アーロン・エルキンズのレビュー一覧

  • 水底の骨

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    スケルトン探偵ギデオン・オリヴァー・シリーズ12作目の本作は従来のシリーズキャラクターである妻のジュリーはもとより、FBI捜査官でギデオンの友人であるジョン・ロウも登場する。

    このシリーズにおいて一ファン、一読者として期待するのは新たなシリーズ展開だとか転機だとかではなく、いつもように骨に纏わる出来事が発生し、それにギデオンが関わる事で意外な事実が発覚していくというマンネリズムだ。このマンネリズムこそ、本作が安心して読めるシリーズ物の王道である事を表しているといえる。

    今回の舞台はハワイのハワイ島。確か以前にも舞台になっていた記憶がある(『楽園の骨』だったかな?)。
    ハワイの地で牧場を始め

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    2025年03月08日
  • 断崖の骨

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    ミステリ。ギデオン・オリヴァー・シリーズ。
    シリーズの邦訳されている作品の中では、『暗い森』に続く2作目にあたる作品。
    ギデオンとジュリーの新婚旅行中に遭遇した事件。
    相変わらずの安心感。
    無難に楽しめるミステリ・シリーズ。
    ギデオンの恩師・エイブが良いキャラしてる。

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    2024年10月02日
  • 古い骨

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    ミステリ。ギデオン・オリヴァー・シリーズ。
    著者の作品の中では、日本で最初に翻訳された作品。
    シリーズの中では4作目にあたるらしい。
    フランス、モン・サン・ミシェルが舞台となる作品というだけで新鮮。
    骨から判明する事実で、事件が急展開する部分が見所か。
    この著者は、どの作品でも安定して楽しめそうな雰囲気を感じています。

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    2024年04月08日
  • 古い骨

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    怪しげな容疑者満載の、オーソドックスなミステリーだけど、所々でひねりが効いていて楽しく読めた。

    スケルトン(骨)探偵と称される主人公の推理が冴える。骨からわかる意外な事実に、中盤は興奮!
    彼の穏やかな感じが好ましく、周りを取り囲むキャラクターもあたたかな雰囲気で癒された。

    それにしてもモン・サン・ミシェル湾の流砂、恐るべし!

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    2023年09月07日
  • 水底の骨

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    始めましての作家さん。
    形質人類学教授のギデオン・オリヴァーが、
    遺骨に隠された犯罪の真実を暴き出す
    「スケルトン探偵」シリーズ第12弾。
    様々な仮説が二転三転して、先が知りたい一心で
    ジタバタしながら読みました。
    犯人も本当に最後までわからないんだもの、
    このジレッタサったらないわぁ~。
    どうやら、こういうのがこのシリーズのパターンらしいです。
    初めてだったから、思いっきり転がされました。

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    2022年01月03日
  • 古い骨

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    事故死した老富豪の屋敷から見つかった古い人骨。そして親族に毒が盛られ…。誰の人骨?なぜ今殺人が?そこへ人類学者ギデオンオリヴァーの名推理。コツコツと謎の糸が解されていく。かなり地味なミステリである。笑えるわけでもなく胸がすくわけでもない。ワクワクドキドキを求める私のリズムには全く合わないがMWA受賞作。

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    2021年04月26日
  • 洞窟の骨

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    キャラクターに魅力があるとそれだけで作者の勝ちは決まったものである。私の場合はそれに文体が加わってくるのだがこのギデオン・オリヴァーシリーズ、いやアーロン・エルキンズ一連の作品群の醸し出す独特のユーモアとウィットに溢れた作品は本当に毎回心地よく愉しませてくれる。
    またミステリを読む楽しみの1つに自分の知識を増やしてくれる事というのがあるが、この骨の専門家のお話にはその辺が横溢しており、かつ全体のユーモアのスパイスとして十分に活かされているのが良い。
    眠気のせいで物語に没入できなかったこともあったが、今回も十分満足できた。

