小湊悠貴のレビュー一覧
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北鎌倉の花桃屋敷を舞台に、家事代行サービスで訪れる主人公と、どこか浮世離れした菓子職人の一成、営業兼経理担当の恭史郎の関わりを四季折々の甘味とともに綴られる物語。
物語が春から冬へと進む中で、桜餅や抹茶パフェ、抹茶クリームあんみつ、白玉ぜんざいといった甘味が登場。どれも美味しそう。ほっとして心が安らぐ瞬間ってやっぱりお茶と甘いものだよね。
屋敷内は情緒溢れる雰囲気でお花も出てくるので情景が目に浮かぶ。
再開したカフェにも行ってみたい。
私自身も和菓子が好きなので、読んでいると自分も花桃屋敷を訪れたような気持ちになった。
一成のお兄さんのお話だけまだ謎のままなので続きそうなきがする。 -
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シリーズ第七弾。
横浜山手にあるクラシカルホテル〈猫番館〉を舞台にした、ハートウォーミングストーリー。
今回は「師弟(上司部下)」がテーマだった印象です。
・〈猫番館〉で開催予定のブライダルフェアで、ドレスデザインを担当する、デザイナーの聖子さんとその娘で新人デザイナーの花帆さんの母娘(一泊目)
・〈猫番館〉でフロント業務のアルバイトをしている大学生の梅原君と、彼に仕事の指導をしながら温かく見守るコンシェルジュの要&支配人の岡島さん(二泊目)
・〈猫番館〉の料理長・隼介と彼の師匠で、軽井沢のプチホテル〈ポム・ヴィラージュ〉のオーナー兼料理人の片桐さん(三泊目)
・主人公・紗良と彼女の師匠で〈和久井ベーカリー〉のオーナー兼パン職人・和久井竜生さん(四泊目)
・・・紗良と師匠の和久井さんのお話は以前にも書かれていましたが、隼介さんのお師匠様も素敵な方でしたね。
片桐さんから隼介さんに受け継がれた、フランス風アップルパイ・“ショソン・オ・ポム”・・とっても美味しそうで食べたくなりました~ (*´﹃`*)
さて、そんなことより(?)紗良と要ですよ!
第一話(一泊目)で登場したデザイナーの花帆さんが、要の中学の同級生で元カノだということでヒヤヒヤしたのですが、特に波風が立つこともなく、逆に花帆さんが要にとって紗良が「特別な存在」だという事を示唆してくれたのでグッジョブ!でした。
ということで、要の気持ちが固まればあとはスムーズに事が運ぶわけで、晴れて紗良と要がお付き合いすることに・・(´艸`*)
いやぁ、ようやくという感じで良かったです~。
年末の横浜デートといいい、エンディング「ことの終わり」のバレンタインの話の中での甘々な二人の姿に、“ごちそうさま♪”と言いたくなりました。
そして、毎度おなじみ『ゆきうさぎ』リンクですが、今回はタマちゃんとミケさんが登場・・お母さんになった二人がこれまた幸せそうな様子で何よりでしたね。
そんな訳で“幸せまみれ”な本巻でしたが、今の時点でまだ次の巻が出ていないのですよね・・もしかして、この巻でラスト?
