帰還兵はなぜ自殺するのか

帰還兵はなぜ自殺するのか

ピュリツァー賞作家が「戦争の癒えない傷」の実態に迫る傑作ノンフィクション。内田樹氏推薦!
本書に主に登場するのは、5人の兵士とその家族。 そのうち一人はすでに戦死し、生き残った者たちは重い精神的ストレスを負っている。
妻たちは「戦争に行く前はいい人だったのに、帰還後は別人になっていた」と語り、苦悩する。
戦争で何があったのか、なにがそうさせたのか。
2013年、全米批評家協会賞最終候補に選ばれるなど、米国各紙で絶賛の衝撃作!
「戦争はときに兵士を高揚させ、ときに兵士たちを奈落に突き落とす。若い兵士たちは心身に負った外傷をかかえて長い余生を過ごすことを強いられる。その細部について私たち日本人は何も知らない。何も知らないまま戦争を始めようとしている人たちがいる。」(内田樹氏・推薦文)

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帰還兵はなぜ自殺するのか のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2017年07月27日

    文学的なノンフィクション。良質な純文学を読んでいる気分になるが、これはノンフィクションなのだと驚く。
    戦争は多くの犠牲を伴うが、その犠牲とは人間の人生にほかならない。
    戦争は解のない問題だ。

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    Posted by ブクログ 2015年08月30日

    著者のデイヴィッド・フィンケル氏はワシントンポストで23年間記者として働き、2006年にピュリツァー賞を受賞。その後退職して従軍記者としてイラクに渡り、そこで知り合った兵士の「戦後」の生活-帰還兵の生活-を具体的に描いている。
    戦争そのものが「不幸」だということ。そして、その不幸せな生活を送るのは決...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2015年07月07日

    国会で議論されている今だからこそ
    読んでほしい一冊!
    どんな戦争でも精神的に傷を負う兵士がいたに違いないけど、日本ではあまり注目されていないように感じる。
    というか、見ないようにしている…?この現実を…。

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    Posted by ブクログ 2015年04月30日

    アメリカの対イラク戦争に派遣された兵士たち。

    イラク、アフガンで見た惨状。
    「敵」の攻撃(爆破)によりむごたらいい戦友の死…。幼児を抱えたイラク兵を撃つ…。

    帰国後、PTSDになり、自殺に至った者も多い。
    本書で取り上げるのは、自責の念にとらわれ、苦悩する元兵士本人やその家族の苦悩を、淡々とした...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2015年05月04日

    帰還兵の物語というとオブライエンの『本当の戦争の話をしよう』が思い出されるが、これはイラク戦争からの帰還兵を追ったノンフィクション。第二次世界大戦、ベトナム戦争からの帰還兵とイラク戦争の帰還兵は当然それぞれの苦悩があったかと思うが、帰還後の精神的ストレスについてはトラウマの症状が異なるという。前線が...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年02月16日

    主にイラク、アフガニスタンの戦争から帰って来た兵士は、PTSDや脳損傷により苦しみ、自殺してしまう。

    兵士や家族の日々を坦々と記録してある。

    戦争は、戦闘が終わってもなお、人々を苦しめ続けるもの。

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    Posted by ブクログ 2018年09月21日

    イラク戦争に200万の兵士が行き、50万がPTDSになった。その兵士たちと家族の抱えた悲劇。
    自衛隊に何が起きるのか、その結果、本人と日本社会はどれほどの後遺症の負担に苦しむことになるのか。想像するに余りある。
    戦争はしてはいけないし、本来日本社会の持つ力ではできるものではないのだと痛感する。

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    Posted by ブクログ 2016年12月19日

     表題の通りである。 
     非日常は人を狂わせる。(米軍においてはおそらく)心身無事に帰還する兵の方が多いわけだが、PTSDに悩まされる帰還兵は少なくない。
     「負傷兵の方がまだましだ」という見方もある。外傷は名誉の負傷であり、誰が見てもすぐにそれと分かる。
     「撃たれて死ぬ方がまだましだ」とすら言え...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2016年05月03日

    なぜ戦争をしてはいけないのか。よーくわかる本。登場人物で混乱しなければ比較的スムーズに読めるが、とても気が重くなる本。

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    Posted by ブクログ 2015年10月18日

    戦場から帰還した兵士の苦しみが胸に刺さるが、兵士の妻の苦悩もまたいかばかりかと思う。夫は大変な仕事をしてきた。地獄を体験した。身心ともに疲れきっている。
    しかし、生きていれば嫌でも生活というものをしなくてはならない。なのに、夫はあてにできないどころか、夫がいることで負担が増す。家事も、育児も、生計も...続きを読む

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