エドワード・ルトワックのレビュー一覧
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戦争を始めたら中途半端に休戦したりしてはならない。難民キャンプなどを作ってしまうと越境攻撃したりする拠点になってしまい難民以外の生き方をしらない世代も生まれてしまう。そのため徹底的にやらせるべきだし二度と歯向かう気が起きないようにすべきであると。つまり戦争当事者の両国の戦争欲を失くすために、心を折るまで戦わせるということ。
「うまくいくだろう」という考えはなにもしていない以上にひどい最悪の状態。降伏したほうがましなくらい。やるかやられるかしかない。備えよ常にや平和のために備えよが正しい。
男は戦士であるべきで、女は戦士を好む、としてそれが少子化や衰退の原因であるとしている。イーリアスの戦士の文 -
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2018年トランプ政権下で出版された軍事専門家による国家戦略論
日本の高度な戦略文化論から入る
1.0 江戸システム 幕藩体制をもって敵を消失させる戦略論
2.0 明治システム 西洋近代から日本を防衛し、近代化を達成した戦略
3.0 戦後システム 防衛費をGNPの1%に抑えながら経済大国に押し上げた戦略
4.0 今求められているシステム 北朝鮮の核や、中国の尖閣から日本を守るために必要な戦略
4.0に必要なもの
①北朝鮮のすべての核関連施設とすべてのミサイルを排除するために、先制攻撃を行う能力
②国家の衰退を防ぐために少子化を解消する。
③アメリカの同盟軍としての期 -
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字数は少ないが内容は豊富な本。
2021年現在の国際環境は、日本にとってかなり有利になっている。チャイナ4.0の戦狼外交はチャイナ2.0の悪化版。世界的に反中ムードが高まっている。シーパワー=海軍力、マリタイムパワー=海洋力で、これは中国の理解していない同盟の戦略。
人材が常に入れ替わるため、ジェットエンジンのようなチームワークが必要な技術は開発できない。
日本が中国に対する戦略としては、冷戦期にスウェーデンがソ連とフィンランド国境に精鋭を配置したように、中立のまま台湾を支援できるような体勢をとることで抑止する。そして習近平をつまづかせる、すなわち中国からの様々な要請に全てノーと答えて習近平は -
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予想以上におもしろい本でした。現代中国については、とにかく猛烈な経済成長をしているので、経済力で世界第一位となるのは時間の問題なので、習近平の支配が成功していると考えたくなります。彼は政敵になる可能性のある共産党員幹部たちなんと153万7000人を虐殺や投獄によって一掃し、憲法改正までして終身国家主席という地位を確保して独裁者となりました。
任期が決まっていて、後継者は選挙で選ばれるなら、クーデターによる暗殺の影に怯える必要はあまりないのですが、終身独裁者は常に暗殺に怯えて政敵を抹殺し続けなければならないところに彼の最大の弱みがある。そして彼がその地位を守るためには、経済成長と国力拡張を臣 -
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ルトワックの日本への指南書(前半)とグローバルな情勢分析。
題名の日本4.0とは、日本の戦略文化について、内戦を一掃した徳川幕府を1.0、西欧の帝国主義に飲み込まれないための明治政府の近代化政策が2.0、戦後の軍事面での弱体を日米安保に依存して経済に全力集中した3.0と整理する。その上で、3.0の構造は抑止が効く中露にはともかく、抑止できない北朝鮮との間では、自らの身を自らで守る必要があり、4.0と言うべき戦略文化に移行すべきというもの。
方法論としては、少子化の傾向を変えて、イノベーションや経済成長の基盤を維持し、北との関係で持っても使えない核兵器は持たず、代わりに実戦的な先制攻撃力や特 -
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ビザンツ帝国の戦略
一部ご紹介します。
・すべての考えられる状況において、可能な限り戦争を回避する。しかし、いつ何時戦争が勃発しても大丈夫なように行動する。
訓練を怠らないこと。常に戦闘準備を整えておくこと。
戦争準備の最大の目的は、戦争開始を余儀なくされる確率を減らすことにある。
・敵とその考え方に関する情報をできるだけ集め、継続的に敵の動きを監視する。
・攻撃と防御の両方で精力的に軍事行動を実施する。
多くの場合、小規模な部隊で攻撃し、総攻撃よりも斥候、襲撃および小規模な戦闘に重点を置く。
武力行使を最小限に留めることは、説得に応じる可能性のある者を説得する助けになり、