えー、せめてブライダルフェアのお話まで、いや何なら紗良と要が結婚するまで続いてほしいのですが、どうなんでしょう・・。
作中に、“紗良の弟が北鎌倉の和菓子屋でバイトしている云々・・”・・と、小湊さんの新作『若旦那さんの「をかし」な甘味手帖 北鎌倉ことりや茶話』とのリンクを匂わせていましたが(新作読んでないけど、多分リンクしているかと・・これはもう「小湊商法」やなw)、
『猫番館』の続きも是非お願いしますよー・・。 -
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シリーズ第六弾。
横浜山手の洋館ホテル・〈猫番館〉を舞台にしたハートウォーミングストーリー。
今回は「夫婦(カップル)」がテーマだった印象でした。
以前紗良が働いていた〈和久井ベーカリー〉のお客だった、女優の絵里さんと夫・翼さんの新婚夫婦(一泊目)
30回目の結婚記念日を迎える支配人の岡島さんと妻・翠さん(二泊目)
最愛の妻・千鶴子さんを亡くした哀しみを抱えている常連客の柏木さん(三泊目)
〈猫番館〉で開催予定のブライダルフェアの担当者・円香さんと恋人の修司さん(四泊目)
・・というそれぞれ事情の異なるカップルの心温まる物語が描かれていて、いつもに増してラブ多めな巻でした。
勿論“看板猫”マダムのTeaTimeにも癒されます~。
さ、ら、に・・毎度おなじみ(?)『ゆきうさぎ』とのリンクでは、ついに大樹と碧&娘ちゃんのファミリーが登場して、幸せそうな姿を見せてくれますよ~。
そして、カレー好きな碧も美味しそうに食べていたカレーパンや、まるでケーキのようなサマープディングといった紗良が作る絶品パンの数々は、読んでいるだけで食べたくなってしまいますね。
さて、肝心の紗良と要の仲は、要が慎重すぎるのでスローペースにどうしてもなってしまうのですが、一緒に水族館にいったりと、少しづつええ感じになってきているかな・・と思います。
特にラストで、熱で寝込んでしまった紗良を要が看病に来たシーンで、紗良が思わずポロリと言った台詞は”ちょ・・!今の言葉聞いた!?”と、思わず要の肩を揺さぶりたくなりました。
てか、この台詞要は聞こえていたよね?どう思ったんかな・・と、二人の今後に目が離せない私です~。 -
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シリーズ第五弾。
『ゆきうさぎのお品書き』とのリンクを理解する為、一旦『猫番館』を中断して『ゆきうさぎ』を読んでいたのですが、無事『ゆきうさぎ』シリーズを読破しましたので『猫番館』に戻ってまいりました~。
さて、今回のテーマは「友」という印象でしたね。
主人公・紗良と元ルームメイトの愛美(一泊目)
パティシエ・誠とオーナー宗一郎(二泊目)
事務員・泉と友人・ありさ(三泊目)
コンシェルジュ・要と大学の友人・青柳(四泊目)
そして・・〈猫番館〉の“看板猫”、メインクーンのマダムと三毛猫・瑠璃(表紙の美しいステンドグラスの前の二匹の猫がそうですよね♪)
"パンスキー"の私は毎回出てくるパンが楽しみなのですが、今回もベーグル、小倉トースト、ピロシキ・・等とそれはもう美味しそうなパンの描写に"+。:.゚おぉ(๑•﹃•๑)ぉぉ゚.:。+゚"と、うっとりしながら読みました。
で、前述した通り各キャラそれぞれの"友情"ストーリーが描かれているのですが、とある事でギクシャクしてしまいそのままになっていた紗良と愛美さんも無事仲直りできましたし、ついでに(?)秋葉くんも登場して、紗良に対して"ケジメ"のお詫びをしたのもスッキリでした。
その後三人で仲良くベーグルを作るシーンでは切磋琢磨できる関係っていいよね・・と、ほっこりした私です。
他にも、誠さんと宗一郎さんの若かりし頃の話も素敵でしたし、事務スタッフ・泉さんにスポットを当てた話では、知られざる彼女の背景が解った事によって、新たな魅力が発見できてよかったです。
今後も猫番館スタッフ達の深堀ストーリーを楽しみにしたいですね。
そして、要くんの学生時代の話は、彼がカメラ(写真)に愛着を見せる理由や、写真の才能がある友人への劣等感、何気にこっそり失恋していた事など、そのほろ苦い過去に、なかなか表に見せない彼の内面が垣間見えた気がしましたね。
そんな要くんへの想いをはっきり自覚した紗良ですが、今後どのようなアクションを起こしていくのか・・楽しみに見守りたいと思います。
因みに、この巻でも例のごとく『ゆきうさぎ』のキャラが出てきましたが"ゆきうさぎシリーズ読破"の甲斐あって、"ちゃんとニヤニヤ"できました~♪ -
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シリーズ第十弾にして最終巻。
小料理屋〈ゆきうさぎ〉を舞台にしたこちらのシリーズも本作で完結ということで、まさに“総まとめ”な感じの内容となっております。
にゃんこ目線のプロローグから始まり、最終話「卯月いろどり春物語」の中に、碧(タマ)&大樹を中心に、これまで登場した各キャラクター達のショートストーリー七編が入っています。
