古屋美登里のレビュー一覧

  • 堆塵館

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    あぁ、失敗した…いや、良い意味の失敗です。三部作とは分かっていたものの、どうしても早く読みたくてつい手に取ってしまい、読み出したらどっぷりハマってしまいましたが、続きが気になる!!揃ってから読めば良かった〜。ヴィクトリア時代でダークファンタジー、作者のエドワード・ケアリーの不思議な世界。読まずに年は越せませんでした。この作家さんの『望楼館追想』も読んでみたいのだが密林では相当高値だわ…。

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    2017年05月18日
  • 堆塵館

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    子どもも楽しいし、もちろん大人だって楽しい1冊。
    怖くはないけど不気味な世界は好奇心をかりたてるね。
    あとがきを読むとなってるとなかなか言葉遊びがちりばめられていて、英語で読めればどんなにか!(もちろん古屋さんの考え抜かれた妙訳です)
    とんでもないところで終わっているので、どうぞどうぞ続きも出ますように。

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    2017年04月30日
  • 堆塵館

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    初めは何のことか分からず混沌とした感じで始まるも、ある程度情況が理解できてからは面白くなってくる。

    特に訳が素晴らしい。各章話者が変わり、話し言葉で語りかけてくるという形式なので、訳しやすいのかも知らないけれど、いかにも英文訳!ではなく、日本語としてこなれているので、すんなり理解できる。

    後半からは、スリルが加わり、あたかもハリーポッターの映画を観ているような雰囲気になる。

    アイアマンガー一族の描写には、ユダヤ人とその歴史を彷彿させる様に思ってしまう。

    3部作とはいえ、それぞれある程度の区切りがついて終わっているのかと思っていたのだが、やはり連続しているのですね…次を読まざるを得ない様に出来てます。この先期待して良いのでしょうか?

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    2017年04月07日
  • 帰還兵はなぜ自殺するのか

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     表題の通りである。 
     非日常は人を狂わせる。(米軍においてはおそらく)心身無事に帰還する兵の方が多いわけだが、PTSDに悩まされる帰還兵は少なくない。
     「負傷兵の方がまだましだ」という見方もある。外傷は名誉の負傷であり、誰が見てもすぐにそれと分かる。
     「撃たれて死ぬ方がまだましだ」とすら言える。戦死者の記念碑に、自殺した兵士の名は刻まれなかった。

     例えばアメリカ領サモア。「彼の育った島には、マグロの缶詰工場以外に働き口がなかった。トーソロはうんざりするまで工場で働き、もっと充実した生き方を求めて島の募兵係のもとに出向いた」心の底から兵士になることを望んだわけではない。
     否応なしに戦場で殺し、殺される。昨日まで一緒に飯を食っていた隣人が今日は死んでいる。

     帰還兵はなぜ自殺するのか。それは予想通りでもあり、平穏に暮らす我々の予想の埒外でもある。

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    2016年12月19日
  • 堆塵館

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    この秋は海外ものが豊作…(私にとって)
    「望楼館追想」もいっぷう変わった話だったがこちらは三部作とあっていきなり梯子をはずされた結末にぼう然。
    モノが意思を持つのは日本古来の付喪神信仰も連想。
    結局クロッドはどうなったの?

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    2016年10月29日
  • 帰還兵はなぜ自殺するのか

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    なぜ戦争をしてはいけないのか。よーくわかる本。登場人物で混乱しなければ比較的スムーズに読めるが、とても気が重くなる本。

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    2016年05月03日
  • 帰還兵はなぜ自殺するのか

