古屋美登里のレビュー一覧

  • B:鉛筆と私の500日
    コロナ禍で毎日一つスケッチを書くと
    宣言し
    人物 架空の精霊 動物達を描き
    SNSに投稿
    それにしても凄い
    人物は表情豊かでなにか
    語りかけてきそうな感じ
    犬の目や鳥の目
    犬は愛くるしいものから淋しいものまで 毛並みまで艶々している
    鳥の目と嘴は鋭く野生そのまま

    500日で終わったが
    これらの作品...続きを読む
  • わたしのペンは鳥の翼
    アフガニスタンの女性達が書く短編集。1つ1つの話が苦しかった。現実に起こっていることなんだろうけど、とてもじゃないけど想像もしたことがないことばかり。人権とは、と考えさせられました。。
  • 人喰い――ロックフェラー失踪事件
    首狩りとカニバリズム目的だけで読み始めたけどめっちゃくちゃ興味深いことがいっぱい載ってる

    道徳基準のちがい
    人間を殺すのが悪か、精霊の意志に背くのが悪か
    プリミティブアートすげぇわ
    民族、信念、習慣おもしれぇ

    私は、何よりも自分が怖れているのは私自身の恐怖に他ならないことがわかっていた
    カール・...続きを読む
  • その名を暴け―#MeTooに火をつけたジャーナリストたちの闘い―(新潮文庫)
    日本語訳のタイトルは原書の『SHE SEDI』の方がしっくり
    すると思うのよ。

    大学在学中に設立した映画プロダクション「ミラマックス」の
    成功で、アメリカ・ハリウッドのみならず、世界の映画界で
    押しも押されぬ大プロデューサーとなったハーヴェイ・ワイン
    スタイン。

    彼が手掛けた映画は日本でも多く公...続きを読む
  • わたしのペンは鳥の翼
    アフガニスタンの女性たちが受けている理不尽はまさに筆舌に尽くし難いものだ。
    21世紀の今も、これほどの人権蹂躙が国是とされるような社会で希望を温めながら生きなければならないとは、何と言ってあげても足りないことだろう。
    死なずに生き抜いてほしいと思う。
  • わたしのペンは鳥の翼
    暴力、性暴力、男性優位、家父長制、縁故主義、テロ、貧困…考えつく限りの苦難に直面する、アフガニスタンの女性たち。

    フィクションだが、元になった物語はきっと、かの国の女性たちが多かれ少なかれ体験してきたものと考えて外れではあるまい。

    ダリー語、パシュトー語からの重訳の本書。あとがきにも書かれていた...続きを読む
  • 肺都
    3部作をまとめての感想。

    簡単に言うと
    内気な少年クロッドと勇敢な少女ルーシーの愛の物語。

    もう少し長くすると
    ゴミを支配する権力者アイアマンガー一族、アイアマンガー一族の力の源である「誕生の品」になる普通の人々、ゴミを嫌悪するロンドン市民、はてはヴィクトリア女王までを巻き込んで進むゴミと物と愛...続きを読む
  • わたしのペンは鳥の翼
    アフガニスタンの女性たちの生きにくさが本当に生々しく描かれてて、読んでいて何度も耐え難く感じた。その文化が全く理解できないのではなく、日本の現在にもつながる話だからこそ痛々しい。小津作品につながる話も多い。
    こういった作品が世に出るために尽力されてる方々に心から敬意を表する。
  • 第三の極地――エヴェレスト、その夢と死と謎
    ボリュームが多くかなり読み応えがありました。これがフィクションではないのですからすごい話ですね。 
    アーヴィンは間違いなく中国に保管されていると思います!
  • わたしのペンは鳥の翼
    ものすごく良かった。

