エドワード・ルトワックのレビュー一覧

  • 戦争にチャンスを与えよ

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    ネタバレ

    アメリカ戦略国際問題研究所(CSIS)上級顧問。戦略家。歴史家。経済学者。
    ルーマニアのトランシルバニア地方のアラド生まれ。イタリア、イギリス軍にて教育を受ける。一時イスラエルに居住。第3次中東戦争と第4次中東戦争を戦っている(陸戦でそれなりの戦果をあげている様子)。ロンドン大学で経済学の学位を取ったのちアメリカのジョンホプキンス大学で1975年に博士号を取得。同年国防省長官府に任用。専門は軍事史、軍事戦略研究、安全保障論。国防省の官僚や軍のアドバイザー。ホワイトハウスの国家安全保障会議のメンバーも歴任。著書に「中国4.0」「自滅する中国〜なぜ世界帝国になれないのか」「クーデター入門ーその攻防

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    2017年06月26日
  • 中国4.0 暴発する中華帝国

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    戦略の逆説的論理、大国は小国を倒せない、戦わないことを選ぶことの意味、など、一世を風靡したルトワック氏の論拠の導入に基づく中国分析。1.0から4.0への変遷の解説もわかりやすい。それにしても、当氏の主張するcriteriaは悉くチャイナcriticizeにハマるのが面白い。

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    2017年06月04日
  • 中国4.0 暴発する中華帝国

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    稀代の戦略家と言われるルトルック氏による中国の動向の分析。難しい説明ではなく、どちらかというと心理、感情や歴史に基づく分析でわかりやすい。米中露韓や東南アジア諸国の動向など、本書の内容がどこまで予想に合致するのか今後注視したいと思う。「大国は小国に勝てない」「逆説のロジック」「リニアな未来予想の罠」など、ビジネスでも必要な考え方で参考になる。

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    2017年03月03日
  • 中国4.0 暴発する中華帝国

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    大国は小国に勝てない。確かに理屈を聞くとなるほどな、と思います。
    中国の暴発は怖いですね。ただでさえ、中国人が世界で一番と言う中華思想で凝り固まった国民を、習近平が抑え切れなくなる可能性はありますね。こんなに不安定な大国の隣国を持っていると、防衛も真剣に考えなくてはいけないかもしれない。

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    2016年04月26日
  • 中国4.0 暴発する中華帝国

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     ルトワックの現代中国に対する見方をまとめたもので、彼の逆説的論理や中国は戦略下手説を知っている読者にとっては、本書の論旨に驚くところはない。 ただ、説得力に重厚さがないのは新書と薄い本のせいかと思っていたが、そうではなかった。
     本書は、ルトワック著、奥山訳ではないのだ。奥山がルトワックにインタビューしてまとめた本だという。あとがきでそれを知り、少し興ざめである。
     それでも、ルトワックの考えが、韓国の対日感情の解釈や、seapowerとmaritime powerなどで示され、さすが現代戦略家として説得力のある意見が開陳されている。一方で、周近平の後継が見えなくて不安定との意見には同意でき

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    2016年04月17日
  • ラストエンペラー習近平

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    筆者がチャイナ1.0としている韜光養晦の終わりにより、中国が敵を増やしてしまっているのは指摘の通りだと思う。理由が大陸国だからなのかは分からないが、海軍力と海洋力(同盟戦略)の違いを理解できておらず空母に手を出してしまっているという指摘も頷ける。9段線の主張は引っ込みがつかなくなっているのだろう。

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    2022年01月10日
  • エドワード・ルトワックの戦略論

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    逆説的論理という、なるほど、こういう結果に対して後付けするそういう言い方もあるか、というところであった。

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    2021年01月13日
  • 中国4.0 暴発する中華帝国

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    中国共産党の戦略をわかりやすく解説。今後の進むべき道と結末も予想していて、なかなか興味深かった。
    ちょっと古い本だけど、ここ最近の中国の動向を見ていると、答え合わせも楽しめる。

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    2020年07月22日
  • 日本4.0 国家戦略の新しいリアル

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    「日本4.0」というタイトルだけれど、日本について論じている部分はごくわずかで、軍事分野を中心に国際的な戦略論の現在の潮流について解説(批判)した本。
    もう少し日本について詳しく語ってほしかったが、そもそも知日派のような専門家ではないのだろう。

    強く興味をそそられるようなテーマではなかったものの、「リスクを極端に恐れ、最小化しようとする現代の軍事文化」が却ってコストの増大や効率性の低下を招いている、という主張は、「一人も死なせてはならない」という前提を前に硬直してしまっている現在のコロナウイルス対策になにか当てはまるような気がして(国家レベルでも個人レベルでも)示唆的だった。

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    2020年04月20日
  • 日本4.0 国家戦略の新しいリアル

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    ・日本では、いかなる目的であっても核兵器を使うことは不可能。絶対に使うことのできない兵器に、莫大な税金をつぎ込み、他のもっと有益な軍備を削るのは、政治的軍事的に合理性がない。
    ・日本が核武装の代わりにやるべきは、先制攻撃能力の構築だ。

