飢渇の人 エドワード・ケアリー短篇集

飢渇の人 エドワード・ケアリー短篇集

『堆塵館』でごみから財を築いた奇怪な一族の物語を紡ぎ、『おちび』でフランス革命の時代をたくましく生きた少女の数奇な生涯を描いた鬼才エドワード・ケアリー。その彼が本国で発表し、単行本未収録の9篇(『おちび』のスピンオフ的作品を含む)+『もっと厭な物語』(文春文庫)収録の1篇に、この短篇集のために特別に書き下ろした6篇を加えた、日本オリジナル短篇集。書き下ろしイラストも多数収録。ケアリーらしさがぎゅっと詰まった、ファン垂涎の一冊。/【目次】序/吹溜り/おれらの怪物/バートン夫人/アーネスト・アルバート・ラザフォード・ドッド/かつて、ぼくたちの町で/家庭で用いられる大黒椋鳥擬の歌/コズグレーヴ諸島/私の仕事の邪魔をする隣人たちへ/エドワード七世時代の寄せ集めの人物/おが屑/毛物/鳥の館 アーネスト・アルバート・ラザフォード・ドッド著/パトリックおじさん/名前のない男の肖像/グレート・グリート/飢渇の人/訳者あとがき

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飢渇の人 エドワード・ケアリー短篇集 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2021年10月14日

    表現の仕方がたまらなく好き!

    動物や昆虫に家族の名前をつけて寂しさを紛らわす1人者だったり、頬張る様子が『空豆が空豆を追いかけて、体のなかに入っていく』と表現されていたり、目の付け所がとてもユニーク!

    甲乙つけがたいんだけど、「私の仕事の邪魔をする隣人たちへ」と「かつて、ぼくたちの町で」が特に好...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年09月12日

    エドワード・ケアリーの「おちび」が妙に味があって面白かったので,買ってみた.ジワジワきますね.繰返し読むタイプの本だと思います.

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    Posted by ブクログ 2021年08月15日

    吹き溜まり
    1. 雪や落ち葉などが、風に吹きよせられてたまっている場所。
    2. 行き場のない人たちが、自然と寄り集まる所。

    「吹溜りは孤立した部屋で見つかることになっている」

    「ご存じのように、大半の吹溜りはあえて沈黙しているが、言葉を発するものもいる」

    最初の「吹溜り」を読んだ時に、大好きな...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年07月24日

    『バートン夫人』『私の仕事の邪魔をする隣人たちへ』『おが屑』『毛物』◎、そしてやっぱり私も『パトリックおじさん』がサイコーです。

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    Posted by ブクログ 2021年07月12日

    イラストと相まって、すごく奇妙で幻想的な作品ばかりで、短篇ながら強烈な印象を受けるものが多かった。どれも面白かったが、「私の仕事の邪魔をする隣人たちへ」「パトリックおじさん」がお気に入り。

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    Posted by ブクログ 2024年05月05日

    不思議な小説・・・
    子供のころ、集めた宝物箱を見せられているような懐かしさも感じた。結構はまる、好きな世界です。

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    Posted by ブクログ 2021年10月09日

    ありえないことをさも当然のように淡々と静々と描かれた物語が散りばめられた、作者だけが知っている空想世界が詰め込まれた短編集。全体的に、理解するものではなく、感じ取る物語たち、というイメージを持ちました。

    どういうことなの?という疑問をまったくほどけない作品もあれば、数奇なひとりの男の物悲しい運命を...続きを読む

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