古屋美登里のレビュー一覧
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主人公は月のコロニーの安全を守る警察官。しかし、
過疎化が進み、事件らしい事件は起こらない。
やがて住人は、彼を残してつぎつぎと地球に
戻っていき、あたりは月の静寂に包まれ…。Posted by ブクログ -
生きるとは、一体どういうことだろうか。此のように、彼のように、とは言えないものだ。
月で、住む人が減っていく中で、月に残って生きていくべきか。この是非を他人が言うことはできるだろうか。これまでとこれからを自身で考え、決めることに何を言うことがあるか。生きるための自身の決断に栄光あれ。Posted by ブクログ -
ありえないことをさも当然のように淡々と静々と描かれた物語が散りばめられた、作者だけが知っている空想世界が詰め込まれた短編集。全体的に、理解するものではなく、感じ取る物語たち、というイメージを持ちました。
どういうことなの?という疑問をまったくほどけない作品もあれば、数奇なひとりの男の物悲しい運命を...続きを読むPosted by ブクログ -
パプアニューギニア、未開の地、首狩り族。そこで富豪の息子が消息を絶つというノンフィクション。
食われたのか?がテーマではない。
なぜ?食われたのか。そこを理解することが重要。
それにしても、読みづらい本だった。
ノンフィクションゆえに、実際の土地や人の名前が似通っていて、対立する村の名前は似てい...続きを読むPosted by ブクログ -
ニューギニアにて、ロックフェラーの御曹司マイケルが消息不明となった事件。
彼は現地部族によって殺害、更に食されたと報道されました。
本書はその真相に迫るレポートとなります。
残虐な描写がありますので、苦手な方はご注意ください。Posted by ブクログ -
1961年、ニューギニアで「プリミティブアート」を蒐集していたマイケル・ロックフェラーの船が座礁し、同船していた者と別れて陸に泳ぐ姿を最後に、彼は行方不明になる。サメに喰われたのか、溺死したのか、首狩り・人喰いの風習があるアスマットに殺されたのか。世界の富豪ロックフェラー家の一員の安否に注目が集まっ...続きを読むPosted by ブクログ
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1961年、世界有数の富豪、ロックフェラー一族のマイケルはニューギニアを探検中に行方不明になった。ロックフェラー家は莫大な財力、政治力をつぎ込んで大規模な捜索を行ったが、マイケルを発見することはできず、彼の消息は未だ謎のままだ。
実はマイケルがどうなったかについては、当時から結論が出ていたが、ロッ...続きを読むPosted by ブクログ -
主にイラク戦争の帰還兵の生活や家族、心的療法プログラムなどについて、実際に起きたことをまとめ上げた内容で、非常に読むのが辛くなる
海外には本物のジャーナリストがいるってことが分かる書籍でもある。 カタカナの名前が覚えきれなくて若干相関関係が分からなくなっちゃったりもするPosted by ブクログ -
イラク戦争でPTSDを発症した米兵や遺族のドキュメンタリー。感動的な脚色などはなく、ただ淡々と彼らの苦悩や悲しみを書き記している。登場人物が複数人いるので、散漫的で少し読み難い。心が戦場から帰って来れずにいる彼らの苦しみや、支える家族の不安は解消されそうにない。PTSDの治療法や解決策などもなく、読...続きを読むPosted by ブクログ