高嶋上総のレビュー一覧

  • 炎の蜃気楼31 耀変黙示録II ―布都の章―
    譲が出てくるのは嬉しいのだが、どうにもひどいことになっている。
    高坂も、信玄に忠義を尽くす訳ではなかったのが、戦国ではありがちとは言えちょっとがっかり。

    熊野は好きな場所なのだが、オリジナル解釈の神話でどんどんすごいことになっていくなと思う。
    戦国よりも遡り、平氏まで出てくる。

    清正と晴家は自分...続きを読む
  • 炎の蜃気楼30 耀変黙示録 I ―那智の章―
    確かに現代社会が乗り出してこなかったのが不思議なくらいで、
    発言力のある人間が発言すれば、公には動かなくとも
    一般人が正義感から私刑を加えようとするのは有り得そうな話だ。
    カルト宗教で洗脳されている、人質にされていると言われれば、
    食いつく者はいそうだ。

    美弥ちゃんやお母さんがとても気の毒で仕方な...続きを読む
  • 炎の蜃気楼32 耀変黙示録III ―八咫の章―
    美弥ちゃんは一体どうなってしまうのか。
    譲が信玄に憑依されていなければ、直江が来ていなければ
    という台詞は泣かされるが、ブラック譲が非常に怖い。

    一体どうすればおさまるのか、どちらを向いても八方塞がりな感じで
    読んでいて息苦しくなる。
  • 炎の蜃気楼33 耀変黙示録IV ―神武の章―
    最終話の前半が終了とのこと。
    カヲルの正体には流石に驚いたし、今後の展開にも期待。
    千秋と高耶がやり取りしているのも嬉しいが
    あとがきでラチられ王なんて言われていて
    高耶が本当に気の毒。
  • 炎の蜃気楼29 無間浄土
    前回のラストから一気にに話が飛ぶような印象。
    読んでいて非常に懐かしいキャラクターも多く登場する。

    晴家は大好きなので登場は嬉しいし
    彼女と景虎の組み合わせは大好きなのだが
    この先どうなることやら。

    直江と景虎の諸々は正直言ってうんざりしている。
    闇戦国の結末が気になってひたすら読んでいる。
  • 炎の蜃気楼28 怨讐の門(破壤編)
    長い長い怨讐の門も遂に完結。
    だが、完結という終わり方には程遠い。

    解決したかと思えばすぐまた次の問題、
    と息もつかせぬ展開は、面白いと言えば面白いのだが
    冗長で疲れると言えば言えてしまう。

    伊達政宗が随分と気の毒で。
    ただ、むざとやられはしないところは恰好良く、面目躍如か。
    ただ個人的には政宗...続きを読む
  • 炎の蜃気楼27 怨讐の門(黄壤編)
    高耶の演説には心動かされるものがあった。

    千秋との再会も、涙が出るという言い草に
    彼らしさや彼の憤り、安堵の気持ちも感じた。
    再び同じ立場で戦ってくれる日が来てくれると良いのだがと思う。
  • 炎の蜃気楼18 火輪の王国(烈風編)
    高耶が現実的にも精神的にも孤独でとても痛々しい。

    そんな中でも清正の存在、裏をかいたりぐちゃぐちゃ思い悩んだりしない
    すっぱりしたところが救いだった。
    一般的な清正より随分と、良く言えば身近な人のような感じで描写されていたが
    まぁこれはこれでバランスがとれいて良いのかもしれない。
    織田を裏切る決意...続きを読む
  • 炎の蜃気楼26 怨讐の門(黒陽編)
    一蔵の話をきっかけに遂に自分の魂云々の話を直江から聞き出す高耶。
    正直、先延ばしにして事態が改善するどころか悪化の一途を辿るのだし
    謙信に見放されて総大将を降ろされたわけではないと知ることで
    少しは楽になるところもあるだろうから、さっさと事情を話せば良いのに
    と自分は苛々していた。遂にここに来て、で...続きを読む
  • 炎の蜃気楼24 怨讐の門(赤空編)
    正直冗長に感じる。

