師が患者の死に直面する際、どのような見方で患者たちの最期を見守るのか、その過程を具体的な例を挙げながら見ていく。患者も人間である以上、医師も当然人間として患者に真剣に向き合い、できる限り会話を繰り返す。とくに精神的な面には慎重になる必要があり、それぞれの患者がその時点で何に悩んでいるのか、相手の立場を慮って治療を施す。

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    2024年12月15日
  • ある葬儀屋の告白

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    死は土で天国は花。
    死の土壌から美しいものがにじみ出し、天国が出現する、という考え方に共感。
    エンバーミング含めた葬儀を家業とする著者のブログがきっかけに書かれた本書。
    死を隠し、忌み嫌うことで、恐怖が増す。そして幸福から遠ざかる。
    昨今の愚かな選択のために、いま、幸せに生きることを奪われている子どもたち。死なないために生きているのではなく、いま、ここで、生きる喜びを感じるために、いのちを燃やすために、生きるべき。死は不可避で、何よりも優先されることではない。
    死について、生について、考えることが大切だと改めて思った。
    中村哲さんは、地獄に天国を出現させた人だなあ、ということも、読みながら頭を

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    2022年12月22日
  • 別冊NHK100分de名著 「幸せ」について考えよう

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    ・ヘーゲル 自分の人生を肯定することで幸福に辿り着く
    ・フロイト 愛する人が幸せであることが幸福
    ・井原西鶴 絶望してもそこで一度断念し次に向かう、ため息が深呼吸に変わるその瞬間が断念の後の悟りであり、幸せである

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    2021年07月03日
  • ある葬儀屋の告白

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    人の生死について書いた本でした。
    フィクションだろうと思って借りたのですが、ノンフィクションでした。
    ちょっと辛い、苦しい部分もあって読むのに時間がかかりました。

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    2018年12月13日
  • ある葬儀屋の告白

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    様々な死と日々向き合う著者の死生観、宗教観、そしてたどり着いた想いが詰まった、単なるノンフィクションに括りきれない作品。
    お国柄、風習、慣例は違えど、死者を弔う気持ちは同じ。
    同時に死を恐れ、ともすれば蓋をし、遠ざけたい気持ちが働くのも同じ。
    しかし、著者は死を受け入れ、寄り添い、そこにメッセージや美しささえ見い出す。
    死に対する考え方が少し変わった。

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    2018年08月11日
  • 別冊NHK100分de名著 「幸せ」について考えよう

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    別冊NHK100分de名著 「幸せ」について考えよう (島田 雅彦;浜 矩子;西 研;鈴木 晶)
    アダムスミス、フロイトなどの過去の識者は幸福をどうとらえたのか?を総合的に解説。
    まず資本主義の開祖アダム・スミス。どちらかというと自由放任のイメージがあるが、金銀財宝の量に富の源泉を見出す重商主義を否定し労働によってこそ価値が生まれるという労働価値説を展開しました。重商主義ならぬ「重人主義」。
    人々に、話す力と同じくらい黙っている力があれば、世の中はもっと幸せになるだろう。──スピノザ
    「幸福」について、初めてちゃんとしたかたちで語った哲学者はアリストテレス(*)です。『ニコマコス倫理学』という

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    2016年11月21日
  • 「死ぬ瞬間」をめぐる質疑応答

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    宗教や社会的価値観とかがが絡むから
    すんなり飲み込めないときがあるけど、参考にはなる。

    「人生最後の危機に際して出てくる多くの疑問を前にして、誰もが途方に暮れていた」

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    2009年10月04日