先代の雪枝さんの〈ゆきうさぎ〉開店の日のエピソードから、碧のバイト最後の日(ここで都築さんもちゃんと登場してよかった)の話を経て、ミケさんと蓮君、スズさんファミリー、慎二君、零一さん・・と皆それぞれの進む道が描かれており、前日談から後日談まで”幕之内御膳”のように楽しませて頂きました。
そして、後日談といえば、エピローグ(表題作)「あらたな季節の店開き」では、碧の卒業から三年後、”玉木先生”が板についてきた碧と大樹のほっこりお花見からの、ハッピーすぎるエンディングで、まさに大団円でしたね。
この幸せにしかならない二人の未来の様子が、オマケの番外編「あの店で」で描かかれているのですが、こちらは別シリーズ『ホテルクラシカル猫番館』の"某料理長"の視点で語られているというのがまた、商売上手ですよね・・因みにこちらの"某料理長"の若かりし頃の姿が本作の零一さんのエピソードの中にチラっと登場しておりました。
という訳で、最後まで平和な気持ちで楽しませて頂いた、このシリーズ。
今回の巻末レシピが〈ゆきうさぎ〉"秘伝"のポテトサラダというのも、ポテサラ好きの私としては嬉しいかぎりでございました。
さて、この後は一旦中断していた『ホテルクラシカル猫番館』に戻るとしますか! -
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シリーズ第九弾。
小料理屋〈ゆきうさぎ〉を舞台にしたハートウォーミングストーリー、連作四話+序章&終章が収録されております。
※今回は、巻末レシピの掲載はありませんでした。
順調に交際を続けている碧(タマ)と大樹。
二人は挨拶&観光も兼ねて、大樹の実家である箱根の温泉旅館・〈風花館〉を訪問することに。
本来なら、のんびりと箱根デートを楽しむ予定だったのですが、思わぬ旅館スタッフの欠員で、大樹がヘルプに入ることになり、さらにはあの厳格な大樹の祖母・葉月さんが体調を崩してしまい、観光どころではなくなってしまいます。
「彼氏とラブラブ温泉デート」のはずが「気難しいお祖母さんの看病」をする羽目に・・普通の女子なら“えーっ(泣)”とへこんでしまうであろう状況なのですが、そこは“人柄JAPAN”(人柄ワールドカップ日本代表)のタマちゃん。
葉月さんの看病を自ら名乗り出て、身体が温まるように“みぞれ鍋”(大根おろし入りの鍋)を手作りしてあげるという気立ての良さ・・・本当、いい娘ですよね!
そんな訳で大樹と“まったり”はできなかったですが、すっかり雪村家の皆さまに気に入られたようで“嫁・合格!”といった感じです。
で、そんな碧に前から好意を抱いていた都築さんが、ついに“思いを伝える決意”をするのですね~。
クレバーな彼は、碧と大樹の仲は既に気づいてはいるのですが、それにも関わらず自分の気持ちに“けじめ”をつける為、傷つくことを承知であえて告白に臨むという・・その勇気に拍手を送りたいです。
今まで“ミスター当て馬”という枕詞をつけていてスミマセンでした・・都築さんにも春が訪れることを願ってやみません。
そして、“けじめ”といえば満を持して碧が父親の浩介さんに、大樹と付き合っている事を打ち明けるのですが、“常連の間ではとっくに噂になっていた”とのことで、既にバレていたというオチでした。
さらに、碧が大学を無事卒業するなど、着々と物語が終わりに近づいている気配を感じますね。
そう、ついに次の巻でシリーズが終わってしまうのでございます。
因みに、前巻に引き続きこの巻でも『ホテルクラシカル猫番館』のキャラがチラっと登場しておりました(まだ高校生でしたが)。
これは作者の方が『ゆきうさぎ』終わった後は、『猫番館』読んでね!という匂わせなのかな・・とつい勘繰ってしまった私です~。
(ま、既に『猫番館』に手を付けているのですけどね(´▽`;)) -
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シリーズ第八弾。
小料理屋〈ゆきうさぎ〉を舞台に描かれるほっこりストーリー、連作四話+序章&終章が収録されております。
※今回の巻末レシピは、第一話(表題作)「白雪姫の焼きりんご」で、“ミスター当て馬”(毎回このキャッチコピーで申し訳ない・・( ̄▽ ̄;))・都築さんの双子の姉(!)の椿さんが作った“焼きりんごのハッセルバック風”が載っております♪
そうなんです!あの都築さんに双子のお姉さんがいたなんて、驚きでしたね。
このくだりでは、都築さんの複雑な家庭事情と彼がりんごが嫌いな理由が明かされるのですが、今回椿さんときちんと話せたことと、彼女が作った前述の“焼きりんご”(とはいえ、レシピは大樹によるものですが)のお陰で、りんごへのトラウマが克服できそうで良かったです。
一方、前巻で就活に苦戦していた碧(タマ)も、めでたく私立高校から内定をもらうことができて、ほっと一息・・と、思いきや、零一さんの“ポロリ”によって、大樹の身内に大樹と碧の仲が知られてしまったことから、なんと大樹の父方の祖母・葉月さんが〈ゆきうさぎ〉に来襲!
