大石直紀のレビュー一覧

  • 相棒 ―劇場版II―

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    こういう本って映画公開前に出ないもんだと思っていましたけど、そんなことないんですね。
    本は、キャラクターの書き方がとてもうまく、舞台の表現などもいいのでとても読みやすい。
    その気になれば1日で読めてしまう位なので、軽く通勤途中や待ち時間などに読んだりするのにいいと思います。
    まぁ相棒のファンとしては12月に映画があるので映画観てから読むか、読んでから映画を観るかは悩みどころでしょうがw
    今回の見どころはやはり杉下vs小野田になると思います。
    事件の真相を追う杉下に、事件を利用しようとする小野田...
    そしてとうとう杉下右京が小野田公顕と対立することになった過去話が明らかになります。
    相棒ファン

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    2010年11月10日
  • サンチャゴに降る雨

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    南米チリ。チリに関して知っていることといえば・・・太平洋に面した細長い国。首都はサンチャゴ。お恥ずかしいが、それくらいです。多くの人がチリについて知らないと思うのですが、いかがでしょう?
    1973年9月11日。「サンチャゴに雨が降っています」というラジオからのアナウンサーの一報で始まった軍事クーデター。どのくらいの人が、それも73年という一昔前にあったというクーデターを知っているのだろうか? もちろん私は小学生でしたが、知りもしなければ知ろうともしていませんでした。それだけ南米というところは遠く、身近には感じなかったというわけです。
    なので本書を読み、チリについてのことなどとても興味深く読めま

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    2009年10月23日
  • 桜疎水

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    ネタバレ

    曼殊院、真如堂、寺町通、松ヶ崎疎水、上賀茂神社、太秦……。
    京都に仕掛けられた六つの罠!
    物語の最後に出会うのは、驚愕の恐怖、切なさ、そして人の優しさ。
    すべての作品に、仕込みあり。

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    2025年11月08日
  • ギロチンハウス ~課長 榊江梨子の逆襲~

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    ネタバレ

    精密機器会社・京都クルミ製作所の「セカンドキャリア戦略室」。
    その実態はリストラ小屋、通称「ギロチンハウス」。
    突然そこに異動となった経営企画部第二課課長・榊江梨子・42歳、営業一課課長代理・下島裕二・52歳、総務部五係係長・勝見亮・30歳の3人。
    納得がいかない3人がその直後に起こったある事件を調べていくと、徐々に会社の闇が明らかに。
    社内不倫、不正経理、派閥争い、盗聴、裏切り・・・。
    崖っぷち社員たちの人生をかけた闘いが始まった。

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    2025年10月12日
  • 京都一乗寺 美しい書店のある街で

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    実際にある一乗寺の書店、その周辺を舞台にしたお話。どこか切なくもほっこりしたり、素敵な1冊だった。
    まだ行ったことないから、いつか緑色のドアを捻って書店の世界観を味わいたい。

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    2025年10月06日
  • 京都哲学の道 こころばえの石売る店で

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    タイトルに京都とあり、表紙イラストがレトロ感あってかわいいことから、手にとった本。サクサクっと読み終わりました。

    主人公は精神科医の経歴をもち、石を売る店の店主である風折光司。心を病んだ人や、自閉症の子供の心にも視点が当てられています。

    人との出会いは偶然のようで、そうでもないことが多いよなぁと思います。これまで、色々な人に出会って自分は変わってきたなぁ。

    京都は何度も訪れているものの、哲学の道は歩いておらず、また行きたいと思いました。

    【心に残った一文】
    世の中にはいろんな人がいて、その心の内も様々です。要は、人を一面から判断しないこと、価値観が違っても、尊重し、認め合うことです。

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    2025年05月10日
  • 輪廻の山~京の味覚事件ファイル~

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    京都、特に左京区や北出の方の場所が多く登場して懐かしい。ただ、凪子と準平が昭和の夫婦っぽくて、時々マイペースでちょっと共感できなかった。

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    2025年03月02日
  • 小説 映画 空母いぶき

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    あくまで小説の中での世界観だけど、これが必ずしもフィクションのままに終わる保障はどこにも無いんだよなと読みながら思った。ロシアウクライナやガザなど世界各地で戦闘や戦争が起きている現代、日本もいつ災難が降りかかってくるか分からない。
    石原慎太郎氏が国会質問で発言していた「自分のことを決められなかった国は速やかに滅びる」という言葉。今の日本が本作品のような事態に直面した際、指示待ち人間のように相手の攻撃をひたすら受けるだけにはならないだろうか。国際情勢の現状をしっかりと鑑み、もう一度肝に銘じ直す必要があるのではないかと思う。

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    2025年02月16日
  • レオナール・フジタのお守り

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    初めましての作家さん。
    タイトルに惹かれて読みました。
    藤田嗣治の生涯を小説にした?位の感覚で読み始めましたが 内容は全く違うもの。
    戦争によって 誰も彼も 人生が狂ってしまい 悲惨で涙です。
    これは 物語だけど 現実もこういう事ってあったんだろうなと思いました。
    そんな中 藤田嗣治さんの 実際存在するノルマンディーの春 が印象深い場面で出て来て 更に本人迄。(もちろんフィクション)
    藤田嗣治さんの絵は何度か観た事あるけど ノルマンディーの春他 戦争画 藤田嗣治さん 検索して いろいろ知るきっかけにもなりました。

    このお話の中 唯一幸せだったのは すみれちゃんだったのかな

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    2024年02月13日
  • 京都文学小景~物語の生まれた街角で~

