【感想・ネタバレ】蒼衣の末姫のレビュー

あらすじ

冥凮と呼ばれる怪物が跋扈する世界。空を飛ぶもの、地を這うものなど様々な種がいるが、そのどれもが無作為に人間を襲う習性を持っていた。人々は身を護るために砦を築き、軍事、工業、商業、農業などそれぞれ個別の役割を持った六つの共同体に分かれて暮らしている。少女キサは、この世で唯一冥凮を滅ぼす能力を持つ蒼衣の家系に生まれながら、力を使いこなせず、役立たずの捨姫と蔑まれていた。冥凮討伐に失敗し毒の川に落水したキサは、一人の少年に命を救われる。彼もまた大人たちから切り捨てられた孤独な存在だった。ひとりぼっちで生きてきた少女と少年が手を取り合い、過酷な運命に立ち向かう傑作ファンタジイ。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

中華混じりの和風ファンタジーでしょうか。王道ボーイミーツガールにしてジュブナイル?的な読み心地と言えそう。ドキドキワクワクハラハラが絶妙に混ざりあって次の展開が気になってしまう。『衝撃の』とか『あっと驚く』みたいなものではなく、一人一人が堅実に時に手を取り合いながら歩みを進める姿にほっこりします。

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2024年11月22日

Posted by ブクログ

私なんて どうせ 囮にしかならない捨姫だし

とか 僕なんか 能力がないと捨てられた身だしという生

そんな子たちが 自分にしかできないことがある

と 思えていく物語り

いじらしく 懸命に生きていく

肉と味噌を甘辛く炒めて 餅にくるむ なんて美味しそうなものもでてくる。

好きなお話しでした。

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2022年01月16日

Posted by ブクログ

冥凬(みょうふ)という怪物が跳梁跋扈し、廃滅に全勢力を注ぐ世界を描く、正統派ハイファンタジー

主人公蒼衣の姫「キサ」と、棄錆の少年「生(いくる)」が数多の偶然でめぐりあい、仲間とともに持てる力を存分に発揮し明日への一歩を踏み出す爽やかな作品です


*緻密かつ壮大スケールの世界観*

滔々と流れる凬川(ふうちゅあん)、愛くるしいキャラ仔凬(つあいふ)音からも優しくオリジナルの異世界に誘われます

巨大生物がゆらゆらと空中を浮遊し、メインになる建築構造物は凝っていて想像するのも楽しい


*剣でも魔法でもない新戦闘*

「蒼衣」の戦い方が独創的で渾身の戦闘シーンはまさに圧巻です
キサならいつか、独自の方法を編み出しそう


*今後は?*

本書はプロローグと言った感じで、恋愛も生まれそうだし、三ノ宮などまだまだ謎が多い…
続編を期待しています

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2021年10月03日

Posted by ブクログ

孤独で能力がないとされても、腐らず僻まず何とか立ち上がって、まっすぐに生きている少年と少女。それでも何か出来ることがあればやっていこうとする彼らはなんて眩しいんだろう。ありがとう 努力してくれて

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2021年10月26日

Posted by ブクログ

なんだか不思議な世界観で生きる少年少女のボーイミーツガール。とはいえ世界観は結構不穏。生き残りに必死な割に結構登場人物が素直で優しいのは良い事だなぁ、うん。

女王バチのような巣の女王と共感して操るってのは面白いなぁ。なんとなく映像に向いてそうだなと思いました。主人公たちがあまりすぐに能力が開花しないのも良いですね、うん。

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2021年12月16日

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