門田充宏のレビュー一覧
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門田充宏さん初読みの『ウィンズテイル・テイルズ 時不知の魔女と刻印の子』の概要と感想になります。
「進撃の巨人 × もののけ姫」みたいな壮大なSFファンタジーでした!!
概要です。
僕は時々、黒髪の女性に名を呼ばれる夢を見る。ウィンズテイルという町で育ったリンディは自警団「町守(まちもり)」のデビュー初日に巨大な異界の者「徘徊者」と対峙する。一方、飛空船でウィンズテイルに向かうメイリーンは、リンディとの出会いに世界を揺るがす大きな意味を持つことを、この時はまだ知らないでいた。二人に与えられた酷な宿命とは一体…。
感想です。
『レーエンデ国物語』を読みたい衝動に駆られながら表紙買いした本作 -
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近未来サイエンスファンタジー 長編 第一巻
異界の怪物に脅かされ滅亡寸前の人類を救う、少年『リンディ』の成長物語。初ファンタジーの方にもお勧めの正統派作品です。
門田先生ならではの個性豊かなSFアイテム、
身体に刻まれた異界の紋章などなど謎と萌え処満載。
後半、異界での門田流邂逅シーン、その手段にそうそう!コレです!と心を鷲掴みにされました。
(ネタバレになるのであまり書けませんが…)
そして荒廃した大地を疾駆するバディ、純白のシェパード『コウガ』抜きには語れません。
彼の熱量が主人公を、物語を支え、癒されます。
コウガ居なかったら人類滅亡しちゃうかも?笑
サーガということで、これから -
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東京創元社のSFアンソロジーの二巻目。二〇一九年十二月刊行。まだコロナ禍やリモートばかりの生活を知る前の作品だけど、「あれ、なんだか今っぽい」と感じられるものもあって、フィクションの奥深さを思った。一巻を読んだときに比べて私のSF受容力も上がったのか、どれもそれぞれ大変楽しめた。
■高島雄哉『配信世界のイデアたち』
昔、かこさとしの『ほしのほん』シリーズを読んで、宇宙には「銀河」というものがたくさんあるということを知ったとき、もしかしたらはるかかなたの銀河のどこかに、私みたいな女の子がいて今同じように宇宙の本を読んでいるかもしれない…という想像をした。そんなことを思い出した。
■石川宗生『モ -
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冥凬(みょうふ)という怪物が跳梁跋扈し、廃滅に全勢力を注ぐ世界を描く、正統派ハイファンタジー
主人公蒼衣の姫「キサ」と、棄錆の少年「生(いくる)」が数多の偶然でめぐりあい、仲間とともに持てる力を存分に発揮し明日への一歩を踏み出す爽やかな作品です
*緻密かつ壮大スケールの世界観*
滔々と流れる凬川(ふうちゅあん)、愛くるしいキャラ仔凬(つあいふ)音からも優しくオリジナルの異世界に誘われます
巨大生物がゆらゆらと空中を浮遊し、メインになる建築構造物は凝っていて想像するのも楽しい
*剣でも魔法でもない新戦闘*
「蒼衣」の戦い方が独創的で渾身の戦闘シーンはまさに圧巻です
キサならいつか -
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「さよならの儀式」
ロボットロビー?手塚治虫「火の鳥」を思い出した。
「コラボレーション」
インターネットですね。
「ウンディ」
音楽楽器SF。音楽ジャンルはええわ~。無条件に面白い。展開は平凡だけどね。
「エコーの中でもう一度」
音を解析、音から映像。マジ?いやいや、凄く有りそう。
「今日の心霊」
心霊写真。気色悪い。
「食書」
ホラー?SFじゃないよね。
「科学探偵帆村」
ポーレットゴダード!ローレンバコール!ビビアンリー!グレースケリー!BB!CC!んなアホな!頑張れ、筒井康隆!
「死人妻」
未完ダイビングツアー?これからどうなるの?
「平賀源内無頼控」
くノ一悩殺光線!すんごいバカバカ -
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門田充宏さん著『ウィンズテイル・テイルズ』2作目の概要と感想になります。最近、仕事の忙しさで読書時間が減っているのが悩みです(^_^;)
概要です。
前作で驚異的な異界の生物「這いずり」を封印したリンディとメイリーンは、しばし穏やかな日常を過ごしていた。しかしダルゴナの飛行船艦と新たな徘徊者の登場により、ウィンズテイルの街は再び恐怖との闘いに包まれるのであった。この連鎖を断ち切る術とは?
感想です。
風の谷のナウシカとエヴァと進撃の巨人が合わさったようなファンタジーSF作品の2作目ですが、前作の続編になりますので未読の方はご注意を。リンディとメイリーンの幼い2人がウィンズテイルを舞台に世界 -
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いろいろな要素もありつつ、けっこうど真ん中ストレートのファンタジー。ラストに向かってハラハラドキドキを高めつつ最後はうわーっと押し切られるけど、おもしろかった。
主人公の少年リンディが、とにかくまっすぐでけなげでいい子なんですわ。自分の弱さも自覚していて、それをむやみに隠して話をこじらせたりすることもなく(そういう物語けっこうあるんですよ)ちゃんと周囲に相談するしね。
育ての親ともいえる「時不知の魔女」は、ちょっとフリーレンみたい? 100歳以上だけど見た目は12歳で、少しつっけんどんで、でも慈愛深くて。すき。
そしてなんといってもシェパードのコウガ。強い。かっこいい。ずっと元気でいてほ -
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なんか最近、アンソロジーばっか読んでるような…。
2019年12月刊行の日本SFアンソロジー。短編7編とエッセイ2編が載っています。
第1集の『一万年の午後』のレビューで書いたのですが、ちょっと良いレストランで頼む「おまかせコース」がまさにアンソロジーだと思います。
「おまかせ」とは言え、オードブルからデザートまで全てパイ包み焼きだったらイヤだし、全部がココナッツ風味だったらもっとイヤな訳です(笑 たとえ、どれも単品としては超美味しかったとしても!
その意味では編集者(本著エッセイで言うところの「アンソロジスト」)の役割は非常に大きく、しかも料理とは違って、「これはケーキだからデザート」的な