長沼伸一郎のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ムズイけれども初級編、中級編、上級編に分けられていたおかげで自分の知識量に最適化された理解度は得られたかなと。物理学も経済学も教養課程で一応かじった程度の身からすれば目が開かれる面白さをしっかり感じられた。
経済学って本当に実践に役立つんかいなという疑問は正直昔から解消しておらず、結局は結論を正当化するための理論を紡ぎだすものにすぎないと思ってはいるが、思えば文系の学問の少なくない部分はそういうもののような気はする。そして、あれやこれやの理論をこねくり回して考えているうちに何か経済学マインドと呼べるような識見が身について結果的に妥当なアウトプットを直観的に生み出せるようになるのではないかと思う -
Posted by ブクログ
著者の長沼氏は同い年らしい。独立の研究者。理系の方なのだが、経済学分野でも著作がある。今回は世界史を構造的に理解することを目的に掲げる。
我々は見るべき未来がわかっていないから無秩序で混沌とした歴史的事実からどういうストーリーを紡ぐかがわからない。この無秩序に見える事象をストーリーとして理解するには、古典から未来を正確に予言していたと思われるものを選び出し、そこに力学の抽象化を加えるという方法論が採られる(まえがきの要約)。
歴史の構造的な把握といえば、マルクスの唯物史観がすぐに思い浮かぶ。マルクスも相当当時の自然科学の方法論からは影響を受けているし、人類が行き着く先を措定してそこから資本 -
購入済み
前段で書かれているように、これは巷に不足する、経済学を学ぶための中間レベルを埋めるためのテキストという位置付けを担うようだ。試読版は第3章を扱っているが、まずは大意を押さえるという役割は果たしているように思う。
-
Posted by ブクログ
マクロ編は面白かったので喜んで確率統計編に突入するものの、ちょっと風向きが変わっててあまり楽しめませんでした。統計は大体わかっていたのがいけなかったのかも。それで、そのわかりかたは長沼さんの理解の仕方とはちょっと違っていて、どちらも不正確な例え話なので似ていると余計にちょっと違うんじゃねえの?って感じになっちゃう。まあ、アプローチがそのような本なのでこのような読者が出るのは仕方ないかも。マクロ編と違って著者の個人的な考え方が全面に出ているんだけど、この部分は控えめに言ってまあ読まんでもよいかなという感じでした。ブラック・ショールズの説明とか、ルベーグ積分とか、やっぱ知らないことに対しての説明は