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美食の精華は中国料理、そのメッカは広州である。広州美人を娶り、白亜の洋館に在って、時に自ら包丁を手にとる著者が蘊蓄を傾けて語る、中国的美味求真の世界。一読、その美酒佳肴に酔う――。
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Posted by ブクログ
台湾でうまれ 香港、広州、日本で 生活した 邱永漢の 身体には さまざまな 食が 通り過ぎていった。 また お嫁さんは、広州生まれの料理にくわしい人だった。 それを 噛み分けて、美味しい 文化比較論が さりげなく 表現される。 『人間は生きるために食うのであって、 食うために生きているのは豚だ』 ...続きを読む食う楽しみを 単に食うだけでなく 料理の作り方まで 懇切丁寧に 説明する。 よく考えれば、なぜ中国人は これほどまでに 豚が 好きなんだろう。豚を丸ごと食べてしまう。 世界の半分の豚を中国人が食べているという現実は、 なんともいえないほどの ブタフリークだ。 邱永漢の 言葉の選び方が 実に素晴らしい。 選んだ〈中国語〉から、話がひろがっていく。 そして、縦横無尽に 中国の逸話が語られる。 また、父親が 食べる事が好きで、 カラスミに眼がなかったという話から 邱永漢の 食のルーツがよくわかる。 昆明で いっしょに食事した時 学成食堂で 宜良ダックを 『北京ダックよりも安くて美味しい。 それに、気軽に食べられるのがいいね。』 と 笑顔で語られたのが、 読みながら その笑顔を思い出した。 食を楽しみ、人生を楽しみ、 そして、日本 台湾 香港 広州 雲南を 駆け巡る 人生に 終止符をうたれたのが残念。 あの笑顔といっしょに 雲南で おいしい物を食べたいと思う。
これは広東料理についての本である。いまだに世界中で広東料理とその他中国料理の違いは、中国人以外には理解されていないし、中国人でも広東料理を広東人以外できちんと理解している人は少ない。その意味で必読の名著である。
ウィリアム・グラッドストン(元イギリスの首相)曰く、「人間は、生きるために食うのであって、食うために生きているのは豚だ」って著者はP16ページに紹介し、その手のひらを返すように彼は、食の喜びについて賛同している。如何せん、古い本なので、文字が小さく集中を欠き流し読み。
著者は台南育ちで、香港人の妻をもつ。書かれたのは昭和30年というからいまから半世紀もの昔の作品である。 かなりの良書である。文体も心地よい。 中国人の本質は、軍事パレードではなく、こういった食の部分にあるだろうなと思う。 中国人にとって何よりも大事なのは豚である。 鶏肉はバラバラのもので買ったりせ...続きを読むず一羽をまるまる捌くことがなによりも客に対してのマナーである等。 タイトルを見て即購入して間違いはなかった笑
『壇流クッキング』を読むついでに、並行して『食は広州に在り』も読み返してみた。初めて読んだときほどの面白さはなかったとは言え、開陳される数々のエピソードや故事は秀逸で、暇な時間にチラチラと読んでいただけだったのに、あっという間に一冊読んでしまった。 邱永漢の本は他も面白そうなので、もう何冊か読んで...続きを読むみよう。
糸井重里さんが邱永漢さんの文体を称賛していましたので一読。確かに読みやすいし、おもしろいし、勉強になる。また、丸谷才一の書評に驚いた。食がテーマの本著から獲られる教訓は、人間は国が亡んでも生きてゆける。国は何度も亡び、王朝は何度も改まる。そして、それにもかかわらず個人は悠々として生きてゆく である。...続きを読む まさに邱永漢さんの事です。 邱さんの本をもっと読んでみます!
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食は広州に在り 改版
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邱永漢
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