古屋美登里のレビュー一覧

  • 人喰い――ロックフェラー失踪事件

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    小中学生の頃に愛読していた「ポケットムー」シリーズの「世界謎の10大事件」という巻に、確か"秘境に消えたロックフェラー"というサブタイトルで収蔵されていたと記憶している。
    以来、これまでにこの失踪事件を扱った記事や書籍は何度か読んだが、当時のオランダ政府やインドネシア政府にアメリカ政府、そしてもちろん現場となったパプアニューギニアの政治的関係や立場を分析し、さらにはロックフェラー家と美術品収集の因縁にまで踏み込んで詳細に報告したものに接するのは初めてだ。
    マイケル・ロックフェラーが辿った命運については、本書の序盤でいきなり結論めいた描写が生々しく綴られるが、そのショッキング

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    2019年11月27日
  • 人喰い――ロックフェラー失踪事件

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    表紙とタイトルにひかれて、池袋のジュンク堂で買った。
    ホラーとかそっち系かなと思って買ったけど、実際に起きた事件をもとに書かれた本だった。

    とても面白くて、あっという間に読み終えて、久々に満足した本になった。名前がややこしくて、時々混乱したけど、描写が事細かで、まざまざと風景が浮かんで、ドキュメンタリー映画を見ているようだった。

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    2019年09月11日
  • 人喰い――ロックフェラー失踪事件

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    そんなことがあったのかと好奇心だけで読み始めた。
    異文化の理解とか交流とか簡単にいうけど、そんな甘いものではないということがよくわかる。
    自分たちの価値観の中の、上から目線なんて、もってのほかだ。

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    2019年08月09日
  • 人喰い――ロックフェラー失踪事件

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    マイケル・ロックフェラー失踪事件の事すら知らなかったが、未解決事件には興味がある。軽い気持ちで読んでみた。
    著者がたどり着いた真相はいきなり冒頭で明かされる。それは丹念に当時の記録や関係者の証言を辿れば、「事実」としては浮かび上がる。しかし、この本の本質はそれが「なぜ」行われたかであり、そもそも我々が「プリミティブ」「未開」と呼ぶ人びとをどう捉えていたのか、分かろうとしていたのかという問いに繋がる。
    殺人、ましてカニバリズムはこの現代社会、この文明に生まれた我々にとっては常識を超えた行為であり、犯罪である。しかし、その思考とは全く異なる思考、文化、文明で生きてきた人びとが確実に存在する。
    そう

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    2019年06月27日
  • 人喰い――ロックフェラー失踪事件

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    そういえば文化人類学の授業好きだったわー、と思い出させてくれた。
    ロックフェラーの御曹司失踪という謎の解明よりも、そういった意味合いが強い内容だったが、面白く読めた。
    ノンフィクションもいいね!

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    2019年04月19日
  • 人喰い――ロックフェラー失踪事件

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    期待の亜紀書房翻訳ノンフィクションシリーズI。

    1961年に、ロックフェラーの後継者がパプアニューギニアで消息を絶つ。

    カニバリズムという文化が少し前まであったことにも驚く。

    筆者であるホフマン氏が、この失踪事件の真相を追い求める過程、現地アスマットに住み、その価値観。世界観を共有しようとする姿というか、理解しようとする姿勢、それに基づく後半の記述に圧倒された。

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    2019年04月16日
  • 肺都

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    ネタバレ

    終わった。
    凄まじかった。ロンドンの汚さ(こんな生易しい表現では伝えきれない)。臭いも想像するだけで吐き気がした。その時代はそんな街だったのでしょうね。
    三部作を通して、ルーシー・ペナントの強さに何度も勇気づけられた。
    ローランド・カリスの人としての矜持に心打たれた。
    そしてこの一見不気味な挿絵の、くせになる感じがたまらなかった。もうこの絵以外は考えられない。
    映画化するんてすかね?後書きにあったように、私もティム・バートン監督に撮ってほしいなあ。

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    2019年03月27日
  • 穢れの町

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    ネタバレ

    のめり込んで読んだ。またまた離れ離れになる二人。続きが気になっていても立ってもいられない。
    深緑野分さんの解説がすごく的を得ている。相性の良い本との出会い…。この著者の本をもっと読んでみたい。誕生の品と言っていいものがものが私にもあったかな…。色々思考が広がっていく。

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    2019年03月14日
  • 帰還兵はなぜ自殺するのか

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    イラク戦争に200万の兵士が行き、50万がPTDSになった。その兵士たちと家族の抱えた悲劇。
    自衛隊に何が起きるのか、その結果、本人と日本社会はどれほどの後遺症の負担に苦しむことになるのか。想像するに余りある。
    戦争はしてはいけないし、本来日本社会の持つ力ではできるものではないのだと痛感する。

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    2018年09月21日
  • 肺都

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    アイアマンガー三部作完結編。
    冒険に継ぐ冒険で、息をつく間もなく、読ませる三冊でした。
    でも中心を流れるのはロマンスだったのね。

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    2018年02月03日
  • 堆塵館

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    まず表紙に魅了された。目が吸い寄せられた。
    作者自身による絵だと、後書きで知って納得。
    「アバラット」みたいだなーという直感が当たった。
    物語が表紙からにじみ出ている。
    期待を裏切らないファンタジーだった。
    あと二冊楽しみ!

