エドワード・ルトワックのレビュー一覧

  • 中国4.0 暴発する中華帝国

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    【196冊目】中国そのものの分析というよりも、戦略論の観点から中国をとらえ、日本に提言を行うもの。

    中国1.0は、平和的台頭。
    →リーマンショック等を見て、米国一強の時代は終わったと理解。
    →中国2.0は、対外強硬路線。
    →周囲を見渡すと、日本や東南アジア、インド等がアンチ中国で連携していたことに気がつく。
    →中国3.0は、選択的攻撃。
    ※なお、中国4.0は筆者の中国に対する提言でしかない…。

    中国2.0の失敗の原因は、中国が陥った3つの錯誤にある。
    1. 金は力なり。
    2. 中国の発展は直線的に続く。
    3. 大国は二国間関係を持ち得ないのに、G2論に依拠したこと。
    特に三点目は、筆者の戦

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    2017年06月17日
  • 戦争にチャンスを与えよ

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    中国4.0の続刊というポジショニングで、前書で導入した戦略の逆説的論理、大国小国理論などを、中国に閉じない形にgeneralizeして戦争の有用性を説いている。が、結局中国集中砲火に再帰結している気がしないでもない。

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    2017年06月04日
  • 中国4.0 暴発する中華帝国

    Posted by ブクログ

    アメリカの歴史学者ルトワック氏による本。
    軍事戦略、安全保障論を基に中国の今までとこれからを説明する。

    中国の外交政策の流れがわかり、章立ても短いので読みやすい。

    軍事戦略・地政学などいろいろな面から考察されているので、読む価値はある。

    しかし、一部の日本人にとっては「ウケ」がいいだろうが、「こういう捕らえ方もある」と客観的に読む必要があると思う。


    繰り返しになるが、「こういう対中国観もある」というくらいの評価。

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    2016年07月14日