門田充宏のレビュー一覧

  • 蒼衣の末姫

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    中華混じりの和風ファンタジーでしょうか。王道ボーイミーツガールにしてジュブナイル?的な読み心地と言えそう。ドキドキワクワクハラハラが絶妙に混ざりあって次の展開が気になってしまう。『衝撃の』とか『あっと驚く』みたいなものではなく、一人一人が堅実に時に手を取り合いながら歩みを進める姿にほっこりします。

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    2024年11月22日
  • ウィンズテイル・テイルズ 時不知の魔女と刻印の子

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    門田充宏さん初読みの『ウィンズテイル・テイルズ 時不知の魔女と刻印の子』の概要と感想になります。

    「進撃の巨人 × もののけ姫」みたいな壮大なSFファンタジーでした!!

    概要です。
    僕は時々、黒髪の女性に名を呼ばれる夢を見る。ウィンズテイルという町で育ったリンディは自警団「町守(まちもり)」のデビュー初日に巨大な異界の者「徘徊者」と対峙する。一方、飛空船でウィンズテイルに向かうメイリーンは、リンディとの出会いに世界を揺るがす大きな意味を持つことを、この時はまだ知らないでいた。二人に与えられた酷な宿命とは一体…。

    感想です。
    『レーエンデ国物語』を読みたい衝動に駆られながら表紙買いした本作

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    2024年09月27日
  • ウィンズテイル・テイルズ 時不知の魔女と刻印の子

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    近未来サイエンスファンタジー 長編 第一巻

    異界の怪物に脅かされ滅亡寸前の人類を救う、少年『リンディ』の成長物語。初ファンタジーの方にもお勧めの正統派作品です。

    門田先生ならではの個性豊かなSFアイテム、
    身体に刻まれた異界の紋章などなど謎と萌え処満載。
    後半、異界での門田流邂逅シーン、その手段にそうそう!コレです!と心を鷲掴みにされました。
    (ネタバレになるのであまり書けませんが…)

    そして荒廃した大地を疾駆するバディ、純白のシェパード『コウガ』抜きには語れません。
    彼の熱量が主人公を、物語を支え、癒されます。
    コウガ居なかったら人類滅亡しちゃうかも?笑

    サーガということで、これから

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    2024年05月04日
  • Genesis 白昼夢通信

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    東京創元社のSFアンソロジーの二巻目。二〇一九年十二月刊行。まだコロナ禍やリモートばかりの生活を知る前の作品だけど、「あれ、なんだか今っぽい」と感じられるものもあって、フィクションの奥深さを思った。一巻を読んだときに比べて私のSF受容力も上がったのか、どれもそれぞれ大変楽しめた。

    ■高島雄哉『配信世界のイデアたち』
    昔、かこさとしの『ほしのほん』シリーズを読んで、宇宙には「銀河」というものがたくさんあるということを知ったとき、もしかしたらはるかかなたの銀河のどこかに、私みたいな女の子がいて今同じように宇宙の本を読んでいるかもしれない…という想像をした。そんなことを思い出した。
    ■石川宗生『モ

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    2022年05月13日
  • 蒼衣の末姫

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    私なんて どうせ 囮にしかならない捨姫だし

    とか 僕なんか 能力がないと捨てられた身だしという生

    そんな子たちが 自分にしかできないことがある

    と 思えていく物語り

    いじらしく 懸命に生きていく

    肉と味噌を甘辛く炒めて 餅にくるむ なんて美味しそうなものもでてくる。

    好きなお話しでした。

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    2022年01月16日
  • 蒼衣の末姫

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    冥凬(みょうふ)という怪物が跳梁跋扈し、廃滅に全勢力を注ぐ世界を描く、正統派ハイファンタジー

    主人公蒼衣の姫「キサ」と、棄錆の少年「生(いくる)」が数多の偶然でめぐりあい、仲間とともに持てる力を存分に発揮し明日への一歩を踏み出す爽やかな作品です


    *緻密かつ壮大スケールの世界観*

    滔々と流れる凬川(ふうちゅあん)、愛くるしいキャラ仔凬(つあいふ)音からも優しくオリジナルの異世界に誘われます

    巨大生物がゆらゆらと空中を浮遊し、メインになる建築構造物は凝っていて想像するのも楽しい


    *剣でも魔法でもない新戦闘*

    「蒼衣」の戦い方が独創的で渾身の戦闘シーンはまさに圧巻です
    キサならいつか

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    2021年10月03日
  • 記憶翻訳者 みなもとに還る

