ゆうこのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
“自分を人間だと思っているレッサーパンダ”というフレーズと、ラブリーな表紙にハートを鷲掴みにされて手に取った本書。
高尾山のふもと付近にある〈西洋料理店 小熊猫軒〉。
こちらの料理人・レッサーパンダ(!)のコタローさんが作る料理を食べるとお腹も心も満たされて、つい素直になってしまうようで・・・次々と数珠つなぎのように人と人が繋がっていく連作七話の構成となっております。
読み始めは高校生のやり取りがラノベテイストということもあって、あまり期待はしていなかったのですが、コタローさんの可愛らしい姿と、その小さな手で一生懸命に作る美味しそうな料理にすっか癒されてしまった私。
正直、二葉ちゃんの面倒 -
Posted by ブクログ
ネタバレ【あらすじ】
福岡薬院の裏通り、古いビルの2階にある小さなお店「文月」は《本が読めて手紙が書ける店》。開いているのは三日月から満月の夜の間だけ。仕事でうまくいかなかったり、恋愛が不安だったり、誰かと話したかったり、家に帰る前にちょっとどこか寄りたいとき、店主の文がつくる気の利いた季節のちょいごはんが、誰の心もやさしく癒してくれます。
・小学生の時友達に貸した本がボロボロになって返ってきた。
「ちゃんと文のところに戻ってこられて、本は喜んでいると思うよ」
「だったら貸さなければよかった。そうしたらいつまでも綺麗なままでずっと私のところにいられたのに」
「でも、前よりも、ずっとこの本のことを好