リチャード・ドーキンスのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ふむふむふむ。なかなかグッドでした。
読む人が読んだら大炎上しそうな内容でしたが、根拠を明示しながらの説明は首尾一貫としており、こういうスタンスもありだよね、と私は思えました。
特に最後の結論には納得感があり、非常に勉強になりました。
宗教が良い方向へ働いているうちは神はいてもいいと思いますが、悪い方向へ働いてしまったとしたら、それは神のいない世界を歩き始めるべきではないかと思います。
日本人は無神教的で、海外の宗教問題への意識が希薄であるという話を聞いたことがあり、私もその自覚はあるので、他者が大切にしていることを踏みにじりたくはないなあと思っていましたが、戦争やテロまで繋がって実害が出ている場合は、話が違います。
しっかり勉強して冷静に価値判断してほしいものです。 -
Posted by ブクログ
正直なところ、本書を読んでドーキンスの話を理解できたとは言い難い。途中で辞めちゃおうかと思うくらいに。身内の方々の思い出話とか、追悼文のようなものも、別に俺ファンというわけじゃないから、ちょっと距離感あったし。でも、最後まで目を通したのは、読んでみて何か、ここからくみ取るべきものがあると感じたからだ。
社会には合理的じゃない部分、理不尽な部分、時代を変えたり、時代が同じでも別の角度から見たら、愚かとしか思えないことがたくさんある。自分自身の中にも、別角度から見たら、何やってるんだお前、というところがたくさんあるだろう。それはどうしようもないことだよね、と思うと同時になんとかしたい、もっと良い考えや行動を取りたいと思うところはあってさ。ドーキンスの本を読んでいて、少しでもより良い方向に進む手がかりはあるような気がしたんだよね。科学という方法を使ってさ。
一回読んだくらいで、その方法が理解できたとは言えない。ただ、そういう方向があるとは少し知れたような気はする。折にふれ、繰り返し読むことは必要だろうなぁ。 -
Posted by ブクログ
ドーキンスの著作のファンで、今回新刊が発売されたので迷わず購入。
進化論の有効性を徹底的に解説した名著「盲目の時計職人」の内容を、「飛行」という切り口のみに絞ってかなり易しく砕いて(イラストまでつけて)説明した本という感じです。
「生物はなぜ飛翔するのか?(または、なぜ飛翔しないのか?)」
この問いに対して全面的に分かりやすく答えてくれる本ですから、内容はおもしろくないというわけではありません。
ただ、以下の点が気になるポイント。
①なんといっても価格の高さ。フルカラーイラスト満載とはいえ、ちょっと手が出にくい価格。テーマはおもしろいだけに、みんなに読んでもらいにくい価格設定はいただけない。
②そのフルカラーイラスト、美麗で精巧なのは間違いないが、解説や理解に全てが役立ってるかというと、ちょっと疑問。「これはイラスト要らないんじゃない?」っていう印象のページもあります。
③なんだか広すぎる余白。もちろん、本文テキストとイラストの整合性をとるためにレイアウトの制約はかなりあったとは思いますが、ページ数の割りにあっさり読み終えてしまいます。なんだかさびしい。
イラスト付き、余白も充分、内容平易ではありますが、中高生にはちょっと難しい内容もあるし、知識のある方や従来のドーキンスファンには物足りない感じだし…という印象ですね。
ごりごりのテキストでこれだけのページ数で読みたかったけれど、それでもドーキンスの語り口、考え方、イラストの遊び心が楽しい一冊でした。 -
Posted by ブクログ