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    2019年12月16日
  • 日本4.0 国家戦略の新しいリアル

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    国家戦略の新しいリアルという副題。タイトルは日本4.0となっているが、日本について言及しているのは前半の一部分だけで、内容は世界の軍事・経済戦略が中心。
    内容は、現在持て囃されている地政学は地経学へ移行していること、世界がリスクを取らなくなっている、自衛隊への提言(核武装、特殊部隊)、米中関係の今後について論考している。読んでみて、内容が論文を集めたものであり、結論がやや曖昧でスッキリしない感じがした。

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    2019年06月30日
  • エドワード・ルトワックの戦略論

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    以前、日中、日米の外交戦略に関する著作を読んだことがあってとても面白かったので、本質に迫ろうと本丸の本を購読。経営に役立つかなと思ったが、本当に戦争・外交がテーマだったのでナナメ読み。「平和を求めるなら、戦いに備えよ」という箴言を肝に銘じよう。

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    2019年06月21日
  • 日本4.0 国家戦略の新しいリアル

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    同氏の戦略観や中国の見方が窺えて、興味深い。「一糸乱れぬパレードを行う軍は●●である」には、妙に納得。

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    2019年03月14日
  • 日本4.0 国家戦略の新しいリアル

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    サブタイトルが「国家戦略の新しいリアル」というようにこれから国防に関するルトワック氏の提言。中国、ロシアよりも北朝鮮にもっと神経を使うべきというもの。核の廃絶を行わない限り、常に危険が伴っていることを忘れてはならないだろう。

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    2019年03月06日
  • 日本4.0 国家戦略の新しいリアル

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    今から35年以上前だと思いますが、ノストラダムスの大予言シリーズを読んでいた時、21世紀には日米安保条約が無くなっている、というフレーズがあり、その部分が鮮明に頭に焼き付いています。

    それから30年間、つい最近までは、日米安保条約が破棄されないなんてありえないことだと思ってきましたが、どんな条約にも期限があり、それが延長されているという原則に立てば、破棄されることもあるのですよね。日露中立条約が延長されなかったように。

    この本では、戦後日本を安定的に成長させてきたシステム(日本3.0)が終わって、新たな国家戦略の構築をする(日本4.0)必要があることを述べています。地政学から、「地経学」の

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    2019年03月03日
  • 中国4.0 暴発する中華帝国

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    ここ30年くらいで中国は1.0から4.0に変化している。指導者の力が強いため、首席の考え方で方針が変わる。習近平に意見を言える人間はいないようだ。

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    2019年01月20日
  • 戦争にチャンスを与えよ

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    2016年10月来日時のインタビューをまとめたもの。戦略的思考の方法など語ってる。
    ちょうど米大統領選でゴタゴタしてたころで,オバマ外交はダメだとか,日本外交へのアドバイスとか,そういった話も。

    表題の意味は,「当事者が疲弊しないうちに外部の介入で停止された戦争は,次の争いの火種を残してしまい,長期的な平和にはつながらない。とことんやった上で終わった戦争こそが真の平和をもたらすのだ」ってことだそうで,ちょっとにわかには受け容れがたい命題だ。リアリズムというより

    さらに,欧州の衰退を論じているところ,随分雑な感じでいろんな方面から反感を買いそう。曰く「戦いが、『野蛮』で『原始的』で『後退的』

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    2018年12月20日
  • 戦争にチャンスを与えよ

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    ・戦争は「現象」である。
    ・戦争の最大の役割は、「戦争をしたい」当事者の感情を疲弊させ、最終的に、その後の「平和」を生み出す。
    ・「当事者の感情=火」が燃え尽きる前に紛争を凍結してはならない。結局、長期化し、そこで争われている本当の問題は解決しない。
    ・こちらの動きが、相手に戦略的なメッセージとして明確に伝わることが重要。
    ・「あいまいなメッセージ」ではなく、例えば「尖閣諸島を守る」という明確なメッセージ(人員を常駐させる)を伝えるべき。
    ・優れた軍事力で相手にサプライズを与えても、外交や同盟で負けていれば最終的には勝てない。戦前のドイツと今日の中国は同じ。
    ・ドイツ・ブラジル等との「チームの

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    2018年12月09日
  • 戦争にチャンスを与えよ

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    論文とインタビューを纏めた本だけあって、ルトワック氏のいつもの論調、という印象。
    8章だけは頂けない。理屈も結論も共感できない。あとは程よく逆説に満ちておもしろい。

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    2018年02月07日
  • 戦争にチャンスを与えよ

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    ★戦争にチャンスを与えよ
    ・戦争の目的は平和をもたらすこと、
    ・戦争の妨害=平和はもたらされない=決定的な勝利、戦争による疲弊という終戦要因が阻害される
    ・NGO、国連等の無責任な介入が戦争を長引かせる
    ・和平合意、難民移住などに関する責任をすべて引き受ける
    覚悟がある場合はOK
    ・難民キャンプが自然な拡散を阻害し難民、紛争を永続化させる

    ★尖閣に武装人員を常勤させる提案
    ★同盟こそ最強の戦略、軍事力のみでは負ける。

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    2017年06月18日