アーロン・エルキンズのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
スケルトン探偵こと人類学教授のギデオン・オリヴァーのシリーズ。
今回の舞台はメキシコ。
愛妻ジュリーがいとこに留守中の代役を頼まれ、休暇をかねてついて行くことに。
いとこアニーはアメリカ人ですが、支配人をしているエンカンターダ農場は欧米人向けの観光農場で、家族経営。
今のオーナーはアニーの伯父トニー・ギャラガーで、わがままだが豪放な男。
アニーの父カールは乗用馬係主任をしていて、ちょっとゲーリー・クーパーのような枯れたハンサム。
ただ、カールの妻つまりアニーの母(トニーの妹)はだいぶ前に家出したきり。
ジュリーは学生時代にその農場でバイトをしたこともあるのでした。
行ってみると料理人は愛想 -
Posted by ブクログ
スケルトン探偵シリーズ。このシリーズを読むのは初めてだけど、特に困ることはなく。
メキシコののどかな田舎町でミイラ化した死体が見つかった。この町を妻と訪れていた主人公は、その死体の調査に協力することになって……。
のどかな田舎町といいつつ、少女の白骨化死体も発見されてたりして、全然のどかじゃなねーよとツッコんだけどね(゜д゜)
身元が最初から判明してるミイラ化死体はともかく、少女の白骨化死体が実は……というところはビックリポイントかな。後半に関しては自分の予想が当たったこともあり、「やられた!」感は少なめ。で、星4つ。
主人公含む登場人物に好感持てたから、スルスル読めた。メキシコいいよメキシコ -
Posted by ブクログ
スケルトン探偵として有名になった人類学教授のギデオン・オリヴァー。
担当編集者のレスターがうった本を出す前の派手な宣伝文句「科学上のペテンのもっともセンセーショナルな暴露」に困惑する。
そういう趣旨の本ではないのだが…レスターの思惑では、本が出る頃にはうっすらと名前は覚えているが詳細は皆忘れている頃合いというのだ。
ネアンデルタール人と現生人類の混血を示唆する太古の骨が発掘された現場のジブラルタル。
子を抱く母のような姿の二組の骨で、ファースト・ファミリーとかジブラルタル・ボーイと呼ばれている。
この大発見の5周年記念行事に、ギデオンは妻のジュリーと夫婦で出向くことに。
会合には知った顔も多い -
Posted by ブクログ
アガサ・クリスティのトミー&タペンスに始まり、海外ドラマのハート&ハートなど、夫婦の探偵にずっとあこがれていました。それにしては普通の人と結婚しましたが・・・
このエルキンズの「スケルトン探偵」シリーズがなぜこうも息長く続いているのか。その秘密は「骨」というよくわからない世界を紐解いてくれるシリーズ独自の味付けに加え、ジュリーというすてきな奥さんとのやりとりがハートウォーミングだからだと思います。
ハヤカワのミステリアス文庫がエルキンズの本を出版しなくなったときにはどうしようかと思いましたが、無事にハヤカワ・ミステリで継続されるようになって、胸をなでおろしました。
ほんと、ずっと続けてほしいで -
Posted by ブクログ
前回(死体は語る)の骨つながり?ということで、監察医ではないのですが、骨を扱う人類学者が活躍するミステリー(フィクション)をご紹介♪
「アメリカ探偵作家クラブ賞最優秀長篇賞」受賞作品です。
〜壮大な「モン・サン・ミシェル」の干潟で、一人の老人が貝の収集中に溺れ死んだ。
彼は地元の富豪で親戚一同を各地から集めており、親族会議を行う前の出来事だった。
ちょうど集まっていた親族に弁護士から遺言が開示されるが、それに異を唱える者もあった。
同時期に、配水管工事の為に屋敷の地下を掘り起こしたところ、第二次世界大戦中のものと思われる「人骨」が発見される。
亡くなった彼が親族会議を開こうとした目的は?
屋