古屋美登里のレビュー一覧
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不思議で、奇妙で、不気味な空想物語。おもしろかった。この迷宮感はクセになる。
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見返しにある建物の見取り図をチラチラしながら読むのが好き。絵もすべて著者が描いてるんだとか。
三部作の1。続きが気になる。Posted by ブクログ -
久々に完読を諦めた本。
イラク戦争などで精神的外傷を追って米国に帰国した軍人の実話。ドキュメンタリーで取材した事実を丹念に丁寧に追っていて、すんなりと日常生活に戻れない軍人とその家族の苦しみを書いているのだけど、軍人を4人か5人か追っていいっているのだけど、錯綜していて、どれが誰の話なのかわからなく...続きを読むPosted by ブクログ -
軍隊における医療は、一般の医療とは性格が異なる。
なぜなら、一般の医療の目的は病気や怪我をした人を、治療し、元の生活に戻すことが目標なのに対して、軍隊の医療の目的は、傷ついた兵隊を、また戦えるように整備し、戦闘に投入することだから。
本書には、主にイラク戦争で戦い、肉体的、或いは精神的に負傷した兵...続きを読むPosted by ブクログ -
戦場の過酷さと共に、雄々しくあらねばという考えも、帰還兵を苦しめているように思える。助けを求めることを不名誉と思い、苦しい思いを抱えることは自分の弱さと考え、何に苦しんでいるのか語ることができない。戦争は戦場にだけあるのではないということを、ただただ兵士たちの帰還後を辿ることで突きつけてくる。
こう...続きを読むPosted by ブクログ -
アフガン・イラクに派兵された米兵士200万人中50万人がPTSDとTBIに苦しんでおり、毎年240以上が自殺している。5人の帰還兵とその家族の日常を描写することで見えてくる、本人だけでなく家族も苦しめる障害、経済的苦境。
タイトルと中身がちょっと違うなと思いましたが、翻訳で変えたんですね。後遺症の...続きを読むPosted by ブクログ -
数人の帰還兵が更生する過程を描いたレポート。実際には全てが更生するわけではないが。邦題のように、なぜ〜なのかというものへの明確な答えが示されているわけではないので、どちらかというとエピソード的、だがその分リアリティに富んでおり、凄惨さが伝わってくる。Posted by ブクログ