鈴木晶のレビュー一覧

  • 生産性が高い人の8つの原則

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    生産性が高い人の8つの原則
    著:チャールズ・デュヒッグ
    訳:鈴木 晶
    ハヤカワ文庫NF

    おもしろかったが、各章の分量が多かった。

    生産性の向上とは、最小の努力で最大の報いを得られる方法を見つけること
    換言すれば、ストレスと葛藤を最小限にして、成功するための方法を学習することである

    本書は、生産性の低い人や企業と、生産性の高い人や企業との比較して、その違いは何か、という問いに答えることである

    生産性を高めるもっとも重要な8つのアイデアを提案し、探求することである。

    気になったのは、以下です。

    ■①やる気を引き出す:指令中枢

    ・終身雇用が減り、フリーで仕事をする人が増えるにつれて、や

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    2024年10月12日
  • ある葬儀屋の告白

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    現代人は死に触れ、死者のことを思い、死者を哀悼することを忘れてしまったのだ。
    沈黙を前にした時、私たちは生存本能や生物学的特性を意識的に否定しなくてはならない。そのとき、私たちの答えとか説明とか確実性とか、天国への導きだけでは、私たちの疑問や疑念や不安は解消できないことを悟る。死よりも沈黙を恐れているのかもしれない。
    人間の内部には、恥や恐怖に一度も傷つけられていない秘密の場所があるように思う。その無垢な場所では、私たちはありのままの自分でいられ、自分は愛されているのだと信じることができる。そこでは完全で完璧なふりをする必要もなく、仮面をかぶる必要もなく、傷を隠す必要もない。しばしばその場所は

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    2024年10月06日
  • 生産性が高い人の8つの原則

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    生産性について考察したものですが、近年稀に見るほどの面白さと学びを得られる本でした。
    群を抜いて生産性の高い人や企業とそうで無い人や組織の違いはなんなのかを考察しています。ToDoリストを早くこなすというようなものではなく、本質的な考え方とそれに基づく行動がなんであるかを解きほぐしています。8つの視点で生産性の全体像を紐解いていくのですが、それぞれの視点で紹介される実例がとても興味深いものばかりで、その物語にも引き込まれます。
    一つ目の視点「やる気を引き出す」です。
    海兵隊の新兵が取り組む初期訓練と、敏腕経営者ロバート氏がある日突然に無気力になってしまった病が紹介され「やる気を引き出す」ことに

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    2024年07月28日
  • 死ぬ瞬間 死とその過程について

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    「死ぬ」ということを語ることによって、どこかで苦しみが理解される実感、孤独が和らぐ瞬間があるのだろうか。それは、「死ぬ」ことをタブーとしてきた私達にとって、驚くべきことだろう。もちろん人によって感じ方は様々だろうが、タブーを超えること、またはタブーを受容することによって、生身の私が浮き上がり、機械的ではない対話へ繋がっていくのかもしれない。「言葉をこえる沈黙」は、言葉を交わした後にしかこないのかもしれない。しかし、死の過程の諸段階は、どのような形であれ必ず私に訪れるものだ。それを忘れてはいけない。

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    2024年06月26日
  • 死ぬ瞬間 死とその過程について

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    がん宣告されないことも多かった、宣告することが残酷とされていた時代の中、患者はそれでもある程度死期を悟っていたよう。直接的に触れてはいけないものとして扱われており、死に対する医師の考えも今とは全然違うみたいだ。死を目前にした人々にインタビューを行い、死に向かう過程を提唱したキューブラー・ロスのインタビュー記録や、考察を読める。内容の濃い一冊。

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    2024年06月04日
  • フロムに学ぶ 「愛する」ための心理学

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    「愛すること」を本当の意味で行える者は少ない。愛することは学びの必要な技術であり、鍛錬である。

    愛することは難しい。
    まさに壁にぶち当たった時にタイムリーに出会えた貴重な本だった。

    正解が書いてあるわけではないが、
    努力の方向性は明確に示されている。

    次は本編、フロムの「愛するということ」にもチャレンジしたい。

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    2021年10月13日
  • フロムに学ぶ 「愛する」ための心理学

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    まず初めに、
    エーリッヒ・フロムの愛するということを
    読んだ

    分かった部分、分からなかった部分どちらもあった

    この本のおかげで噛み締めてまた読むことが出来る

    素敵な1冊に出会えて嬉しい

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    2021年10月11日
  • 別冊NHK100分de名著 「幸せ」について考えよう

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    『幸せとは、自分の生に対する肯定である。」/西研
    哲学の章 ヘーゲル『精神現象学』の章を読めただけでも大満足。
    これほどヘーゲルの哲学を分かりやすく噛み砕いて説明するのがすごい。
    西研さんはニーチェの本もよかったけど、今回はさらに良かった。

    今の時代、ニーチェの哲学は受け入れやすいし、ちょっとしたブームになることもあった。
    だけど、あと何十年かしたら次はヘーゲルの哲学が脚光を浴びそう。

    より多くの人がなるほどこれは確かに価値があるという感じられる「事そのもの」
    それを目指そうとする「良心」
    大事なことはここに詰まってると思うのでまた読み直そう。

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    2021年08月15日
  • フロムに学ぶ 「愛する」ための心理学

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    愛するということ、の本を分かりやすく纏めてくれた本です。別物と切り離して読むというより、補助として読んだら本作がより読みやすくなりました。

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    2021年01月21日
  • フロムに学ぶ 「愛する」ための心理学

    購入済み

    自分への問いかけ

    とても読みやすい本です。
    読み終わったあと、もう一度初めから読んでみよう。何度も何度も読んで、自分へ問いかけたい。
    本当の意味で人を愛したことがあるのか、と。
    そう思わせてくれる本です。

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    2020年05月25日
  • ある葬儀屋の告白