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    フィクションなのであるが、まるで実際にあったことのように感じた。京都という街には今も昔も特別な空気が流れる。ということをうまく表現している。どれもよかった。

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    2023年10月31日
  • レオナール・フジタのお守り

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    戦時を生き抜いたすれ違う男女の人生を、藤田嗣治作の絵画「ノルマンディーの春」ととも描いた作品。
    懸命に生きた人たちが、視点を変えながら描かれています。

    愛する人との未来を希望に戦争を生き抜いた昇治。昇治と結婚の約束をしたさゆり。さゆりの妹・文乃。さゆりの娘・芳子。

    それぞれが厳しい現実を生き抜くため心の支えとした「お守り」、戦争が変えてしまった人生を垣間見た気がします。

    もの悲しい気持ち、ままならない人生について思いを馳せながら読み終えました。
    昇治の元妻・明日香さんの行動力がすごかった。
    「ノルマンディーの春」いつか見に行ってみたいと思います。

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    2023年10月14日
  • 京都文学小景~物語の生まれた街角で~

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    所謂「ジャケ買い」だったが、それを詫びたくなる作品だった。

    「東柱と東柱」
    1番良かった。史実と創作のバランスが絶妙な塩梅。
    何とも言えない読後感。

    「京都が愛した姉妹」
    都合良すぎる展開にやや閉口。前編が良かっただけに少し残念。

    「スペイン窓の少女」
    切ない展開だが、オチはちょっと纏まり過ぎな気がする。
    もう少し距離を置いた関係でも良かったのでは。

    「「土曜日」のフランソア喫茶店」
    一番スリリングな展開で一番ミステリー風味。
    ややアクロバッチックな仕掛けだが、すがすがしい読後感。


    装丁も含め素晴らしい1冊。

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    2022年12月11日
  • 京都一乗寺 美しい書店のある街で

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    よく行く恵文社にまつわる短編集。ミステリー寄りかな。どのお話も悲しいけど、特に最後のお話は悲しいけど、エピローグで救われた。
    解説が恵文社の店員さんで、とても読みやすいきれいな文章を書く方だと思った。

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    2022年09月02日
  • 京都文学小景~物語の生まれた街角で~

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    京都を舞台に、文学をテーマにした4編の短編集。有名どころでは、川端康成「雪国」、中原中也。中也が一時住んだ、「スペイン風の窓」と呼んだ窓がある大正時代の家が、今でも京都に残っているらしい。その昔、京都で学生時代を過ごしたが、当時、その家のことは、全然知らなかった。そして、戦時中に同志社大学で学んだという韓国人の詩人、尹東柱(ユンドンジュ)、文学ではないが、戦前の京都で発行されていたという反ファシズム紙「土曜日」のことは、今回初めて知った。昭和初期からあるというフランソワ喫茶室には、今度、是非行ってみたい。

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    2022年04月30日
  • 京都一乗寺 美しい書店のある街で

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    恵文社で見つけて思わず買った一冊。
    ジャケ買い(というよりロケ買い?)だったからまさかミステリーと思わず読み始めたら、しっかりミステリー!
    でもすごく好きな感じのミステリーだった

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    2021年09月18日
  • 爆 弾 魔

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    連続爆破事件発生
    どうやら25年前の爆破事件が関係してそうで・・・
    スピーディーに展開するストーリーと
    次々に明かされる事実
    元刑事の父と現刑事の娘が・・・
    楽しめました

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    2021年09月12日
  • 京都一乗寺 美しい書店のある街で

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    恵文社に行った時にせっかくなので恵文社がでてくるこの本を購入〜!
    さくさくっとみれるミステリー
    登場人物を想像しながら読むのとても楽しかった

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    2021年07月10日
  • 二十年目の桜疎水

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    よい!

    京都が舞台の話を読みたい!ということで手にしたけど、タイトルがまず素敵よねー。

    各編ゆるやかに繋がりがあるのも◯

    一乗寺のほうも読もう。

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    2021年05月28日
  • 京都一乗寺 美しい書店のある街で

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    たまたま読んだ物語の舞台が、自分が住んできる地域だととても身近に感じて嬉しい。また、旅先などで書店に入るとその土地を題材とした企画コーナーがあったりするので、旅先でその土地を舞台とした物語を読むのも楽しい。以前、出張で奈良市に宿泊した時に「鹿男あをによし 」を読んだことがあったが、翌日の早朝に奈良公園を散歩していて、今にも鹿が話し出すのではないかと思ったこともあった。それもまた、旅先での楽しい過ごし方なのだろうと思う。

    一方で、昔訪れたことのある場所が舞台の物語を読んでも楽しいし、あの時はこんなことをしたなと懐かしく思い出すことも多い。特に、とても良い思い出があったりわざわざ時間を作って訪れ

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    2021年03月21日
  • 二十年目の桜疎水

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    今年もまた桜の季節がやってくる。ジョギングをしていると早咲きの桜がちらほらと咲き始めていて、季節の足音が聞こえてくるような気がする。

    桜の花が咲く季節は卒入学や転勤、退職などの時期とも重なり、別れや出会いの季節でもある。桜の花を見ると懐かしい気持ちになったり、心の中がふんわりと暖かくなるのは、別れや出会いの記憶と一緒に桜の花が脳裏に焼き付いているからだろう。

    これから少しずつソメイヨシノも咲き始めて、いつものジョギングコースも徐々に桜色に彩られてくる。なかなか大手を振って花見が出来るご時世ではないが、今年もまた桜の花を見ながら昔懐かしい顔をいくつも思い浮かべてみたい。

    大石直記さんの書か

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    2021年03月21日