羽生善治のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
信じがたいほどの勝負強さを誇る羽生善治とW杯で奇跡を起こした岡田武史の対談。
羽生さんの発言は著書である「決断力」や「大局観」に書かれていることが中心であり、おそらく岡田さんの発言も彼の著書に共通点が沢山あるのだろう。
しかし、双方の勝負哲学を、静的で個人競技である将棋と動的で団体競技であるサッカーの間でクロスさせることで、両者の勝負哲学が一歩進み、より具体的な中身へと昇華している点が最大の見所である。
「損得や好き嫌いではなく、美しいか美しくないかで物事のよし悪しを判断するメンタリティ」(岡田)
「その判断は美しいか、美しくないか」(羽生)
二人のこの言葉に衝撃を受けた。天啓といっていい。
この言葉に出会えたのが最大の収穫だ。 -
Posted by ブクログ
本書は過去に将棋世界六段コースから出題された問題の中から良問106問を収集掲載したものである。
問題の内訳は、将棋世界六段コースにおいての正解率別に三ランクに分類されています(以下の通り)。
そこそこ難問(1問~40問) (正解率40%以上)
なかなか難問(41問~80問) (正解率14~39%)
かなり難問(81問~106問) (正解率13%以下)
大抵のこの種の問題集は、難問!とか表記されている割には大して難問ではない場合が多々あるのであるが、本書はそうでもありませんでした。
「そこそこ難問」に分類されている問題は、恐らくアマ四段以上ならば、1,2分以内に候補手が2,3通り思い浮かびその中に予想通り回答があります。あとは早とちりして有力候補で不正解のほうをウッカリ選択しなければ、ほぼ100%解けるでしょう。
しかし、「なかなか難問」「かなり難問」となってゆくにつれて、候補手がすぐに出てこない場合が少なからずあります。このへんになるとアマ五段以上であっても、解けるまで何十分でも解答を確認しない。という姿勢で臨むつもりでなければ、ある程度考えてわからなければ解答を見よう、の方法では恐らく全問完解は至難です。もっとも、アマの場合は実践では1,2分以内に候補手が思い浮かばない時点で「自分では解けない問題」と同義でしょう。もし実践でこのレベルの問題(局面)に偶然遭遇したらどのくらい正解を選択できるだろうか?という観点からこの問題を眺めてみる場合、アマ四段クラスだと、最初の40問レベルの局面で正解5割、次の40問レベルの局面で正解2割、最後の26問は正解1割未満と判断します。
まあ、幾多ある問題集の中では本のタイトルを裏切らない内容であると思います。 -
Posted by ブクログ
羽生名人の本は「決断力」を読みましたが、棋士の世界がどんなふうになっているのか興味があったので見ました。
今、棋譜がデジタル化されたことで、過去の対戦についての研究が急速に進んでいるそうで、30-40手位まではお互いに「○○年の△8段と□5段の一戦と同じ展開」という認識で打ちあうのだそうです。その段階でミスを犯せば即負け。問題はその後どう展開するか、でここに棋士の力量の違いがでるのだそうです。
『たとえて言えば高速道路を全速で走り、途中で車を乗り捨ててはだしで走りだす』
ような感じなのだそうです。
手を読むには直感を使うそうですが、羽生名人が言っているのは、
「直感は感情と密接につながっている」。だから間違う、と。 -
Posted by ブクログ
私の中で今猛烈羽生さんブーム到来。
この本で一番印象に残ったのは仲介業者思考。自分と目指すものというのは、本当はただ両者の関係それだけであるべきなのに、現代の世界ではいっぱい仲介業者がいて、目指すもの=仲介業者と勘違いしてしまうひとが多い。だがしかし、仲介業者は全然完璧じゃないし、おんなじ人間なのだ。あくまで目指すものとは違う。
それは受験の中での教師と生徒にも言えるし、宗教の中での教祖と信者にもいえる。
それがわかっていれば、気づいたら辿るべき一本の線を誤っていたなんてことはないんじゃないか、というような米長さんの発言に、「これは考えてなかった」と思った。
どんなに立派に見える人でも、仲介業者にすぎない。
私は神を無意識に探していたんじゃないかと思った。友人にさえ。