    潮の能力が開花するところはちょっと熱かった。
    過去の記憶を思い出しつつあるようだがはっきりとはまだ正体が明かされない。

    ミホと一蔵に千秋たちが会うなど登場人物も多ければ舞台もあちこちに飛ぶ。

    高耶の正体を疑い色々と調べた上で高耶を信じ、
    己の、赤鯨衆の正義を信じて彼を助けよ...続きを読む
  • 炎の蜃気楼25 怨讐の門(白雷編)
    赤鯨衆と言う形でも2人がまた一緒に戦う姿を見るのは嬉しく思った。

    憑依霊の仲間になるとは憑依と言う犯罪行為を認めることだとしても、
    何か掴もうとして藻掻く様を生々しく見てしまったら
    簡単にその存在を摘むことはできない という描写に共感した。

    敵対する関係であっても、相手の人間性、個人としての姿な...続きを読む
  • 炎の蜃気楼23 怨讐の門(青海編)
    四国の話はまだまだ続く。
    山神の少女が出てきて更に混沌。

    伊達と景虎とは争って欲しくないし、
    少なくとも仙台を攻めた上杉と景虎は無関係だということを政宗に知って欲しい。
    相手が景虎だと知っていたのに3・4巻のあの対応を見せた伊達政宗が好きだったので
    敵対して欲しくないと思う。

    武藤の撮った写真が...続きを読む
  • 炎の蜃気楼番外短編集 砂漠殉教
    番外編と言いつつ本編。
    色部や笠原とのシーンは興味深く読んだ。

    譲との短編は、現状を思うとあまりにも辛く
    報われることがないのだろうかと思ってしまう。
  • 炎の蜃気楼17 火輪の王国(後編)
    小太郎がとても切ない。
    読んでいる最中、残りのページ数で話が畳めるのだろうかと思ったら
    なんと後編と銘打っているけれど終わらないという。
    この辺りの掟破りっぷりや、当時はあまり気にならなかったがぽつぽつと地の文に混ざる
    話し言葉など、若い筆者の勢いを良くも悪くも感じる。

    開崎さん本体が非常に気の毒...続きを読む
  • 炎の蜃気楼15 火輪の王国(前編)
    なんと高校生になるとは。
    一歳しか違わないのに生徒と先生として、同時に高耶と千秋が潜り込むなんて
    ちょっと荒っぽすぎるのでは。
    気づかれて当然というか、気づかない方が可笑しい。

    まほろばの龍神の頃の高耶&千秋コンビは好きなのだが、
    千秋が気遣ってしまうというのは高耶の状態が尋常ではないということで...続きを読む
  • 炎の蜃気楼16 火輪の王国(中編)
    三池一族、ヒムカ教、島津や毛利、明智や一向宗、とかなり混沌。
    晴家と開崎の出会いのシーンが個人的には良かったなと思う。
  • ワイルド・ロック
    BLだけど、ワイルドな彼と中性的でどっちかといえば女性ぽい彼が、部族を違え、古代版??ロミジュリの話。
    だけど、それもど揉めもせずあんがい受け入れられた感じ。
    期待してたほどの内容ではなかったけど、まぁそこそこ面白かった。
  • 炎の蜃気楼13 黄泉への風穴(前編)
    当時この巻辺りで読むのをギブアップしてしまった。
    今改めて読んでみて、やはり歴史やバトル部分の話運びはすごく面白いし
    自分の好みと合っているのだなと思う。

    偶々先日鎌倉へ行って七福神巡りをしてきたところだったこともあって、
    江ノ島が舞台なのも面白かった。
    ここまで闇戦国が大きくなって現代に影響が出...続きを読む
  • 炎の蜃気楼12 わだつみの楊貴妃(後編)
    第一部完結。
    この次の巻までは少なくとも当時きちんと読んだはずなのだが
    全くと言って良いほど記憶に残っていない。
    「悪夢のクリスマスイブ」とされるが、印象にないのはここ数冊で
    この作品にというよりまぁ直江に対して、嫌気がさして飽きてきていたからだと思う。

    発狂してしまう景虎。萩城が炎に包まれる最中...続きを読む
  • 炎の蜃気楼14 黄泉への風穴(後編)
    ここにきて千秋が色部・八海と出会い、彼らの行動についての片鱗が明かされる。
    開崎が高耶を逃すなどしているけれど、自分としては小太郎に感情移入してしまうところ。

    斯波英士のキャラクターについては突拍子もなさすぎて驚きつつも、
    織田信長ならありえなくもない、と思わせてしまうところが織田信長なのかも。