古屋美登里のレビュー一覧
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同じ地球上にこういう世界があるのか、と頭を殴られたような衝撃を感じる。
ただ、これでアフガニスタンの人々を「理解した」と安易に言うことはとてもできない。きっと、どこまで行っても私は完全に理解できていない。
厳格なイスラム社会での家父長制、女性の抑圧などを知識として理解はしていても、そこで生きる人々...続きを読むPosted by ブクログ -
戦争やテロ、デモが当たり前に存在すること、そして家父長制もまた当然として存在することそれが大前提として物語が進むために、展開や心の動きの何もかもが予想できず衝撃的だった。
アフガニスタンの女性がそれらを受け入れてて諦めているのではなく、当然苦しんでいて足掻いているということが痛いくらい伝わって、苦し...続きを読むPosted by ブクログ -
最後の言葉がすごく響いた。
何でこんな当たり前のことがわがままって捉えられる世の中なんだろうって思った。Posted by ブクログ -
映画を見る前に読んでおこうと思い手に取った。
ミステリー小説を読んでいる感覚で一気読み。
告発記事はいかに緻密に裏を取っていかないと公表に辿り着けないか、その苦労が描かれている。
しんどい作業だ。よく粘り強く調べてくれたなと感謝の気持ちが湧き上がる。
この開けた正義への純粋な信念、何だろう、そうい...続きを読むPosted by ブクログ -
一度声を上げてしまえば、それまでの生活には戻れないかもしれない。被害にあった側が時を経て告発に至るには、とてもとても高いハードルがあるのだなと。
当たり前みたいに性加害をしてきたボーイズクラブの仕草や反抗が似てるってことは、それが彼らのやり方としてある種共有されてたのだろうなと思って気が遠くなる。...続きを読むPosted by ブクログ -
BURRN!の書評で目にして以来読みたかった本で、文庫化を機に、宇都宮の来らっせの待ち時間に購入。
娘を持つ親としてやるせない想いになる。
売名のため権力者の男性に近づく女性もいないことはないだろうが、権力を利用する男性の方が圧倒的に多いのが実態だろう。
そして、未だ男性中心の世の中では声を上...続きを読むPosted by ブクログ -
主にイラク、アフガニスタンの戦争から帰って来た兵士は、PTSDや脳損傷により苦しみ、自殺してしまう。
兵士や家族の日々を坦々と記録してある。
戦争は、戦闘が終わってもなお、人々を苦しめ続けるもの。Posted by ブクログ -
吹き溜まり
1. 雪や落ち葉などが、風に吹きよせられてたまっている場所。
2. 行き場のない人たちが、自然と寄り集まる所。
「吹溜りは孤立した部屋で見つかることになっている」
「ご存じのように、大半の吹溜りはあえて沈黙しているが、言葉を発するものもいる」
最初の「吹溜り」を読んだ時に、大好きな...続きを読むPosted by ブクログ -
イラストと相まって、すごく奇妙で幻想的な作品ばかりで、短篇ながら強烈な印象を受けるものが多かった。どれも面白かったが、「私の仕事の邪魔をする隣人たちへ」「パトリックおじさん」がお気に入り。Posted by ブクログ
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かなりの分厚さで速読する私でも何日もかかって読んだ。主人公実在した人物とのこと
特に少女時代の話は夢中になって読んだ。彼女の生涯に書かれた本
時はフランスルイ16世の頃
大きな変革飲み込まれ生きていった1人の女性の話Posted by ブクログ