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    戦場から帰還した兵士の苦しみが胸に刺さるが、兵士の妻の苦悩もまたいかばかりかと思う。夫は大変な仕事をしてきた。地獄を体験した。身心ともに疲れきっている。
    しかし、生きていれば嫌でも生活というものをしなくてはならない。なのに、夫はあてにできないどころか、夫がいることで負担が増す。家事も、育児も、生計も全て自分にかかってくる。夫は国費で治療が受けられるが、自分は頼れる人もいない。苦しんでいる夫には当たれない。
    夫を思いやり、顔は笑って家族を支えるのが、いい妻、いい母だとわかっていても、皆ができるわけじゃない。
    それにしても。生きて帰ってきても幸せになれない人が多いのに、なぜ戦争を続けるのか。なぜ戦争が始まるのか。そこを真剣に考えないと、不幸な人の数は増えるばかりじゃないか。
    アメリカは帰還後の医療体制も(ずっと戦争しているから)整っているが、日本は整っていない。恐らく帰還した兵士が死ぬまでかかるだろう医療費も税金から出ることを考えても、そもそも戦争しないのがいいに決まっていると思う。
    アメリカの普通の人はどう考えているのだろうか。

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    2015年10月18日
  • 帰還兵はなぜ自殺するのか

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    やっぱりどんな理由があっても、戦争はいけない。人を殺すことは自分も殺すこと。自分の周りの大切な人の心も殺してしまう。正義の戦争なんて無い。
    では、どうやって戦争無き世界にするか?

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    2015年08月24日
  • 帰還兵はなぜ自殺するのか

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    たとえ、戦場で死ぬことがなかったとしても、無事帰国したあとに、自殺する兵士たち。
    なんとか、自殺の手前でとどまっていても、何年も苦しみ続ける兵士たち。そしてその家族。
    のこのこと海外まで行って、するべき戦争なんてないと思う。戦争を決める人たちは、決して最前線で戦うことはないのだ。やってられない。
    そして、日本。のこのこのと海外にまで行って戦争する国の、子分としてついていくなんて全くばかげている。情けない。そんなことにならないようになんとかしなくては。今が瀬戸際。

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    2015年06月14日
  • だれか、わたしを助けて

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    【だれか、わたしを助けて】

    つらさや貧困や痛みがあるけれど最後には希望の光が見えるような余韻が残ります。『ピアノ』、『ヘラジカを食べてくれ』、『立っている男』が好みでした。

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    2026年09月29日
  • 第三の極地――エヴェレスト、その夢と死と謎

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    北極、南極ともう一つの極地・エヴェレスト、最初に登頂したのは誰か?というのはいまだにはっきりしていない。
    マロリーとアーヴィンは登頂できたのか?その鍵を握るのはコダック製のカメラ、それを探しに行く…

    冒険、とりわけ山の本が好きな私にとって面白そうしかないやんか!と楽しみに読んだんだけど、翻訳本ならではの読みにくさと何より私の読む力(読解力、記憶力)の衰え、じっくり読む時間のなさによりあまり楽しめませんでした。

    単にカメラを探しに行く話だけでなく、その途中途中にマロリーとアーヴィンのチームはもちろん、前回の捜索隊、今回関わる人、単に同じ時期にいた人などの過去から現在までの話が差し込まれるので、きちんと読める人には面白いと思うんですが、この人誰…何の話だっけ…?となってしまいました。(似たような名前のシェルパも山ほど出てくるし)

    個人的にはルートを外れて捜索するのと「その後聞いた話」の終盤だけ読んでもよかったかな。
    この「その後聞いた話」は衝撃で、その後が気になった。

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    2026年09月18日
  • だれか、わたしを助けて

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    タイトル通り、「だれか、わたしを助けて」すぎて、苦しかったです…
    苦しくて、読みが進まず、時間がかかってしまいました。
    強さの差こそあれ、虐げられていたり、不遇な日々を懸命に生きている人たちの短編なんですが、あんまり明るい未来も想像できず…
    でも、現実ってこんな感じなんでしょうね。
    小説みたく、そう簡単には解決しないものですよね。
    そういう意味ではリアルだったのかと思います。
    でも、ただ悲惨な話の羅列というわけではなく、主人公みなしっかりと不遇な人生を足掻いていて、そのファイティングスピリットには心を動かされました。

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    2026年09月04日
  • 劇場の子 イーディス・ハラー 下

