大石直紀のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
4編の短編ミステリー集ですが、共通して登場する「京都一乗寺に佇む、美しい書店」は、実在する『恵文社』さんです。
私は伺ったことがありませんが、以前から書籍やネットでその景観に触れ、憧れの書店でした。
実はこの書店が小説のメイン舞台になっている訳ではありません。このことと併せて、殺人事件が関係するミステリーが展開するためか、「美しい書店『恵文社』」のイメージからかけ離れているのでは? と賛否が分かれるかもしれません。
それでも、「夜の幻想的な光景の記憶」「恵文社のギャラリーで個展を目指すカメラマン」「心の持ちようで陰気さが消え、明るく厳粛で美しい雰囲気に見える」「薄幸の男女の待ち合わせ場