    苦しく、悔しく、やるせない。衝撃と絶望。総じて漂う女性の不自由さ。社会通念の呪縛。そして、沸々と湧き起こる怒り。

    産後病院から戻ると、男の子が産まれないからという理由で夫が新しい妻との宴を開いている「八番目の娘」、セクハラに文句を言ったら給与未払いで解雇された「共通言語」、...続きを読む
  • 第三の極地――エヴェレスト、その夢と死と謎
    エベレストの最大の謎に望む、クライマー達の軌跡が書かれており、事実が解明されていく過程が魅惑だった。山の好きな方には是非お勧めしたいノンフィクションです!
  • 望楼館追想
    とにかく最初から濃い。半分迄はなかなか入り込めず疲れてしまったが後半父母の記憶の章からは一気読みだった。前半と後半で味わいが変化する、というより早々キャラが減ってしまった時にはどうするの?!と思ったけれどそれもあの建物の歴史の一つとして飲み込まれた。まさにアイアマンガーシリーズで描かれた話の萌芽がこ...続きを読む
  • 月の番人
    こころがザワザワとさわぐ夜、この本の世界の静けさに何度も救われた。表紙を開けば現実世界のなにもかもが鎮まり、月の上の音のない平和と絶望とあたたかさが心を満たしてくれる。友人に贈るくらいにだいすきな一冊。
  • 第三の極地――エヴェレスト、その夢と死と謎
    著者は、登山家でロッククライマー。1924年にエベレスト初登頂を目指したイギリスの登山家マロリーとアーヴィンの足跡をたどりながら、アーヴィンの遺品を探索するためにエベレストを目指したノンフィクション。 自身のエベレスト体験と過去の挑戦者たちの歴史、登頂した人、還らなかった人たちの話、エベレストの登山...続きを読む
  • その名を暴け―#MeTooに火をつけたジャーナリストたちの闘い―(新潮文庫)
    映画“SHE SAID”の原作本が文庫化。
    男性中心主義の弊害、報道における信憑性を担保する事や被害者が声をあげることの難しさ、ジャーナリズムとは。
    色々と考えさせられることの多い一冊だった。
  • 第三の極地――エヴェレスト、その夢と死と謎
    長距離移動を伴う泊まりがけの仕事が入ったので旅のお供にと購入。いつものことだけど亜紀書房の海外ノンフィクションはハズレがない。
    本書は登山家である著者が「1924年にエヴェレスト山頂付近で消息を絶ったひとりの若きイギリス人登山家の遺体を捜索する」というナショジオのドキュメンタリー制作(2019年)に...続きを読む
  • 人喰い――ロックフェラー失踪事件
    1961年11月20日、オランダ領ニューギニア沖(当時)でそれは
    起きた。オランダ人の人類学者とアメリカ人の青年が乗ったボートの
    エンジンに不具合が発生した。

    同乗していた現地案内人は助けを求める為に陸地を目指して
    泳いで行ってしまった。残されたふたりはボート内で待機して
    いたが、アメリカ人青年は...続きを読む
  • わたしのペンは鳥の翼
    どんな感想を書いたところで、本書に書かれている現実に比べればあまりに軽薄なものになってしまう。読んでいてどれもこれも非常に厳しい話で、読み進めるのが辛い。「私の中のあなた」以来の辛さだと感じた。

    にわか雨が降るように爆弾が落ちてくる。あっけなく人が亡くなる。それも子供が。
    生まれた性別が異なるだけ...続きを読む
  • わたしのペンは鳥の翼
    アフガニスタン(以下、アフガン)の女性作家18名による23篇の作品が収められている。
    紛争などによって疎外された現地の作家を発掘するプロジェクト〈アントールド〉により集められ、更に英語圏の読者に読んでもらうべく現地の翻訳者が英訳。アフガンの人々によって彼女達のペンは翼へと姿を変え、世界中に羽ばたいた...続きを読む
  • その名を暴け―#MeTooに火をつけたジャーナリストたちの闘い―(新潮文庫)
     2017年10月、「ニューヨーク・タイムズ」紙が「ハリウッドの大物プロデューサーによる性的暴行」を報道した。これをきっかけに、性暴力の告発運動である「#MeToo」が巻き起こり、アメリカに留まらず世界的ムーブメントへと発展した。女性たちはソーシャル・メディアに#MeTooタグを付け、次々と過去に受...続きを読む