厳格な葉月さんによる“大樹の相手としてふさわしいかチェック”に萎縮してしまう碧ですが、持ち前の真面目さと素直さでなんとか乗り切った模様で、葉月さんに“近いうちに(行儀作法の)勉強にいらっしゃい”と言われていましたが、一応気に入られたっぽいですよね。
てか、大樹も碧に関しては“嫌われる要素がない”と言っていたように、私からも“こんなに好感の持てる娘さんはなかなかいませんよー!”と声を大にして言いたくなりました。
と、色々ありつつも順調に交際を続けている大樹と碧ですが、実はミケさんと蓮くんも付き合っていたことが発覚・・・ま、薄々気づいていましたけどね~。
この二人の馴れ初めも、是非本人達の口から聞きたいところですな。
そんな訳で、今回は微笑ましいエピソードが多めで、ほっこりさせて頂きました。
あ、勿論お料理も相変わらず美味しそうで、個人的には第四話「魔法使いのガレット」に出てきた、蕎麦粉に具財を包む“ガレット”(特に“キーマカレーのガレット”)は食べてみたくなりました~。
ところで、別シリーズ『ホテルクラシカル猫番館』のキャラクターがチラっと登場しておりましたが、『猫番館』でも『ゆきうさぎ』のキャラが何度か登場しているんですよね・・相互リンクがお好きなのかな~・・まぁニヤつけるのでええですけどw -
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シリーズ第七弾。
小料理屋〈ゆきうさぎ〉を舞台に描かれるハートウォーミングストーリー、連作四話+序章&終章が収録されております。
※今回の巻末レシピは、第四話(表題作)「母と娘のちらし寿司」で、碧と大樹が仲良く一緒に作った“ちらし寿司ケーキ”が載っております♪
教師になる為に試験勉強を頑張ってきた、タマこと碧ですが、なんと思わぬ急病で教員採用試験を受けられなくなってしまいます。
気持ちを切り替えて私立校の教員に応募するも、狭き門ということもあり苦戦を強いられてしまいますが・・。
就活が上手くいかなくて、凹んでしまう気持ちはすごくわかるので、碧に共感&応援しながら読みました。
そんな碧を心配する大樹ですが、碧が就活の悩みを自分ではなく、“ミスター当て馬”・都築さんに相談したことにモヤってしまいます。(都築さんに相談したのも、偶々だったのですけど)
とはいえ、そのモヤった気持ちを後日ちゃんと碧に伝えるところが、大樹のソツのなさというか、出木杉ぶりが現れています。
とりま、このカップルは(そう、カップルなんですよねぇ・・うふふ)、へんにベタベタしていなくて、爽やかで微笑ましいですよね。
そんな訳で、今回は碧の就活の件を軸に〈ゆきうさぎ〉の常連さん達視点のショートストーリーがいくつか描かれております。
個人的には第三話「珊瑚の記念に栗ご飯」の商店会の会長さん夫婦の話がお気に入りでして、結婚記念日(35周年は“珊瑚婚式”というらしいです)に、奥さんを喜ばせる為に、ちゃんと手間暇かける会長さんが素敵ですね。
勿論奥さんの方も会長さんの為に“用意”をしていた訳で、このお互いを思いやる夫婦の姿に心が温まりました。
そして、大樹の叔父・零一さんが新たに〈ゆきうさぎ〉の料理人として働くことになったことで、〈ゆきうさぎ〉のメニューに洋食も増えることになり、洋食好きの私は嬉しく思っております。
中でも“牛肉のパイ包み焼き”は、手作りのパイ生地の中にとろけるように柔らかな牛肉の煮込みが入っているなんて、これは間違いないでしょ!と、思わず食べたくなりました。
ラストは、碧に光明がさした感じの終わり方だったので、希望が見えて良かったです。
あと、何気にミケさんと蓮くんが水面下で接近している模様なので、こちらも気になるところですね~。 -
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シリーズ第六弾。
小料理屋〈ゆきうさぎ〉を舞台にお送りする、連作四話+序章&終章が収録されております。
※今回の巻末レシピは、第二話「八十八夜の筑前煮」に登場した、先代女将・雪枝さんのご友人、十和子さんの思い出の一品である“筑前煮”と、表題作の第四話「あじさい揚げと金平糖」で大樹の叔父・零一さんが作った“あじさい揚げ”が載っております♪
前巻のラストで何とも不穏な雰囲気で登場したのは、大樹の叔父・零一さん。
彼は大樹に、亡くなった先代女将の遺産の遺留分を請求してきます。
その請求金額を支払う為には〈ゆきうさぎ〉を売却しなければならない・・?
