大石直紀のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
4編の短編ミステリー集ですが、共通して登場する「京都一乗寺に佇む、美しい書店」は、実在する『恵文社』さんです。
私は伺ったことがありませんが、以前から書籍やネットでその景観に触れ、憧れの書店でした。
実はこの書店が小説のメイン舞台になっている訳ではありません。このことと併せて、殺人事件が関係するミステリーが展開するためか、「美しい書店『恵文社』」のイメージからかけ離れているのでは? と賛否が分かれるかもしれません。
それでも、「夜の幻想的な光景の記憶」「恵文社のギャラリーで個展を目指すカメラマン」「心の持ちようで陰気さが消え、明るく厳粛で美しい雰囲気に見える」「薄幸の男女の待ち合わせ場所」等々、想像の世界が広がる場所として存在感を示してくれているようです。
個人的には、ほっこり系の短編集が相応しいかなと思うのですが、『恵文社』さんの魅力は逆に私の中で高まりました。
いつか必ず訪れたいという想いを、改めて強くする一冊でした。 -
Posted by ブクログ
ジャケットの恵文社に一目惚れ買い!かわいい!
京都の書店めぐりには欠かせない恵文社。
棚を巡っていると、新刊本でもないのに、これ読みたい!って出会う本があって、不思議な場所です。
小説の内容的には、なぜか死のうとか殺そうみたいな言葉の多い(笑)恋愛……ミステリー?
「追憶の道」で辿られている、一乗寺下り松から、武蔵ゆかりの八大神社、きれいなお庭の詩仙堂はまさに素敵な散歩コース!ただ、狸谷山不動院は行ったことがなかったなー。
作中では此岸と彼岸、これまでとこれからを表しているスポットとして描かれていて、ぜひ行ってみたいと思ったのでした。
ちなみにラーメン激戦区の一乗寺ですが、ハンバーグ一乗寺さんのハンバーグ坦々麺もオススメします。(もはや本のレビューではない) -
Posted by ブクログ
ネタバレ【あらすじ】
東京から300km離れた絶海の孤島、鳳凰島。ある実業家が個人所有しているこの島では、元自衛隊員たちで組織されるグループが共同生活を送っていた。 ジャングルの中を駆け回り、実戦さながらの訓練を繰り広げる「民兵」集団の中で、ある日、死亡事故が発生。特命係の杉下右京と甲斐亨に現地での調査が依頼される。実は2人が島に渡るのは、事故の調査だけではなく、この島で訓練をするグループには「妙な噂」があり、その真偽を確かめるためでもあった。 気の進まないまま島に上陸した2人だったが、右京はいつもの鋭い洞察力で島で起きた事故は殺人事件だという確信を持つ。外界から閉ざされた絶海の孤島、「巨大な密室」の中で解き明かされて行く事件の真相。しかし、2人の前には思いもよらぬ巨大な力が立ちはだかるのだった。
【感想】