あらすじ
京都の名所、哲学の道。そこにある石を売る店。店主の風折光司は精神科医だったが、ある事情で医師を辞めてこの店を営んでいた。向かいのカフェの松本櫻子とは先代店主のころからの知人だ。そんな店に飛び込んできたのは一人の疲労困憊した男性。彼にはどうやら事情がありそうだ……。心を傷めた客たちとの交流のなかで光司もまた自らの過去に目を向けることとなる。京都本大賞を受賞した名手が描く感動作!
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Posted by ブクログ
タイトルに京都とあり、表紙イラストがレトロ感あってかわいいことから、手にとった本。サクサクっと読み終わりました。
主人公は精神科医の経歴をもち、石を売る店の店主である風折光司。心を病んだ人や、自閉症の子供の心にも視点が当てられています。
人との出会いは偶然のようで、そうでもないことが多いよなぁと思います。これまで、色々な人に出会って自分は変わってきたなぁ。
京都は何度も訪れているものの、哲学の道は歩いておらず、また行きたいと思いました。
【心に残った一文】
世の中にはいろんな人がいて、その心の内も様々です。要は、人を一面から判断しないこと、価値観が違っても、尊重し、認め合うことです。