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    上巻「いつか光になる」に続く分冊版の下巻。今作は珊瑚の生い立ちにスポットが当てられている。序盤から早くも涙腺が緩む「流水に刻む」に始まり、表題作「みなもとに還る」でミステリーの謎解きと家族愛のドラマを存分に味わう。その前日譚「虚ろの座」は前章の余韻を一気に覆す悲愴感に満ちているが、エピローグの「秋晴れの日に」が文字通り晴れやかな幕引きを飾る。近未来お仕事SFと心震わすヒューマンドラマが織りなす極上のハーモニー。私は全編涙なしに読めなかった。あとがきにて垣間見える著者の実直な人柄も好印象。大満足の一冊です。

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    2021年02月28日
  • 風牙-Sogen SF Short Story Prize Edition-

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    色んな作家さんのSFで、面白いことが確約されてて、しかも短編集、ってなんと私に向いている一冊でしょう。

    面白かった!!
    特に好きなのは冲方丁「神星伝」ですなーやっぱり。分かりやすくわくわくする上になんとそそる世界観!宇宙に平安とはいいごった煮!!I.Gさんあたりに是非ともアニメ化してほしい…!!!!
    あと草上仁「ウンディ」はモフモフ好きにオススメ。円城塔「イグノラムス・イグノラビムス」も思いの外分かりやすく面白い。創元SF短編賞の門田充宏「風牙」も良かったなあ…!

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    2014年10月08日
  • 風牙-Sogen SF Short Story Prize Edition-

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    「さよならの儀式」
    ロボットロビー?手塚治虫「火の鳥」を思い出した。
    「コラボレーション」
    インターネットですね。
    「ウンディ」
    音楽楽器SF。音楽ジャンルはええわ~。無条件に面白い。展開は平凡だけどね。
    「エコーの中でもう一度」
    音を解析、音から映像。マジ?いやいや、凄く有りそう。
    「今日の心霊」
    心霊写真。気色悪い。
    「食書」
    ホラー?SFじゃないよね。
    「科学探偵帆村」
    ポーレットゴダード!ローレンバコール!ビビアンリー!グレースケリー!BB!CC!んなアホな!頑張れ、筒井康隆!
    「死人妻」
    未完ダイビングツアー?これからどうなるの?
    「平賀源内無頼控」
    くノ一悩殺光線!すんごいバカバカ

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    2014年09月11日
  • 風牙-Sogen SF Short Story Prize Edition-

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    傑作ばかり。円城目当てで買ったが他の収録作もとても面白かった。円城の作品はここ最近で一番好きな部類の大法螺でよかったし、冲方のニンジャスレイヤー風平安スペオペもよかった。新人賞の「風牙」もとても面白かった。

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    2014年08月25日
  • ウィンズテイル・テイルズ 封印の繭と運命の標

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    門田充宏さん著『ウィンズテイル・テイルズ』2作目の概要と感想になります。最近、仕事の忙しさで読書時間が減っているのが悩みです(^_^;)

    概要です。
    前作で驚異的な異界の生物「這いずり」を封印したリンディとメイリーンは、しばし穏やかな日常を過ごしていた。しかしダルゴナの飛行船艦と新たな徘徊者の登場により、ウィンズテイルの街は再び恐怖との闘いに包まれるのであった。この連鎖を断ち切る術とは?

    感想です。
    風の谷のナウシカとエヴァと進撃の巨人が合わさったようなファンタジーSF作品の2作目ですが、前作の続編になりますので未読の方はご注意を。リンディとメイリーンの幼い2人がウィンズテイルを舞台に世界

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    2024年11月02日
  • 記憶翻訳者 いつか光になる

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    予備知識なしで読み始めて最初は「???」な感じで苦戦したんだけど、「閉鎖回廊」を読んでいる辺りで「多分九龍って人の記憶情報を利用してゲーム作ってる会社ね。でもって記憶翻訳ってゲーム開発のプロセスで、珊瑚はそのエキスパート。」と理解してからは読むテンポが上がって話も楽しめた。いつか後編も読もうと思う。

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    2024年10月27日
  • ウィンズテイル・テイルズ 時不知の魔女と刻印の子

