岩貞るみこのレビュー一覧
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少し前に読み終わりました。
ハチ公の話を読むのはこれが初めてなので、他の本との比較は出来ませんが、児童文学らしく読み易い作品だったと思います。
ただ違和感はありまして、それはその場にいないキャラクターの一人称視点で物語が進んでいく、という点です。
これは単純に、そういう作品に触れる機会が無かった為の違和感かな、とも思います。
作品の内容について触れるつもりはありませんが、全体を通して、ハチを中心とした暖かな家族愛を感じました。犬好きさんにはオススメです。
この本を買った経緯は、そもそも挿絵を描かれている真斗先生が目当てだった訳ですが、文字の方でも存分に楽しませて頂きました。
挿絵に関し -
Posted by ブクログ
舞台となった場所に行ったことがあり、
プールにいるフジを実際に見たこともあるため、
あそこでこんなできごとがあったんだ、という思いが
ものすごくリアルにわいてくる。
もちろん、行ったことがなくても、読んでいるうちに
この物語に出てくる人たちみんなが引き込まれていく
フジの吸引力みたいなものに、こちらも引っ張られて、
一緒にフジを応援している気になってくると思う。
大の大人たちが、損得とか前例があるとかないとか
いっさいかまわず、「フジをもう一度泳がせたい」って
気持ちだけでまとまっていくところが、ほんとにいい。
大人になるのもなかなかいいじゃん、と思えてくる。
今度美ら海に行って、フジを見たら -
Posted by ブクログ
「桃太郎」の話で、桃太郎や鬼のやったことを、現代の法律の視点から、どんな法律違反に当たるのかを解説してくれる本。ほぼほぼ誰でも知っている「桃太郎」を題材にしていてキャッチーかつ分かりやすい。同じ発想は、どんな昔話にでも使えるので、物語の読み方の幅を広げる意味でもいい本だと思う。
ちょっと気になったこととしては、法廷での裁判の場をボクシングに喩えてよいのかな、というのは少し思った。たしかに、「勝訴」「敗訴」といった言葉もあるし、検察側と弁護側の「勝負」というイメージは、裁判のイメージを掴みやすくはある。けれども、「裁判は、真実はなにかを見きわめるためのものです」(p78)とも言っているし、公正 -
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Posted by ブクログ
ノンフィクション作家が、一冊の中でジャンルの違う3人の半生を紹介する。
1人目は子どもの頃から元気が良く、学生時代、会社員時代に誰よりも努力してきたラガーマンが辿り着いた、100年続く店。
2人目は、港町に生まれ、海が大好きで自分の生まれ育った漁港で皆が食べたがる名物を獲って有名にしたい。という漁師さん。
3人目は、友達を作るのが苦手で不登校、引きこもりを経験した変わり者の青年がたまたま出会ったロボット作りで、人と繋がる素晴らしさを体験し、孤独をなくす目標を掲げ、前進していく取り組み。
どれも、結果的にSDGsに結びついているが、始まりは自分が幸せに生きる道を選択して行った先に出会った -
Posted by ブクログ
フィクション?ノンフィクション?
登場人物の名前が明らかにフィクションなんだけど(冷却テスト担当は氷川正義、酷暑テストは根津唐守、デザインチームは絵野本優)。実際の人物の名前を使って欲しかったな、と思った。わかりやすいけど。
感情の機微の表現がとても細かい。タンクの衝撃テストで心が痛むのはどうでも良いが、燃料電池はなぜ小さくできないか、するとどうなるのかまで書いて欲しかった。
車開発の問題点の洗い出しが上手いし、面白い。
良くここまでわかりやすくまとめたなと思う。
でもデザイン担当者が、予定よりどうしても車高が高くなることを聞いて「ふざけんなあ!」とどなったりは良くない。実際の企業名を使っ