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    2019年06月07日
  • 古い骨

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    冒頭でロシュボン館の当主がモン・サン・ミッシェルを望む干潟で溺死する描写から始まり、当主によって招集された近親者に遺言の内容が伝えられる場面、ロシュボン館の地下工事で発掘された白骨の謎、第二次世界大戦中に起きた出来事、スケルトン探偵ギデオンによる白骨の分析とそれに基づく考察、近親者一人の毒殺事件の発生、ギデオンに送られた手紙爆弾、ギデオンら4人のモン・サン・ミッシェル干潟での洪水脱出劇等、ストーリー展開が巧みで、翻訳作品にしては読みやすい作品だ。
    白骨が2回に分けて掘り出されたり、主治医ロティ先生の証言を2回に分けるなど、手掛かりの出し方が上手い。
    時系列に起きた出来事の順番が事件の鍵であり、

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    2016年07月31日
  • 楽園の骨

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    スケルトン探偵、ギデオン・オリヴァーシリーズの第8弾。

    今度はタヒチが舞台。
    コーヒー農園で起こる不審な事件。物置の屋根が落ちたり、ジープが転倒したりと続いたが、今度は娘婿が不審な死を遂げる。
    その真相を調べるために、コーヒー農園の持ち主ニックの甥、FBI捜査官ジョンの頼みでギデオンはタヒチへ向かう。

    推理の方は本書を読んでもらうこととして、相変わらず舞台となる地域の描き方は絶品。タヒチの空・海・食べ物・人柄などゆったりとした時間が流れていることがよくわかる。

    最後の最後でちょっとしたオチが隠されていて、大団円を迎える。ハッピーエンドが約束されている小説を読むのは、なんだか幸せな気

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    2015年07月25日
  • 葡萄園の骨

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    イタリアが舞台。面白くてサクサク読めるんだけど、さすがにマンネリ感が。ミステリとしてと言うより、いつものキャラクターが外国で食べたり飲んだり、たまに骨の鑑定したりするグルメ小説と思えば満足。さすがのイタリアで、出てくる料理が美味しそうだったよ。

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    2015年01月25日
  • 洞窟の骨

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    舞台はフランス。ジョリ警部再登場。
    ヨーロッパ旅行の直前にフランスから電話。骨につられてプラン変更したギデオンと嫁はネアンデルタールとクロマニヨンの論争渦巻くフランスのレゼジーへ。
    ちょっとマンネリ気味なのは仕方ないのか、ミステリ部分は目新しさはなかった。
    でもガイドブック的な面白さはやっぱり健在。
    なんだかんだと一気に読んでしまいます。

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    2014年09月29日
  • 呪い!

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    昨今では「新本格」だなんだかんだと推理小説の形態が変わってしまった(と感じるのは私だけかな?)。
    それはそれなりに面白いし、私はその存在を否定的には考えていない。
    そもそも「ミステリ」というジャンルの幅は底知れず、下手すると純文学だってミステリなんだから。
    これはあくまでも私の定義ですので、あしからず。
    そもそも人間の心が一番のミステリですもん!と考えるのが私の流儀。
    でも、あまりにノワール系とか新本格、SF+ミステリなんかを読み続けていて、本書のような良質な本格推理を読むとホっとするのですよん。
    前作「古い骨」にてスケルトン探偵・ギデオン・オリヴァー教授を世に出したエルキンズ。
    1作目があ

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    2014年09月02日
  • 古い骨

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    人類学博士が骨を鑑定して事件を解決する。海外ドラマ「ボーンズ」のような設定のミステリ。
    時代は80年代なので携帯もなく程よくのんびり感があって良いです。

    アメリカ人の人類学博士がフランスの研修会の講義にやって来て、そこで知人の家族に関する事件に遭遇します。
    実際にあるのかわかりませんが、すごく美味しそうな料理を出す店やらいろいろ観光ガイド的なシーンも多々あります。

