【感想・ネタバレ】風牙-Sogen SF Short Story Prize Edition-のレビュー

あらすじ

インタープリタとは、顧客の心から抽出した記憶データを“翻訳”し、他者に理解可能なよう立体的に再構築する技能者である。今回、若き女性インタープリタ・珊瑚が受けた仕事は前例のないものだった。“潜行”する先は、彼女自身の会社の社長。しかも先立って送り込まれたインタープリタは、3人たてつづけに社長の記憶の中で正体不明の存在に襲撃され、病院送りとなっていた。社長の記憶世界で何が起こっているのか。豊かな情緒性と卓越した娯楽性を評価され、応募総数461作から大森望・日下三蔵・瀬名秀明が選出した期待の新人作品。第5回創元SF短編賞受賞作(高島雄哉「ランドスケープと夏の定理」と同時受賞)。*本電子書籍は、『さよならの儀式 年刊日本SF傑作選』(2014年6月初版発行)に掲載の「風牙」を電子書籍化したものです。同名の書籍(『風牙』 創元日本SF叢書版 2018年10月初版発行)の電子書籍版ではございませんので、ご注意ください。

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Posted by ブクログ

色んな作家さんのSFで、面白いことが確約されてて、しかも短編集、ってなんと私に向いている一冊でしょう。

面白かった!!
特に好きなのは冲方丁「神星伝」ですなーやっぱり。分かりやすくわくわくする上になんとそそる世界観!宇宙に平安とはいいごった煮!!I.Gさんあたりに是非ともアニメ化してほしい…!!!
あと草上仁「ウンディ」はモフモフ好きにオススメ。円城塔「イグノラムス・イグノラビムス」も思いの外分かりやすく面白い。創元SF短編賞の門田充宏「風牙」も良かったなあ…!

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2014年10月08日

Posted by ブクログ

「さよならの儀式」
ロボットロビー?手塚治虫「火の鳥」を思い出した。
「コラボレーション」
インターネットですね。
「ウンディ」
音楽楽器SF。音楽ジャンルはええわ~。無条件に面白い。展開は平凡だけどね。
「エコーの中でもう一度」
音を解析、音から映像。マジ?いやいや、凄く有りそう。
「今日の心霊」
心霊写真。気色悪い。
「食書」
ホラー?SFじゃないよね。
「科学探偵帆村」
ポーレットゴダード!ローレンバコール!ビビアンリー!グレースケリー!BB!CC!んなアホな!頑張れ、筒井康隆!
「死人妻」
未完ダイビングツアー?これからどうなるの?
「平賀源内無頼控」
くノ一悩殺光線!すんごいバカバカしい。荒巻義雄さん生きてたの❓!
「地下迷宮の帰宅部」
部活ダンジョンラノベ。
「箱庭の巨獣」
manga。
「電話中につき、ベス」
唯一理解不能
「ムイシュキンの脳髄」
ヨハネスブルグの天使たちの作者なのね。
「イグノラムス・イグノラビムス」
ワープ鴨の宇宙クラゲ包み火星樹の葉添え異星人ソース
「神星伝」
流石の冲方!和風でガンダムでアクションで惑星で学園で胸キュンでラノベだ!
「風牙」
神星伝より凄い!何これ!サイコダイバーもの?ありきたり?嘘でしょ?こんなに面白い短編読んだことない!
総括
すんばらしい短編集でした。日本のSFも捨てたもんじゃない!

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2014年09月11日

Posted by ブクログ

傑作ばかり。円城目当てで買ったが他の収録作もとても面白かった。円城の作品はここ最近で一番好きな部類の大法螺でよかったし、冲方のニンジャスレイヤー風平安スペオペもよかった。新人賞の「風牙」もとても面白かった。

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2014年08月25日

Posted by ブクログ

宮部みゆき「さよならの儀式」
藤井太洋「コラボレーション」
草上仁「ウンディ」
オキシタケヒコ「エコーの中でもう一度」
藤野可織「今日の心霊」
小田雅久仁「食書」
筒井康隆「科学探偵帆村」
式貴士「死人妻(デッド・ワイフ)」
荒巻義雄「平賀源内無頼控」
石川博品「地下迷宮の帰宅部」
田中雄一「箱庭の巨獣」
酉島伝法「電話中につき、ベス」
宮内悠介「ムイシュキンの脳髄」
円城塔「イグノラムス・イグノラビムス」
冲方丁「神星伝」
門田充宏「風牙」

