羽生善治のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレこの本で出会った素敵なフレーズが二つある。
一つ目が「短期的には否定的で、長期的には楽観的に考える」という文章だ。成長にはある程度、現状の自分には満足せず問題点を見つけなければならないが、そればかりに集中してしまうと全体すらも否定的に捉えてしまい、あたかも自分という人間が駄目なように感じてしまう。私は、ネガティヴはピンポイントで、全体ではポジティブで。を心がけたいと思った。
二つ目は「あえて考え込まない、自己否定ないことは、感情的にならずに冷静に判断し選択するというプロセスにおいて必要不可欠だと思っている」という文章である。私はてっきり考え込むことで冷静に判断できると思っていたし、「考え込む」 -
Posted by ブクログ
ネタバレ著名な方々(山中伸弥、羽生善治、是枝裕和、山極壽一、永田和宏)の講演・対談集。この著名人の中に興味がある人がいれば楽しめる。何者でもなかった頃、いわゆる若手時代が語られている。自分に響いた箇所は以下。
「どうしたってインターネットで得られないものがある。それは、考え方です。知識をどう使うか。どうやっておもしろいことを見つけ出すか。」
「人間の一番重要な能力は、諦めないということです。動物はできなかったら諦めちゃう。人間はしつこいんです。」「失敗しても失敗しても諦めない。だから人間は空を飛べるようになったし、海中深く潜れるようになったし、様々な道具を発明して、人間の身体以上のことができるよう -
Posted by ブクログ
ネタバレ以前のメモを整理するついでに、内容を反映
偉大な人たちの言葉を並べてみているだけで、何かを学んだような気持ちになりますが、きっと、アウトプットしていかないとダメなんでしょうね。
久々に言葉を見返すのも面白いです。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
・大局観とは具体的に、全体を見渡す、上空から眺めて全体像がどうなっているかを見ることである。
・選択肢が多いことは迷いにつながる。
・多くの可能性から一つを選択するのと、少ない可能性から一つを選択するのでは、後者の方が後悔は少ない。
■どんな状態で最も良いパフォーマンスを発揮できるか
1.リラックスして落ち着いて楽しんでいる -
Posted by ブクログ
羽生名人はとても分かりやすく対局中の思考の流れを言語化しているのに、対談相手の吉増剛造氏はそのせっかく分かりやすかった言葉を「翻訳しますね」と言いながら見当はずれな俗物的なものに置き換えていく。一冊通して感じたのは羽生さんの言葉の本質に迫る鋭さと、雑音のような吉増さんの…なんて言うんだろう。自分語り? 自分を語っているわけじゃ無いんだけど…美しいものを自分の縮尺で置き換えて納得しているんだけどその縮尺がすごくペラペラしたものに見える。詩人だというのに言葉の選択に鋭さがないし、とにかく羽生さんのセリフを読んでへぇーと思い、次の吉増さんのセリフを読んではあ?と思う、の繰り返しでした。
途中でこの人 -
Posted by ブクログ
将棋やったこともないし、ルールなんてもちろん知らないし、そもそも羽生さんの存在は知ってるけどなぜそんなに凄いと言われているのかすらよくわからない…そんな「3ない」の私でも読み通せるほどには、いろんなことを砕いて説明してあって比較的読みやすかったかなあと思います。
久しぶりに小説以外の本を読むのも、頭のいい気分転換になる。
一番興味深かったのは、羽生さんは「メタ認知」の能力に大変優れているのではないか、という考察。
自分を客観視して、何が足りないのか、それを埋めるためには何が必要か、ということを冷静に考える能力に長けていると。
これはどの職種にも関係なく、優れた人、成功する人に共通する特徴なん