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    死をビジネスとする葬儀屋が、死を見つめ続けたからこそ生み出される言葉とは、どんなものだろう?
    今の社会は死を覆い隠していると著者は言う。昔は、自宅で迎える死は多かったが、今では病院で医師や、介護施設等で死を迎える。そして、建物の裏口から、そっと運ばれ、葬儀屋にゆだねられる。こんな社会だからこそ、時代だからこそ、この本に意義がある。
    時間について、示唆に富んだエッセイに感動したし、死を身近に感じているからこそ死と向き合い、生きているからこそ得られる感情を語る本書は、現代に生きる人への道標と感じた。

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    2018年12月09日
  • 別冊NHK100分de名著 「幸せ」について考えよう

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    ネタバレ

    「幸せ」について、文学の章、経済学の章、哲学の章、心理学の章の4つの章から考察されている本です。
    内容はかなり専門的なので、要点だけ知りたい方は、まとめのページだけ読むだけでもいいかもしれません。

    文学の章は井原西鶴『好色一代男』『好色一代女』。
    経済学の章はアダム・スミス『国富論』。
    哲学の章はヘーゲル『精神現象学』。
    心理学の章はフロイト『精神分析入門』が取り上げられています。
    私は、普段、まず読むことのなさそうな本ばかりですので、この本で要点がわかってよかったです。

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    2018年11月23日
  • 「死ぬ瞬間」をめぐる質疑応答

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    ネタバレ

     タイトルの通りの内容なのだが、著者の回答を読んでいると、死を目前にした患者に向き合うことは、自分の生に誠実であることなのか、と感じた。そしてそれは、相手が生きていることを尊重することでもあり、自分も同じように尊重されることである。
     「向き合う」という言葉の意味を考えるきっかっけになった。

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    2011年11月03日
  • 「死ぬ瞬間」をめぐる質疑応答

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    講演者の真価は、「質疑応答」での応答にあると私は思う。
    その意味では、本書は「死」という一番、共感が難しい人生の局面で寄り添うことの大切さを、質問を通して説いた希有な書である。

    自分も多くの講演を依頼されるが、毎回、新鮮な質問が寄せられることに、自分の問題意識を深めさせてもらっている。新たに産み出された応答が、また、次の講演に活かされていくのである。

    清掃係の女性のエピソードは、移動中の読書であったにもかかわらず、涙が止まらなくなってしまい、しばしページをめくる手を休めた。世の中には、深い悲しみを背負いながら、また、だからこそ、人に深い優しさを捧げることが出来る人がいる。

    自分も

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    2011年06月28日
  • 「死ぬ瞬間」をめぐる質疑応答

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    死を告知された患者と、その介護にあたる家族や医師、看護師の心構えを、簡潔な質疑応答のかたちでまとめた書。

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    2009年10月04日
  • ニジンスキーの手記 完全版

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    ここで安易に感想を述べるような安っぽい本ではありません。
    また、ニジンスキーの心の闇を理解するなんて軽い考えで読むような本でもありません。
    この様な非常に繊細な芸術家を、闇の世界に追いやってしまった無神経な人物を憎んでも憎みきれません。(それは誰だって?、そりゃ決まってるでしょう)。
    何となくチャイコフスキーに似た気質の人だと思うのは私だけでしょうか?。そんな軽々しく書くと、非難されそうですが。

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    2009年10月04日
  • 別冊NHK100分de名著 「幸せ」について考えよう

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    好色一代男
    好色一代女
    井原西鶴

    お金があっても、好色に身を費やしても幸せとは限らない。
    例えば美貌にかまかけて、スポーツ選手や実業家と結婚し、ママタレントとなり、自分のブランドを立ち上げるセレブの道も幸せかどうかわからない。

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    2023年08月24日
  • 死ぬ瞬間 死とその過程について

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    読み初めは退屈でしたが、2章3章と読み進めていくにつれ面白くなってきました。
    最初のうちに合わないと思っても断念せずに最後まで読んでみることをおすすめしたいです。

    大きなショックを受けた時の感情の移り変わり、そして抑圧された気持ちを認め・解放することがどれほど大切か、さまざまな患者さんたちの話や病院スタッフとのやり取りから浮かび上がってきます。
    人に優しくすること誰かの役に立つ事は生易しいものじゃないのだと思わされます。
    何かしてもらわなくてもいい、分かってもらいたい、それだけで救われる…という心境は、死が迫る人だけじゃなく生きている人全てに言える事なのでしょう。

    どんな生涯であれ自分の内

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    2022年09月15日
  • 死ぬ瞬間 死とその過程について

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    元々は臨死体験者や末期患者が死を前に何をしたかったか等を書いた物だったけど、続編は死そのものをテーマに、またそれぞれの宗教の死生観等が纏められている。
    死はいつか来る。自分だけでなく周りの人達も。受け入れるのはそれぞれの立場があるし、難しくて当然。
    私もずっと咀嚼し続けて来たし、今も続けている気がする。

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    2022年03月26日
  • 死ぬ瞬間 死とその過程について

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    『死の五段階説』を提唱したエリザベス・キューブラー・ロスのベストセラー書籍。2001年新訳バージョン。旧訳で「死の瞬間」という邦題が付けられたためそのまま旧タイトルが採用されているが、本来は「死の過程」を意味したものを著述している。200人以上の末期患者とのインタビューを経て、患者自身の死に対する受け止め方や、医療従事者や身内の反応などが報告されている。この書に関しては、キューブラー・ロスの死生観というより、死に瀕した人々が残してくれたメッセージと受け止めたほうがいいだろう。個人的には、穏やかな死の準備は、患者を取り巻く周囲の反応も大きな影響を及ぼすということが、非常に勉強になった。生きている

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    2022年02月21日