あらすじ
「恋に落ちる」という最初の体験と「愛している」という持続的な状態を混同してはいけない。愛は、誰もが生まれながらに持っているものではなく、学ぶべきものだ──。アドラーの「勇気」からフロムの「愛」へ。世界的ベストセラー『愛するということ』の翻訳者が、フロム心理学の奥義を極める。
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
愛とはなんだ、愛するという感覚が合っているのか分からなくなり手に取りました。愛は得ようとするものではなく、与えるものであるということがメッセージです。
1. 愛とは何か
愛は感情ではなく、能動的な力であり、習得すべき技術である。
それは孤独を超えて他者と結びつきながらも、自分の個性と全体性を失わない在り方。
成熟した愛とは、
「私はあなたを必要としているから愛する」のではなく、
「私は愛するからあなたを必要とする」状態。
依存でも支配でもなく、自立した者同士の結合である。
2. 成熟した愛の本質
個性を失わずに結びつく
見返りを求めずに与える
相手の成長を願う
自分の生命力を差し出す
自発的に関わる
愛とは「何をもらうか」ではなく、(もらう)
自分の中の生きたものを分かち合うこと。(与える)
喜び、理解、知識、ユーモア、関心、悲しみさえも含めて与える。
幸せにしてもらう=「もらう」しか考えておらず受け身になる。
幸せにしたい=何か行動を起こす=与えること
3. 生産的な愛の4要素
① 配慮(Care)
相手の生命や成長を積極的に気にかけること。
→ 今日、自分は相手の成長や心身を本気で気遣ったか?
② 責任(Responsibility)
義務ではなく、自発的に応答する力。
→ 相手の言葉や沈黙に、主体的に向き合ったか?
③ 尊重(Respect)
相手を自分と同等に価値ある存在として認めること。
→ 相手を変えよう・操ろうとしていなかったか?
④ 理解(Knowledge)
相手を深く知ろうとする努力。
→ 自分の思い込みではなく、相手の世界を理解しようとしたか?
4. 非生産的な愛のサイン
依存してすがる
支配して従わせる
相手を所有物のように扱う
損得で関係を見る
無関心になる
これらは愛ではなく、不安や欠乏の表れ。
5. 利己主義について
利己主義は「自分を大切にしすぎること」ではない。
むしろ、自分を十分に愛せていない状態。
その不足を埋めるために、他者から奪おうとする。
本当の自己愛とは、自分を育てることであり、他者にもその豊かさを分け与えられる状態。
利己的な人は自分自身にしか関心がなく、何でも自分のものにしたがり、何を得られるかという観点からのみ見る。自分しか見えないので、自分の役に立つかどうかという観点から一切を判断する。(96)
利己的な人は、自分を愛しすぎるのではなく、愛さなすぎるのである。実際のところ、自分を憎んでいるのだ。(97)
6. 愛の修練
愛する力は自然に身につかない。鍛える必要がある。
必要なのは:
規律(自分を律し、それをしないと違和感を覚えるレベルまで)
集中(内なる声に耳を傾ける、瞑想など)
忍耐
客観性(理性)
つまり、愛は日々の姿勢そのもの。
〇日々の振り返り質問(レビュー用)
今日の自分は「もらう側」だったか、「与える側」だったか?
相手を変えようとしたか、それとも理解しようとしたか?
相手の成長や幸福を願う行動をしたか?
自分の不安から反応したか、それとも主体的に応答したか?
愛を感情任せにせず、技術として実践したか?
一言で要約すると
愛とは、自立した自分を保ちながら、他者の成長と幸福のために能動的に関わる技術である。
“理解した人”ではなく、“実践した人”になることが一番厳しくて、一番価値のあるところ。
Posted by ブクログ
「愛すること」を本当の意味で行える者は少ない。愛することは学びの必要な技術であり、鍛錬である。
愛することは難しい。
まさに壁にぶち当たった時にタイムリーに出会えた貴重な本だった。
正解が書いてあるわけではないが、
努力の方向性は明確に示されている。
次は本編、フロムの「愛するということ」にもチャレンジしたい。
Posted by ブクログ
まず初めに、
エーリッヒ・フロムの愛するということを
読んだ
分かった部分、分からなかった部分どちらもあった
この本のおかげで噛み締めてまた読むことが出来る
素敵な1冊に出会えて嬉しい
自分への問いかけ
とても読みやすい本です。
読み終わったあと、もう一度初めから読んでみよう。何度も何度も読んで、自分へ問いかけたい。
本当の意味で人を愛したことがあるのか、と。
そう思わせてくれる本です。
Posted by ブクログ
愛によって人は孤独感・孤立感を克服するが、依然として自分のままであり、自分の全体性を失わない。
フロムの導入としてとてもわかりやすかった。