鈴木晶のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
年末に重たいテーマに臨んだ。誰もがやがて訪れる死。死に至る心の5段階のプロセスは言葉として学んでいたが、この本を読むまでは、200人以上の臨死患者のインタビューが基になっていることや、精神科医である著者がインタビューを行う際に、周りの医師から異端とも捉えられる困難な状況であったことは知らなかった。人が死を迎えるにあたり、決してこの5段階の順序は踏まなかったり、受容まで行き着かない場合もあるだろうとは思っていたが、著者はその点をかなり深堀して、患者に向き合い、死を恐れるのは患者だけでなく医療者側もそうなんだ、その恐れを患者に向かわせてはいけないといった警告も発せられている点はもっともだと思った。
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生産性が高い人の8つの原則
著:チャールズ・デュヒッグ
訳:鈴木 晶
ハヤカワ文庫NF
おもしろかったが、各章の分量が多かった。
生産性の向上とは、最小の努力で最大の報いを得られる方法を見つけること
換言すれば、ストレスと葛藤を最小限にして、成功するための方法を学習することである
本書は、生産性の低い人や企業と、生産性の高い人や企業との比較して、その違いは何か、という問いに答えることである
生産性を高めるもっとも重要な8つのアイデアを提案し、探求することである。
気になったのは、以下です。
■①やる気を引き出す:指令中枢
・終身雇用が減り、フリーで仕事をする人が増えるにつれて、や -
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現代人は死に触れ、死者のことを思い、死者を哀悼することを忘れてしまったのだ。
沈黙を前にした時、私たちは生存本能や生物学的特性を意識的に否定しなくてはならない。そのとき、私たちの答えとか説明とか確実性とか、天国への導きだけでは、私たちの疑問や疑念や不安は解消できないことを悟る。死よりも沈黙を恐れているのかもしれない。
人間の内部には、恥や恐怖に一度も傷つけられていない秘密の場所があるように思う。その無垢な場所では、私たちはありのままの自分でいられ、自分は愛されているのだと信じることができる。そこでは完全で完璧なふりをする必要もなく、仮面をかぶる必要もなく、傷を隠す必要もない。しばしばその場所は -
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生産性について考察したものですが、近年稀に見るほどの面白さと学びを得られる本でした。
群を抜いて生産性の高い人や企業とそうで無い人や組織の違いはなんなのかを考察しています。ToDoリストを早くこなすというようなものではなく、本質的な考え方とそれに基づく行動がなんであるかを解きほぐしています。8つの視点で生産性の全体像を紐解いていくのですが、それぞれの視点で紹介される実例がとても興味深いものばかりで、その物語にも引き込まれます。
一つ目の視点「やる気を引き出す」です。
海兵隊の新兵が取り組む初期訓練と、敏腕経営者ロバート氏がある日突然に無気力になってしまった病が紹介され「やる気を引き出す」ことに -
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『幸せとは、自分の生に対する肯定である。」/西研
哲学の章 ヘーゲル『精神現象学』の章を読めただけでも大満足。
これほどヘーゲルの哲学を分かりやすく噛み砕いて説明するのがすごい。
西研さんはニーチェの本もよかったけど、今回はさらに良かった。
今の時代、ニーチェの哲学は受け入れやすいし、ちょっとしたブームになることもあった。
だけど、あと何十年かしたら次はヘーゲルの哲学が脚光を浴びそう。
より多くの人がなるほどこれは確かに価値があるという感じられる「事そのもの」
それを目指そうとする「良心」
大事なことはここに詰まってると思うのでまた読み直そう。 -
購入済み
自分への問いかけ
とても読みやすい本です。
読み終わったあと、もう一度初めから読んでみよう。何度も何度も読んで、自分へ問いかけたい。
本当の意味で人を愛したことがあるのか、と。
そう思わせてくれる本です。 -
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講演者の真価は、「質疑応答」での応答にあると私は思う。
その意味では、本書は「死」という一番、共感が難しい人生の局面で寄り添うことの大切さを、質問を通して説いた希有な書である。
自分も多くの講演を依頼されるが、毎回、新鮮な質問が寄せられることに、自分の問題意識を深めさせてもらっている。新たに産み出された応答が、また、次の講演に活かされていくのである。
清掃係の女性のエピソードは、移動中の読書であったにもかかわらず、涙が止まらなくなってしまい、しばしページをめくる手を休めた。世の中には、深い悲しみを背負いながら、また、だからこそ、人に深い優しさを捧げることが出来る人がいる。
自分も -
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Posted by ブクログ
読み初めは退屈でしたが、2章3章と読み進めていくにつれ面白くなってきました。
最初のうちに合わないと思っても断念せずに最後まで読んでみることをおすすめしたいです。
大きなショックを受けた時の感情の移り変わり、そして抑圧された気持ちを認め・解放することがどれほど大切か、さまざまな患者さんたちの話や病院スタッフとのやり取りから浮かび上がってきます。
人に優しくすること誰かの役に立つ事は生易しいものじゃないのだと思わされます。
何かしてもらわなくてもいい、分かってもらいたい、それだけで救われる…という心境は、死が迫る人だけじゃなく生きている人全てに言える事なのでしょう。
どんな生涯であれ自分の内 -