長沼伸一郎のレビュー一覧
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統計学を噛み砕いて分かりやすく教えてくれそうな本であってくれ!と思いながら手に取った。
正規分布に関する説明はかなり分かりやすく、今までの本の中で一番しっくりきた。正規分布とは何かというところの理解は統計学を学ぶ上で土台となるので、今後の学習にプラスになったはず。
誤差には2種類ある。
一定方向に現れ、予測しやすいもの=トレンド
左右均等に現れ、神の手によるもの=ボラティリティ
現代はトレンド要素がなくなり、ボラティリティの世界らしい(ITは例外であると思う。ハード面の豊かさかな)。
ボラティリティの世界とは、誤差が左右均等に現れる世界であり、いろんな事象が正規分布に従う。
以前「その数 -
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タイトルの通り、物理数学にまつわる様々な疑問を直観的に理解するための本。
複雑に見えるいろいろな式を、単純化して、それを図で示して直観的な理解につなげていく
前野さんの『今度こそ納得する物理・数学再入門』は
図を用いて「説明する」といったかんじであるのに対して
本書はイメージづけに特化している印象
解析力学や行列式、rotやエントロピーなど似たようなことに触れているが、それぞれ微妙に異なったアプローチとなっている
こんな見方、考え方があるのか と知れる本
4章のオイラーの公式、5章のrot、8章の複素関数の話が直観でイメージするという特徴を一番表している -
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現代経済学の二代難関理論である「動的均衡理論」と(金融工学分野の)「ブラック・ショールズ理論」を一挙に制圧してしまおうという野心的な快作。で、2つを一辺には無理なので(笑)、こちらの「マクロ経済学編」ではまず前者からということになっている。
数学が苦手な私のようなものでも初級編は大丈夫。中級編から少し怪しくなってきて、上級編はただ眺めるだけになってしまった。
しかし、経済学の本を読んだりするとよく出くわす難解概念の基本思想は何となくわかったような気分に……^^;;;
学部生の頃に「経済数学」とか受講して、単位も取ったはずなんだが、計算とかさっぱり忘れ去ってしまっているのが悲しい。 -
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タイトルからすると直感的な問題の解き方が書いてあるような本をイメージするが、実際には物理数学の公式化された公理、定理の教科書では説明が省略されてしまっている部分、つまり根本部分の理解を促すことを目的とした本であった。このためある程度数学の知識を持っていないと読み進めることは難しい。また、ここで取り上げられている項目について疑問を持っていないと何が問題なのか?ということにすら思い至らない。そういった意味では読む人を選ぶ本である。残念ながら書いてある事の半分もわからなかった。しかし「やや長めの後記」で三体問題に端を発する「ハーモニック・コスモス」が思想化されて現代社会にどのような影響を及ぼしたか
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さてどこから書いたものか。
まずこの本を知ったきっかけは、ポッドキャスト「営農とサブカル」のジョンさんの紹介から。
世界の歴史と日本の状況を、物理、数学、要するに理系から見たらどういう解釈になるのか、というのがざっくりとしたコンセプトなのかと思う。
歴史のなかで国家や団体の栄枯盛衰は、時代の最先端の兵器によって様相を変化させてきた。それは100年まえならマシンガンの登場が塹壕を作り、塹壕が戦線の膠着を作り、身動きした方が負けになるような世界が、戦車、毒ガスの登場によって塹壕が無効化された。その後航空機や空母、そして原爆が開発されて、ついに世界は西か東かというだけの争いになった。
地政学が示して -
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〝経済数学″の頂点は、マクロ経済学の「動的マクロ均衡理論」と、金融工学の「ブラック・ショールズ理論」の二つであり、それゆえ「二大難解理論」とされる。
本書は、その〝難解な理論″をできるだけ直観的に解き明かそうとする一冊だ。私は長沼伸一郎氏の「〜の直観的方法」シリーズを好んで読んでいるが、正直、本作はかなりの難物である。正規分布曲線のメカニズムなど、統計学の基本的な部分はまだ理解できるとしても、金融工学の章に入ると途端に霧の中に置き去りにされる。「確率過程とランダム・ウォーク」「ブラウン運動とブラック・ショールズ理論」「伊藤のレンマと確率微分方程式」「測度とルベーグ積分」などは、雰囲気しか掴め