小湊悠貴のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
シリーズ第二弾。
パン職人の紗良が〈猫番館〉で働き始めて早3か月。
ある日、長逗留中の売れっ子小説家に“今後はパンを出さないでほしい”と言われてしまいます。
件の小説家はなんと〈猫番館〉の元スタッフだった事が判明して・・(「黒猫とデニッシュ」)。
このシリーズは一応紗良が主人公ではあるのですが、群像劇的な要素もあります。
“ホテル”というシチュエーションと群像劇は相性が良いですものね。
さて、今回はベル・スタッフの小夏が〈猫番館〉で働く前のお話(「おひとりさまスイートルーム」)や、紗良の叔父でパティシエの誠と元恋人の話(「赤い靴のセレナーデ」)など、〈猫番館〉の従業員たちの過去の話が多かったです。
どの話も心温まる読後感で安心の読み心地なのですが、個人的には小夏メインの「おひとりさまスイートルーム」と、要の恩師と元同級生のウェディングパーティーの話「薔薇園で祝宴を」が好きでした。
小夏の趣味の“おひとりさまホテルステイ”は非日常空間を味わえて気分が上がるのがめっちゃ共感しますし、ボーナスはたいて〈猫番館〉のスイートルームに宿泊なんて羨ましい限りですね。
そして「薔薇園で・・」の方は結婚に反対していた新婦の父親がパーティーへサプライズ参加するという心憎い展開に、読んでいるこちらも幸せな気持ちになりました。
ところで、イケオジの誠さんと小夏さんは年の差はあれど結構お似合いだと思うのですがどうなのでしょう?
そして紗良にちょっかい出すのが大好きな要も、すでにラブ路線が見え隠れしておりますぞ?
という感じで〈猫番館〉スタッフの関係の進展も含めて今後の展開が楽しみな私です。