説得に応じない者を弱め -
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企業間や人間関係にも使えそう、なるほどと思ったことのいくつかを。
「国の規模が大きいほど外国への理解度は低くなる」
企業でも同じことが言えると。
「大国は小国に勝てない」
他国連携要素が生じてしまう。
国家そのものの性質、国体を見抜き理解し、どう取り扱うかが重要。
代表的なアメリカ人は「人類には文化を超えた普遍的な性質がある」と心の底から信じている。
人種的、文化的なバックグラウンドを公の場で表面するのが憚れる国がアメリカ。違っているから相容れないことがある、とは微塵も考えない。
人種差別主義者と思われたら、人として終わった扱いになる。 -
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稀代の戦略家と呼ばれる著者による中国論。
以下、本書より。
【日本政府への提言】
(2016年3月20日発行)
最後に現在の安倍首相や日本の対外政策担当者に向けて注意を喚起して、本書の結びとしたい。
「慎重で忍耐強い対応」というのは、通常はほぼ全ての国に対して勧められるもの。
だが、私がここで強調したいのは、中国のような規模が大きく、独裁的で不安定な国家に対しては、それが逆効果という事。
中国は、15年のうちに3度も政策を変更している。
さらに作戦レベルや現場レベルで、ソ連でさえ決して許さなかったような軍事冒険主義が実質的に容認されている。
これに対抗するには、有事に自動的に発動される迅速 -
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外敵に備えるために
気になったところを一部、紹介します。
・勝つためには、あらゆる手段でサプライズを狙う必要がある。戦争の目的は「勝つこと」であり、「ルールを守る」ことではないからだ。それ故、機動の仕方だけでなく、メンタル面での柔軟性を身に付けねばならない。
・本当に実力のある軍隊は、全てを完璧に観客に見せるような演習(演劇)はできない。そのための練習を行うリソースがもったいないからだ。全ては本物の戦いのために使わなければならない。
・戦争で守る原則は「攻撃は最大の防御」「不測の事態を恐れるな」「リスクをとれ」である。
・地経学の目標は「国家の富の拡大、そして国民の就業率を最大化すること」 -
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ネタバレ独自の戦略論を持つ著者による、中国の対外戦略の推移とその問題点の指摘。及び、それに対して日本がどう対処すべきかの提案。
まあ、インタビューを元にまとめた物だけあって、サクサク読める(読めた)
中国に関しては「明日どうなるかわからない。何の担保も無い」以上、何らかの方針を立ててそれに基づいてこちら(日本)から働きかけるよりも、「封じ込め」と「リアクション」(中国が何をしでかしても対応できる様に各部署で準備しておいて、何かあったら「リアクション」)の方が適しているのでは?という案については、理解できる(中国相手にイニシアチブをとれるというのは傲慢すぎる)ただし、「国家のパラメータと変数」論について -
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ネタバレ2015年に習近平が訪米の時にオバマに提案した「新型大国関係」つまり「G2」提案は、日本のマスコミでは、日本は米中の挟間に取り残されるような取り上げ方をした。
本書によると、この習近平の「G2」提案は、キッシンジャーのアイデアで、しかも彼はアメリカの中で「G2」を信じている唯一のアメリカ人と喝破している。
別の本でも、中国はキッシンジャーへ莫大な資金援助をしているとのこと。
また、キッシンジャーの著書の中で、彼はドイツと日本は必ずアメリカを脅かす存在になると警告しているほどの日本嫌いなのだ。
しかし日本のマスコミは、中国問題になると、直ぐにキッシンジャーのインタビューを掲載したりして、中国寄り -
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中国を戦略的な視点から視ていることで、
中国の違った姿が 浮き彫りになる。
このルトワックという人は、スゴイな。
【エドワードルトワックの戦略論】
習近平が 『核心的リーダー』として登場している。
その意味を知るものはなく、
それを決めることができるのは、
習近平だけと言う中国の現実。
2000年以降、中国は三度、その戦略を転換してきた。
「チャイナ1.0」 =平和的台頭
『中国の国際舞台の台頭、経済は日本を超え、アメリカに迫る』
国際舞台には、戦略のロジックがあるが、それを抑えた。
「チャイナ2.0」 =対外強硬路線;胡錦濤時代
戦略ロジックを発動させた。大国の錯覚。
『胡錦濤は権力を充