羽生善治のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
今最も有名な将棋棋士といえば、藤井聡太。しかし、棋界のレジェンドと呼べるのは羽生善治を筆頭に長い将棋史の中でも数人しかいません。羽生が登場したとき、100年に一人の逸材といわれていましたが、50年も経たずに藤井聡太が現れたのは、AIの功績かもしれません。
羽生善治が初めて打ち立て未だに破られない記録は数えきれないほどあります。その羽生をして、破られていない大山康晴の記録があります。その1つが、タイトル戦連続登場の記録です。羽生23期(3年)に対して大山50期(10年)。昔はタイトル数も今より少なかったので、よりすごい記録ですね。
とはいえ、その怪物大山の記録をことごとく塗り替えたのが羽生善治で -
Posted by ブクログ
ネタバレ棋士羽生善治と山中伸弥教授の対談本。表紙とタイトルが読者煽りすぎててあまり好きではないけど、第5賞「人間にできるけどAIにできないことは何ですか?」の選択肢を絞る大局観、経験を基にした直感力で勝つ確率を上げるの凄いわかる気がする…。経験に支配されず固定概念を作らないようにするのが大事!山中教授も元々整形外科医で、研究に没頭し始めたりと、無知だからこそ怖いもの知らずで飛び込めるのは成功者あるあるだなあ。慣れ親しんだ行動様式を変えると全身から不快感を感じるけど、飛び込んで概念壊してく教授好きー(しんいち)。ウルドさんの本でもあったけど、ポスドクの研究テーマ見つけるの大変だなあ。無意味に意味がある、
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Posted by ブクログ
言わずと知れた将棋棋士、羽生さんの著書。
新書だけれども、エッセイ的な感じでさらりと読める。棋士としての考え方がいろいろとつづられているが、将棋に限らず仕事やプライベートでも同じような状況や思考になることはあるなと思いながら読んだ。
たとえば、複数の選択肢をシミュレートして、どちらもうまくいきそうにない場合、最後に思いついた別の選択肢がやけにうまくいきそうに見えることがあるが、これは「なかなか決断できず苦しんでいる状況から、一刻も早く抜け出したい」という心境が生み出している錯覚であることが多いという台詞。身に沁みます。。。
情報過多の時代に、消費ばかりの「情報メタボ」にならずに、供給サイドにも -
Posted by ブクログ
ネタバレ本書の「はじめに」に、棋士は「直感」と「読み」と「大局観」の三つを使いこなしながら対局に臨んでいると述べ、そのうち「読み」については「計算する力といっても過言ではない」と述べている。「大局観」については、著書を読んでくれと言われている。そして、本書で「直感」について語ろうというのだ。
ただ、本書のタイトルは「直感力」であるが、それだけについて語られたものではなかった。将棋という勝負の世界全般について語られている。自身の期待としてはプロの棋士の直感というものがどういうものかを知りたかったので、それについて述べられた最初の二章くらいがとても面白かった。
第一章「直感は、磨くことができる」
「直