壜びん しゅうれん収斂進化 肩章 下生えしたばえ 真鍮のテーブルの脚の先にあるような鉤爪 いかめ厳しくも落ち着き払って大統領が見下ろすなか プランテーションを築くのに適した土地を探し回った 安易で抗し難い思い込みによって この公園を訪れる人がとても少ないのは、旧ザイール(現コンゴ共和国)を訪れた者全てを襲うあの狂気の官僚主義的悪夢の為もあると思うが、最寄りのブニア空港から陸路で三日もかかるせいもあるだろう。 気難しい老人のようにちんまり背を丸めて操縦桿を握り 巨大な岩塊と空間がまわりで軽々と旋回するのに圧倒されて この極めて競争力の高いマシンがイギリス諸島(ここでもやはり、厳しい競争を知らなかったのは島の種族だった訳だ。日本も島国なのは私も知っているが、それを認めるとアナロジー(類推)が上手く成り立たないので、ここでは軽やかに無視することにする)にやって来ると、英国のオートバイは殆ど一夜にして絶滅してしまった。 ヘリコプターのローターの耳を聾する騒音のせいで 燦々さんさん かぎ鉤だらけのぎょもう漁網に引っ掛けられ じょうらん擾乱行為 かきん家禽 れいびょう霊廟 しょうしょ詔書を発布 文化大革命の大殺戮 煤で真っ黒な平底船(ジャンク) 外来種がその間隙に飛びついてきて乗っ取ってしまうということだ かんう換羽を終えたばかりでしたが 訳者としては歓喜雀躍であるわけなのだが 遺漏や誤りのないよう確認・訂正してくださった 細長くて少し反り返った口吻をしている
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Posted by ブクログ
『利己的な遺伝子』などで有名なリチャード・ドーキンスの自伝。『利己的な遺伝子』は学生のときに読み、多いに影響を受け、数年前に出た30周年増補新装版も迷わずに購入、邦訳された他の著作もかなり持っている。著作が出たらまずは買わないといけないと思っている著者の一人。
ということで、この本も購入。ドーキンス自伝「I」となっていることから「II」も後々出版される予定。「I」は、生い立ちから『利己的な遺伝子』を出版するまでを描いたもの。
かなりよい血筋のようで、父親の仕事でアフリカで青年期まで多くを過ごしたという。それ自体は、特異な生い立ちでいいんだけれども、長い...。
『利己的な遺伝子』が書かれるあたりから少し面白くなってきたが。
この本の二年後に出される予定とのドーキンス自伝「II」では、おそらくは反進化論や原理主義との戦いがメインになるだろう。そっちは楽しみ。でも、長くなるにしても一回でIとIIを出せよ、と思うけどね。その我儘気ままが通るところがドーキンスの存在の大きさを語っていると思うところではある。
星3つかな。 -
Posted by ブクログ
「利己的な遺伝子」で有名なリチャード・ドーキンスの自伝。2部構成の第1部のこの本では、ドーキンス家の由来から、彼の生い立ち、『利己的な遺伝子』出版までの経緯を紹介する。
彼のいくつかの著作を読んだことがあり、彼がどういう人物なのかに興味があったので読んでみた。読んだ印象として、まず彼の記憶の良さに圧倒された。裕福な家庭に育った幼少期から科学者になるまでの友人の名前や出来事、数十年も前のエピソード等を克明に記述し、また当時の自己分析も併せて、科学者らしい緻密な内容の自伝になっていると思う。また知人友人には現役の科学者も居るためか、若い頃の著作にあるような批判的な文も少なく、関係者への配慮も伺える。彼の人生においても、全体として多少紆余曲折はあったようだが、その振れ幅はあまり大きくない印象を受けた。
ドーキンスのファンや彼を支持する人にとっては、彼自身が語る事実や興味深い数多くのエピソードが紹介されていて面白く読めると思う。
来年、第二部で『利己的な遺伝子』以後の人生について紹介するようだ。
追記:読んでいる最中に思ったことだが、彼の文章の特徴として、非常に回りくどい文章が多く、馴染みの無い詩や例え話、隠喩も多くて、判らないところを何度も読み返すこともあり、正直読み疲れてしまった。
彼は自分の生い立ちに誇りを持っているようで、何代も前の先祖の話や祖父や父の話に何章も割いている。(自伝には珍しい家系図も記載)ご先祖様から続く自分の遺伝子(いわゆる血統)の良さを認識していたのだろう。さすが進化生物学者。