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    いろいろな要素もありつつ、けっこうど真ん中ストレートのファンタジー。ラストに向かってハラハラドキドキを高めつつ最後はうわーっと押し切られるけど、おもしろかった。

    主人公の少年リンディが、とにかくまっすぐでけなげでいい子なんですわ。自分の弱さも自覚していて、それをむやみに隠して話をこじらせたりすることもなく(そういう物語けっこうあるんですよ)ちゃんと周囲に相談するしね。

    育ての親ともいえる「時不知の魔女」は、ちょっとフリーレンみたい? 100歳以上だけど見た目は12歳で、少しつっけんどんで、でも慈愛深くて。すき。

    そしてなんといってもシェパードのコウガ。強い。かっこいい。ずっと元気でいてほ

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    2024年06月18日
  • ウィンズテイル・テイルズ 時不知の魔女と刻印の子

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    異界の存在による襲撃によって文明が崩壊してしまった世界のお話。SF的要素あり、ファンタジー要素ありのサイエンス・ファンタジーです。ボーイミーツガールな話でジュブナイル的なのでお話の要素としてはジブリ感もあるけど、世界観はもうちょっと現実的。
    結構色々な要素が詰め込まれてるので、物語冒頭は物語に入り込めなくて苦労した。わかってくると楽しめる。シリーズ化もするようです。

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    2024年05月07日
  • 風牙-Sogen SF Short Story Prize Edition-

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    宮部みゆき「さよならの儀式」
    藤井太洋「コラボレーション」
    草上仁「ウンディ」
    オキシタケヒコ「エコーの中でもう一度」
    藤野可織「今日の心霊」
    小田雅久仁「食書」
    筒井康隆「科学探偵帆村」
    式貴士「死人妻(デッド・ワイフ)」
    荒巻義雄「平賀源内無頼控」
    石川博品「地下迷宮の帰宅部」
    田中雄一「箱庭の巨獣」
    酉島伝法「電話中につき、ベス」
    宮内悠介「ムイシュキンの脳髄」
    円城塔「イグノラムス・イグノラビムス」
    冲方丁「神星伝」
    門田充宏「風牙」

    「平賀源内無頼控」「地下迷宮の帰宅部」が面白かった

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    2023年09月03日
  • 記憶翻訳者 みなもとに還る

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    風牙3回読んでる。
    いつの間にかシリーズ化されてたらしい。
    確かのもう少し珊瑚の話読みたい。
    単行本読んでも文庫も読まないとダメなやつだこれ。

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    2022年10月21日
  • 記憶翻訳者 いつか光になる

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    単行本「風牙」の文庫版、風牙読んでるはずなんだけど記録がない。
    単行本以外にも年刊傑作選にも載ってたような記憶がある。
    何回読んでも変らず面白く読めるのは良い。
    続刊も楽しみ。
    関西弁話す理由も読んだことある気がするんだけど、次かな?

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    2022年10月16日
  • 蒼衣の末姫

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    孤独で能力がないとされても、腐らず僻まず何とか立ち上がって、まっすぐに生きている少年と少女。それでも何か出来ることがあればやっていこうとする彼らはなんて眩しいんだろう。ありがとう 努力してくれて

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    2021年10月26日
  • 記憶翻訳者 みなもとに還る

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    珊瑚の過去が出てきて今までの話の背景的なものが明確になってきている。
    複雑な状況から今の生活になってわかってきたことや過去に向き合うことによって向き合うことができたことが珊瑚を成長させる。
    面白かった。

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    2021年07月17日
  • Genesis 白昼夢通信

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    なんか最近、アンソロジーばっか読んでるような…。
    2019年12月刊行の日本SFアンソロジー。短編7編とエッセイ2編が載っています。

    第1集の『一万年の午後』のレビューで書いたのですが、ちょっと良いレストランで頼む「おまかせコース」がまさにアンソロジーだと思います。
    「おまかせ」とは言え、オードブルからデザートまで全てパイ包み焼きだったらイヤだし、全部がココナッツ風味だったらもっとイヤな訳です(笑 たとえ、どれも単品としては超美味しかったとしても!
    その意味では編集者(本著エッセイで言うところの「アンソロジスト」)の役割は非常に大きく、しかも料理とは違って、「これはケーキだからデザート」的な

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    2021年07月14日