邱永漢のレビュー一覧

  • 香港・濁水渓 増補版

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    【香港】
    台湾を追われた人間が香港で極貧生活をしながらチャンスを掴んでいく話。儲けて這い上がれるなら汚い事も厭わない。中華的な金儲け思考をリアルに感じることができる。

    【濁水川】
    日本留学していた台湾人学生を通して戦時中から戦後にかけての日本、中国、台湾の様子を知ることができる。
    日本は台湾でもそれなりに蛮行をしていたようだ。後から来た中国が酷すぎたからとは言え、なぜ今の台湾はこんなに親日なんだ?

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    2025年08月18日
  • わが青春の台湾 わが青春の香港

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    邱永漢(1924-2012)、30歳までの半生記。少年・青年時代の写真が5葉。眉目秀麗。
    日本統治下の台湾で育つ。父は台湾人、実母は日本人で養母は台湾人。才気煥発にして、台北高校と東大で学ぶ。戦後は台湾独立運動に参加するが、二・二八事件後に香港に亡命。対日貿易で儲け、香港女性と結婚して一子を得たのち、作家として日本に定住を決めるところで半生記は終わる。
    台湾人なのか、日本人なのか、香港人なのか。揺れ動きはするものの、それをプラスの方向に変え、臨機応変に時代の流れに身を任せ、泳ぎ続ける。そのオプティミズムが快い。

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    2025年05月04日
  • わが青春の台湾 わが青春の香港

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    ネタバレ

    邱永漢といえば金儲けの神様という触れ込みで多くのマネー本を書いていた流行作家というイメージだった。台南に生まれ、日本人の実母を持ち、国民党軍侵攻後の台湾独立を目指した若者であったということが驚いた。安全な海外から台湾独立を叫んでも誰も呼応しないという嘆きには胸を打たれる。王育徳とのつながりも興味をそそられた。

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    2023年09月12日
  • 香港・濁水渓 増補版

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    濁水渓
    いや〜傑作…。東山彰良氏の解説にて「作家として生き、言葉に焦がれ、作家として死んでいこうとしない者が書いた小説など、その良し悪し以前にまったく読む気になれなかった。」とあり、その気持ちに私も深く同意するものの氏同様、偏見を持つばかりに傑作を見逃す危険性を私も改めて認識した。
    政治信条を失い金儲けに走るようになる…と聞くと随分落ちぶれたように感じるものの、そこは中国の統治する地と思えば法などないも同然、思想など何の役にも立たないと察せられるので林の生き方にどうして難癖つけることが出来ようか。(この本を読む前に茂木先生の著作などで繰り返し中国において如何に血縁や地縁が大事で賄賂がまかり通っ

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    2022年11月21日
  • お金持ちになれる人

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    お金持ちになるための考え方、姿勢について触れられている。
    お金を増やすためにどのように考え、捉え、行動すれば道が開けるかといった、原典的な本質を学ぶには良書だと思う。
    一方で「こうすれば儲かる」といった具体的な投資手法の本ではないので、短絡的にお金持ちになりたいと思っている人にはまったく向かない。

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    2020年08月25日
  • お金をちゃんと考えることから逃げまわっていたぼくらへ

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    お金は汚い?
    確かに小さい頃から親からお金は汚いと言われてきました。
    それが「誰が触ったかわからない」という程度で。
    確かに口に入れるのは良くないですがあそこまで汚物扱いされるのも変やなと思ってました。
    まあ金のために生きてないという矜持の裏返しやと言われたらそんな気もします。

    お金は大切か大切やないかと言われたら大切なんです。
    でも1番かと言われたらそうじゃないように思います。
    なんとか生活に困らないくらいにはなりました。
    要は足るを知るなんですよね。

    でもお金が必要な時も来るんですよね。
    「十分なお金を渡したい」
    そう思える人に出会った時お金が必要になります。
    それは仕事のパートナーな

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    2018年03月10日
  • 食は広州に在り 改版

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    台湾でうまれ 香港、広州、日本で 生活した
    邱永漢の 身体には さまざまな 食が 通り過ぎていった。
    また お嫁さんは、広州生まれの料理にくわしい人だった。
    それを 噛み分けて、美味しい 文化比較論が さりげなく
    表現される。

    『人間は生きるために食うのであって、
    食うために生きているのは豚だ』
    食う楽しみを 単に食うだけでなく
    料理の作り方まで 懇切丁寧に 説明する。

    よく考えれば、なぜ中国人は これほどまでに
    豚が 好きなんだろう。豚を丸ごと食べてしまう。
    世界の半分の豚を中国人が食べているという現実は、
    なんともいえないほどの ブタフリークだ。

    邱永漢の 言葉の選び方が 実に素晴ら

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    2016年07月15日
  • お金をちゃんと考えることから逃げまわっていたぼくらへ

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    「お金を上手に使えるようになりたい」と思っていたので、何かヒントをくれそうな気がして読みました。読み終えて、ぼんやりと、見えてきたような。

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    2016年02月20日
  • お金をちゃんと考えることから逃げまわっていたぼくらへ

    購入済み

    おっかなくないお金の話

    糸井さん長々と質問→邱さんのお答えが綺麗な一行→あっそうか!
    の繰り返しなのが面白かったです。
    真実は、いつも一行!