「平賀源内無頼控」「地下迷宮の帰宅部」が面白かった

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2023年09月03日

Posted by ブクログ

並べ比べることで★の数が減ることはあっても逆はなし

宮部みゆき『さよならの儀式』★*4
大衆の地合いに根差した堅実な綾
藤井大洋『コラボレーション』★*3
わりとふつう 短編より長編で活きそうな作風
草上仁『ウンディ』★*3
音楽小説 料理や絵画をどうやって文章で表現するかと同じく工夫が楽しい
キシタケヒコ『エコーの中でもう一度』★*3
題材は面白いがお話がまっとう過ぎるか 『さよならの儀式』が手本になる
藤野可織『今日の心霊』★*4
短編の心得掴んだ上手 「プリ機」とふつうに言う気がする
小田雅久仁『食書』★*3
食傷ではない 
筒井康隆『科学探偵帆村』★*4
高等無形 論理に対する科学ということばのはばたきが美しい 
式貴士『死人妻』★-
選書だからね選者がそういうならしかたないね
荒巻義雄『平賀源内無頼控』★*3
「京都三条糸屋の娘」は四行で記憶に残る文句だがこの作は残らない
石川博品『地下迷宮の帰宅部』★*3
ライトノベルにおいて褒められる作品と売れる作品の定式感じるので期待できない
田中雄一『箱庭の巨獣』★*3
あざとさ足りない
酉島伝法『電話中につき、べス』★-
読めない
宮内悠介『ムイシュキンの脳髄』★*3
無難過ぎて平板
円城塔『イグノラムス・イグノラビムス』★*5
他作品すべての評価が一段階下がる格違い 説明し過ぎかも
冲方丁『神星伝』★*4
ちょうび相応目新面白枠 ライトノベルより青年志向らしいがそうでもないが でもそれもわかる旨いところついた作品
門田充宏『風牙』★*4
嫌味なくさわやかさが美点な良い小説 新人賞関係なく他作品と比べて劣らない

ここのところ首かしげる作品や新味なさげに感じていたが
今回はどれも上等で次へつながる
一方でこれという強烈な個性もないのは短編ゆえの制約も難しいか

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2018年10月25日

Posted by ブクログ

表題作の宮部みゆきとかは作品紹介だけで良いかな。
SFアンソロジーで単行本化されていれば既に持ってた人も多いだろうし、買わなきゃと思う人もいるのでは?
雑誌や電子書籍、他ジャンルの書籍など、SF好きでも読み逃している確率の高いものの収録をぜひ!

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2017年07月25日

Posted by ブクログ

2013年に発表された短篇の中から編者が選んだ2013年を代表するかもしれない作品を収録したもの。第5回創元SF短編賞受賞作のうち「風牙」を収録。

風牙は普通に面白かった。解説にあるようにSF的な新しさは若干少ないかもしれないけど、十分でしょう。

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2014年12月10日

Posted by ブクログ

SF。短編集。2013年度。
オキシタケヒコ「エコーの中でもう一度」、宮内悠介「ムイシュキンの脳髄」、門田充宏「風牙」は既読。
好きな作品と嫌いな作品の差が激しかった一冊。
時代物とあまりに読みづらい作品は苦手。

以下、好きだった作品。
草上仁「ウンディ」
音楽SF。ウンディという楽器になる生物がとてもかわいい。飼いたい。

藤野可織「今日の心霊」
ホラー。心霊写真がテーマ。怖さもあるものの、少し和やかな雰囲気もあり、不思議な感覚。面白い。

式貴士「死人妻」
著者の死後に見つかった未発表原稿。1章のみ。世界観がかなり好き。バラード『結晶世界』を読みたくなった。

田中雄一「箱庭の巨獣」
マンガ。グロテスクな世界観が癖になる。

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2024年10月25日

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