急にやって来た叔父に、とんでも請求をされて途方に暮れてしまう大樹ですが・・。
さて、序盤から〈ゆきうさぎ〉大ピンチ?という展開で、こんな時こそ大樹の側にいてほしいタマこと碧が教育実習など諸々で忙しくて、バイトに入れないという状況・・でも、だからこそ“たまに来るタマ(スミマセン)”の癒しを実感できる、ということでもあるのですけどね。
第二話では先代女将・雪枝さんが〈ゆきうさぎ〉を始めた経緯の物語で、先代の頃からずっとお店に通ってきてくれている十和子さんのように、〈ゆきうさぎ〉を愛してくれている常連さん達の存在が心強いですね。
もし〈ゆきうさぎ〉が閉店してしまったら、十和子さんも悲しむでしょうし、何といっても常連の“ヌシ”・彰三さんが暴動を起こしかねませんからね!
一方、初の教育実習に臨む碧ですが、第三話「父と娘のお弁当」では彼女を見守る父・浩介さん視点の話なのですが、碧の為に大樹に教わったお弁当を作ってあげるという神っぷりで、本当に、この父娘の関係は理想的ですよね。
そして、父と娘といえば、第四話では大樹を悩ます叔父・零一さんと娘のめぐみさんの話も綴られます。
そう、一見非情に見えた零一さんにも、実はせっぱつまった事情があった訳でして、彼は腕のある料理人でもあるので、体調を崩した大樹のピンチヒッターをバッチリ務めてくれます。
巻末レシピにも抜粋された、零一さんの得意料理“あじさい揚げ”は、私これ絶対好きなヤツだわ~・・と、食べたくなりました。
ということで、一連の騒動を経て、ラストはちゃんと心温まる着地をしてくれるのが、このシリーズの良いところ。
さらに、終章「心が躍る店仕舞い」での胸キュン展開には、“つ、ついに来たか!”と顔がほころんでしまいました。
色々あったこの巻でしたが、今後の新体制〈ゆきうさぎ〉を見守っていきたいですね。 -
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シリーズ第五弾。
若き店主・大樹が作る料理が魅力の小料理屋〈ゆきうさぎ〉を舞台にお送りする、連作四話+序章&終章が収録されております。
※今回の巻末レシピは、第一話「親子丼が結ぶ縁」で〈ゆきうさぎ〉のバイトに応募してきた小学生(!)の郁馬君がに出された“親子丼”と、第二話「睦月ゆずみそ冬物語」で碧の亡き母の元教え子の七海ちゃんが食べていた“味噌グラタン”が載っております♪
前述の巻末レシピにも抜擢されたグラタンや、第三話「おひとりさまに乾杯」で、お客様相談室というストレスフルなお仕事を頑張っている凛々子さんが食べたビーフシチュー等、今回の〈ゆきうさぎ〉は洋食が美味しそうで、洋食党の私としてはどれも食べたくなってしまいました。
さて、ミケさんが〈ゆきうさぎ〉を辞めた代わりに入ってきたのが前述の郁馬君の母親で、訳あってご主人と別居中の鈴原百合さん。
経済的理由で無理してバイトを掛け持ちしていた為、案の定過労で倒れてしまうのですが、百合さんの両親の、実の娘と孫なのにご飯もあげないという冷淡さにドン引きの私でした。
そんな百合さんも話が進むと、“スズさん”と〈ゆきうさぎ〉恒例(?)の猫っぽいあだ名で呼ばれて徐々にお店に馴染んできて、心身共に安定してきた様子だったので何よりです。
そして、皆が気になる大樹と碧の恋模様ですが、“ミスター当て馬”の都築さんや、大樹を意識している中学生の実柚ちゃんに揺さぶられるも、なかなか現在の“心地よい関係”から踏み出せないでいる二人。
またいつものように、この巻もほんわかと終わるのかな・・と思って読んでいたら、ラストは何とも不穏な終わり方でこれは波乱の予感?ってやつですかね~?
最後に大樹に呼びかけた人物は一体誰なのでしょうか?続きが気になりすぎます!