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    2018年01月30日
  • 穢れの町

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    やっぱり面白い! クロッドとルーシーがどうなるのか、アイアマンガー一族はついに動き出しちゃったし。三巻が待ち遠しいです! 早く読みたい!!

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    2017年07月28日
  • 穢れの町

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    テレビドラマで気になるところでCMになるあれ、次作が12月刊行というのが辛い。だんだん状況がわかってくると同時に思っていたより広い世界観にわくわくする。

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    2017年06月28日
  • 堆塵館

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    あぁ、失敗した…いや、良い意味の失敗です。三部作とは分かっていたものの、どうしても早く読みたくてつい手に取ってしまい、読み出したらどっぷりハマってしまいましたが、続きが気になる!!揃ってから読めば良かった〜。ヴィクトリア時代でダークファンタジー、作者のエドワード・ケアリーの不思議な世界。読まずに年は越せませんでした。この作家さんの『望楼館追想』も読んでみたいのだが密林では相当高値だわ…。

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    2017年05月18日
  • 堆塵館

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    子どもも楽しいし、もちろん大人だって楽しい1冊。
    怖くはないけど不気味な世界は好奇心をかりたてるね。
    あとがきを読むとなってるとなかなか言葉遊びがちりばめられていて、英語で読めればどんなにか!(もちろん古屋さんの考え抜かれた妙訳です)
    とんでもないところで終わっているので、どうぞどうぞ続きも出ますように。

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    2017年04月30日
  • 堆塵館

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    初めは何のことか分からず混沌とした感じで始まるも、ある程度情況が理解できてからは面白くなってくる。

    特に訳が素晴らしい。各章話者が変わり、話し言葉で語りかけてくるという形式なので、訳しやすいのかも知らないけれど、いかにも英文訳!ではなく、日本語としてこなれているので、すんなり理解できる。

    後半からは、スリルが加わり、あたかもハリーポッターの映画を観ているような雰囲気になる。

    アイアマンガー一族の描写には、ユダヤ人とその歴史を彷彿させる様に思ってしまう。

    3部作とはいえ、それぞれある程度の区切りがついて終わっているのかと思っていたのだが、やはり連続しているのですね…次を読まざるを得ない様

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    2017年04月07日
  • 帰還兵はなぜ自殺するのか

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     表題の通りである。 
     非日常は人を狂わせる。(米軍においてはおそらく)心身無事に帰還する兵の方が多いわけだが、PTSDに悩まされる帰還兵は少なくない。
     「負傷兵の方がまだましだ」という見方もある。外傷は名誉の負傷であり、誰が見てもすぐにそれと分かる。
     「撃たれて死ぬ方がまだましだ」とすら言える。戦死者の記念碑に、自殺した兵士の名は刻まれなかった。

     例えばアメリカ領サモア。「彼の育った島には、マグロの缶詰工場以外に働き口がなかった。トーソロはうんざりするまで工場で働き、もっと充実した生き方を求めて島の募兵係のもとに出向いた」心の底から兵士になることを望んだわけではない。
     否応なしに

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    2016年12月19日
  • 堆塵館

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    この秋は海外ものが豊作…(私にとって)
    「望楼館追想」もいっぷう変わった話だったがこちらは三部作とあっていきなり梯子をはずされた結末にぼう然。
    モノが意思を持つのは日本古来の付喪神信仰も連想。
    結局クロッドはどうなったの?

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    2016年10月29日
  • 帰還兵はなぜ自殺するのか

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    なぜ戦争をしてはいけないのか。よーくわかる本。登場人物で混乱しなければ比較的スムーズに読めるが、とても気が重くなる本。

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    2016年05月03日
  • 帰還兵はなぜ自殺するのか

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    戦場から帰還した兵士の苦しみが胸に刺さるが、兵士の妻の苦悩もまたいかばかりかと思う。夫は大変な仕事をしてきた。地獄を体験した。身心ともに疲れきっている。
    しかし、生きていれば嫌でも生活というものをしなくてはならない。なのに、夫はあてにできないどころか、夫がいることで負担が増す。家事も、育児も、生計も全て自分にかかってくる。夫は国費で治療が受けられるが、自分は頼れる人もいない。苦しんでいる夫には当たれない。
    夫を思いやり、顔は笑って家族を支えるのが、いい妻、いい母だとわかっていても、皆ができるわけじゃない。
    それにしても。生きて帰ってきても幸せになれない人が多いのに、なぜ戦争を続けるのか。なぜ戦

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    2015年10月18日