    ちょっと変わったミステリとしては読みやすくて良かった。
    シリーズものなので、他のも読もうと思います。

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    2014年08月01日
  • 古い骨

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    有名だけれども、なんだか読む気になれなかった作家の一人でした。はまってしまう自分が怖い~と思っていたんですね~。
    いや~、もっと早く読んでおけばよかった!とマジで後悔。
    おもしろかった!シリーズの続きが読みたくてウズウズ状態です。

    出だしから興味をそそられました。場所はモン・サン・ミシェル湾。
    今、フランスの中では1番行きたいところ!(って・・・個人的感情&趣味が先行してますね)。
    干潮時に、そこを必死に渡ろうとする謎の老人。その老人は流砂に足をとられ・・・やがて満ち潮が。

    この本の面白いところは過去と現在をうまくからませ、我らが名探偵・ギデオンが過去の謎も見事に解決するところでしょう。

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    2013年10月07日
  • 断崖の骨

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    前作で出会ったジュリーと結婚し、イギリス南西部に新婚旅行にやって来た「スケルトン探偵」こと形質人類学者のギデオン・オリヴァー教授は、旧友の発掘現場を訪れ、そこで事件に巻き込まれてしまいます。

    うーん、話としては悪くないと思います。でも何というか引きつける物がない。好みの問題かもしれませんが、淡々と読み進み淡々と読み終えてしまった感があります。ただオリヴァー先生やその恩師のエイブ・ゴールドスタイン先生といったキャラには魅力があるし、この後シリーズを積み重ねて行けば深みが増していきそうな可能性を感じるので、もう少し読み進めてみようと思います。でもジュリーは「オリヴァー先生の愛妻」より「パークレン

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    2013年03月03日
  • 骨の城

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    ネタバレ

    スケルトン探偵シリーズ

    グリズリーに食い殺されたカナダ人夫妻。その被害者を批判したエドガー・ヴィリャレアル。その後彼自身も行方不明になった後にグリズリーに食い殺される。ギデオン・オリヴァーの妻ジュリーが参加する環境シンポジウム。このシンポジウムに前回参加していたエドガー。その席でピート・ウィリアムズと対立し消えたエドガー。犬がくわえて来た骨を見て殺人事件を見抜いたギデオンと地元警察クラッパー巡査部長の捜査。被害者がエドガーであることを発見した夜に城から転落死した新聞記者のディラード。過去のカナダ人夫妻の事件との関わり。

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    2013年04月23日
  • 騙す骨

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    相変わらずの安定感。
    ちょっと物足りないけど安心して読めます・・・
    しかし愛妻ジュリーにメロメロになる描写、いらなくね?

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    2012年01月26日
  • 騙す骨

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    ネタバレ

    スケルトン探偵シリーズの16作目です。最近は読むのが苦痛だったのですが、この作品は読みやすかったです。
    農場の話がつまらなくて、とばして読んでいたのですが。結構重要な伏線だったことが、結末に近づくにつれて発覚。しっかり読んでおけばよかったと反省。
    どんでん返しな結末もよかったです。

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    2011年09月25日
  • 騙す骨

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    ここ数年は本格テイストに加えて、旅情ミステリの趣もあるこのシリーズ。スケルトン探偵ギデオン・オリヴァー先生は、愛妻ジュリーのメキシコの親戚の家でも、眠れる殺人事件に遭遇するのでありました…。今回の事件の真相は、過去の作品の焼き直しっぽい感じでしたが、主軸となるのは骨の鑑定であり、そこから導かれる推論なので、まあまあ面白かったです。それに訳が青木久恵さんだったから、文章のほうも違和感なく読めました。

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    2010年12月12日
  • 原始の骨

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      タイトルだけでは読んだのか良くわからなくなってきた!
    デギオンがあちらこちらに旅をしては事件に巻き込まれている火サスのようなシリーズに。。。
    日本にも来ないかと期待。

     今回はけっこう早くからなんとなく話が見えてきてしまい、残念。
    それでもデギオンの推理は楽しく、面白い。
    ジュリーもいいね。いい夫婦。

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    2010年11月18日