【感想・ネタバレ】わが青春の台湾 わが青春の香港のレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

邱永漢といえば金儲けの神様という触れ込みで多くのマネー本を書いていた流行作家というイメージだった。台南に生まれ、日本人の実母を持ち、国民党軍侵攻後の台湾独立を目指した若者であったということが驚いた。安全な海外から台湾独立を叫んでも誰も呼応しないという嘆きには胸を打たれる。王育徳とのつながりも興味をそそられた。

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2023年09月12日

Posted by ブクログ

金儲けの神様と言われる邱永漢先生のエッセイ。
著者は、日本人と台湾人のハーフとして日本統治下の台湾で産まれる。そのため台湾人として育ったが、台湾では日本人と差別されてきた。
教育熱心な母に育てられた著者は成績優秀で東大進学のため戦時中に日本に移住する。東京大空襲、原爆投下を日本で経験し、東大大学院を卒業したのち、故郷台湾に帰国する。

帰国した目的は、台湾人による台湾を建国するため。当時の台湾は、日本統治からやっと解放されたと思ったら、大陸の内戦に敗れた国民党が逃れてきて、日本より更に酷い政治を行なっていた。

仲間と共に台湾独立運動に疾走した著者は国民党に目をつけられたため、香港に亡命する。
台湾の独立を諦めた著者は紆余曲折を経て、香港でビジネスを立ち上げ、香港人と結婚する。

そして、その後は再び日本に渡り、今度は小説家に転身、数々のビジネス、投資を成功させ、金儲けの神様と言われるまでになった。

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2024年04月10日

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