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    2016年01月24日
  • お金をちゃんと考えることから逃げまわっていたぼくらへ

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    ほぼ日で邱さんの連載があったときに読んでいたんだよなぁ。あれから時間はものすごく流れたけど、私は成長していない。

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    2014年04月11日
  • お金をちゃんと考えることから逃げまわっていたぼくらへ

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    今までの生活の中で、
    カネについて考えることがなかったということは
    幸せなことだったのかもしれない。
    けれど、今このタイミングで
    カネのことを考えるきっかけができたことは
    もっと幸せなことなんだ、って思ったり。

    読んでよかった。

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    2014年01月03日
  • お金をちゃんと考えることから逃げまわっていたぼくらへ

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    経済の本では全然なくて、人生はお金を起点とした様々な考え方があるという哲学っぽい作品。お金の神様といわれている邱永漢から糸井重里が引き出す言葉の数々にハッとするばかり。お金の儲け方はもちろん、お金との向き合い方や子供の育て方など、火を煎れたポップコーンみたいに思考がパチパチと飛び跳ねて面白い。いやー良い本だった。

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    2013年01月09日
  • 起業の着眼点

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    200712/サラリーマンは人を使う側の発想が必要、経営者は人に使われる側の発想も必要/汗水たらして一生懸命働くよりも、お金の儲かる確立の高い仕事を見つけることの方がずっとうまくいく/社会のスキマを見つける→スキマが埋まれば次の新しいスキマができる/特定の人が欲しがる商品、どこで手に入れることがわかれば、お客のほうから買いに来てくれる商品を開拓する/銀行に信用される条件は、嘘をつかないこと、期日を守ること、質素な生活をすることの3つ/偶然に助けてもらおうとしたら、偶然をできるだけ多く迎え入れる姿勢をとる必要がある/老齢化社会では利殖が最有力ビジネス→年寄りはお金を使う話には乗らないがお金をふや

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    2009年10月04日
  • 口奢りて久し

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    「食は広州にあり」「象牙の箸」といったお金儲けの神様が書く、食べ物に関するエッセイ。80を過ぎてもなお食への情熱を失わないQさんはすごいですね。
    たんなるおいしいものを自慢げに綴るのではなくQさんらしい上品センスが読んでいて食欲を刺激します。

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    2009年10月04日
  • お金持ちになれる人

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    そのままスバリのエグイタイトルですが、内容は紳士然としています。
    まずは100万円を貯めることが大切。
    最初の100万円はとても辛いけど、お金が溜まればあとは、加速度的に増えていくという話に納得です。

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    2009年10月04日
  • 食は広州に在り 改版

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    これは広東料理についての本である。いまだに世界中で広東料理とその他中国料理の違いは、中国人以外には理解されていないし、中国人でも広東料理を広東人以外できちんと理解している人は少ない。その意味で必読の名著である。

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    2025年08月18日
  • お金をちゃんと考えることから逃げまわっていたぼくらへ

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    ネタバレ

    お金のことをちゃんと考えることは、どうやって資産を増やすか考えることではなく「どうやって生きたいか」ということだな、と。お金の増やし方のノウハウを知りたい人向けではない。
    糸井さんの"人のいいところ気づき力"と"良いところの言語化力"と、"目上の人への褒め力"がすごかった。邱さんもスマートな大人だったなぁ。見せびらかさないセンス、これこそ上品だなと思った。
    文庫本が2011年に出たそうでかなり古いけれど、最近発売されたと言われても変じゃない。先を見ている人たちなんだな〜

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    2024年04月01日
  • 香港・濁水渓 増補版

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    1956年の直木賞受賞作品「香港」と1954年の候補作「濁水渓」収録。
    まず、増補版の表紙が秀逸!フォント、写真、デザイン、どれも好き。
    諦念と虚無‥‥「儲けの神様」の起点がここにあった。

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    2024年02月13日
  • 邱飯店交遊録 私が招いた友人たち

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    私がもっと昭和の人間について詳しければより楽しめたであろう一冊。それでも出版社を中心として色々な人名が出て来るので興味深い。
    ただ、商売上の便宜を図ってもらうためにご馳走している訳ではないというのは本人の弁で、奥さんからしたら仕事の一環と割り切らなければとてもやっていけないような料理の品数と手間である!これだけ作らせておいて名前の一つも出さないというのはどうなんだ?と…もちろん名前など出したくない女性も多々いるでしょうが。
    さらっと「二時間蒸す」とか書いてるけど、いやいやほんと大変だよ!でも「コックを雇って精神修養」にて奥さん自ら「食べたいものがあったら、私が料理をしますし」と言ってるから(実

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    2023年02月27日
  • お金をちゃんと考えることから逃げまわっていたぼくらへ

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    ネタバレ

    対談本なので、素材そのまま頂いてる感がとてもよかった!

    お金に対して、
    変わりゆくネットビジネスに対して

    御高齢のはずの邱永漢さんが鋭く的確に語っているのがすごい。
    「邱さんより若者の俺がやらずにどうする?」

    と胸に突き刺さる感(ありがとうございます。)



    なによりも今後の人生に大きく影響を与えそうな
    言葉




    糸井 「俺はもうダメかもしれないとか思うことは、ないんですか?」


    邱 「あ、それはもう、しょっちゅう考えますよ。 」


    糸井 「え!? しょっちゅうですか? 」


    邱  「ええ。 」


    糸井 「ぼくも「面白いからです」といってきたんですけど、そういっていると、

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    2017年02月07日