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    下巻に入るとストーリーが大きく動き出す。劇場しか知らない12歳の少女の一人称で綴られる物語だが、かなりグロテスクだ。全篇に散りばめられたイラスト(作者の手によるもの)も、相当に悪趣味である。
    それでもなお、大団円に向けて突き進む物語には力がある。小説という形式で演劇を演っているような、ハイブリッドな作品だった。

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    2026年08月16日
  • 劇場の子 イーディス・ハラー 下

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    ネタバレ

    イギリスの古い劇場に生まれ、呪いのために一歩も外に出られない少女イーディスの一人称で語られる幻想小説。劇場内の奇妙な住人たちの描写、消えた子供たちの謎、悪名高い魔女メグの伝説…題材自体は魅力的で、雰囲気作りのセンスは間違いなく光っている。

    ただ、全体を通して語りの「くどさ」がかなり気になった。イーディスは信頼できない語り手として設計されていて、彼女の話がどこまで真実でどこまで彼女の思い込みなのか、最後まで判然としない仕掛けになっている。この不透明さと、劇場の内輪話が延々と続く長い描写がセットになっていて、そこを演劇調の回りくどさとして楽しめるかどうかで評価が割れる作りだと思う。自分は正直、途中から読み進めるのがしんどかった。

    肝心のプロットも、装飾を取り払うと「子供の力で悪い魔女を倒す」というかなりシンプルな骨格で、語りの仕掛けそのものを楽しむためのも物語という性質が強い。結末も、現実と虚構の境界を意図的に曖昧にしたまま終わるので、明確なカタルシスは得られない。

    雰囲気・世界観の作り込みはよいが、語りのスタイルとシンプルなプロットのバランスが自分には合わなかった。

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    2026年08月15日
  • 望楼館追想

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    アイアマンガーシリーズ読みたいなと思いつつ、文庫だったのでこちらを先に手に取った。
    人嫌いとか変化を厭うとか色んな描写に引っかかって行きながら最後の結末まで連れて行かれる感じだった。

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    2026年08月08日
  • 人喰い――ロックフェラー失踪事件

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    カニバリズムと部族などの歴史と価値観
    電気や水道もなく部族で支え合う
    部族同士との争い
    富豪のロックフェラー殺し
    近代文化でくらす人たちとは価値観がことなる
    殺人の定義すら異なる
    識字率も低いが人として劣っているわけでもない
    物があるから人として尊いわけでもない

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    2026年06月10日
  • アメリカの悪夢

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    ジョージア州に住む元軍人の一家の人々の心情や行動を通じて現在のアメリカ政治を炙り出すような本です。軍人は最高指導者となる大統領の命令に従うことになります。不誠実なトランプ大統領に違和感を抱く元軍人の隣には、熱烈なトランプ支持者が住んでいます。ちょうどブラック・ライブズ・マター運動の時期とも重なりますし、南部の州なので、黒人との人種差別に関する話題にも事欠かないし、日常的に差別を感じる描写が登場します。
    トランプ氏の言動は、暴力を誘発するようなものが多く、その発言による影響を意識しているのか疑問に思う元軍人の心情や、PTSDゆえなのであろう悪夢の描写も生々しいものがあります。
    ミクロの世界を丹念に描写することで、アメリカ全体の雰囲気を描いたものでした。

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    2026年06月06日
  • 堆塵館

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    事前情報なく読んだ。かなり独特。茶こしの拷問とかシュール過ぎる。でも意外と読みやすく面白い。続きも楽しみ。

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    2025年12月28日
  • 書くことのメディア史――AIは人間の言語能力に何をもたらすのか

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    書くことのメディア史とあるように、かなりそちらの話題が多くまた同じ話題の表記も幾度か出て来るので、純粋にAIについてということで期待して読んでいるとしんどい。

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    2025年06月17日
  • 書くことのメディア史――AIは人間の言語能力に何をもたらすのか

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    『……メディア史』ですから歴史になりますよね。AIはまだその途上。歴史にはなっていない。歴史を作っている最中。100年後の同名タイトルの本を読んでみたい。

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    2025年04月18日