岩貞るみこのレビュー一覧
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小学生向きの本だが、なかなか面白かった。
特に第2章「サミの人工尾びれプロジェクト」と第7章「ホホジロザメ」。
傷から菌が入って壊疽を起こし、尾鰭がほとんどなくなってしまったミナミバンドウイルカのサミに、人工尾鰭をつけるプロジェクトが始まる。水族館だけでなく、尾鰭を作るブリヂストン側の思惑も絡んで大変なことになる。水族館側はサミに以前のような日常生活を送らせてやりたいと思うが、ブリヂストン側は以前別のイルカに作ったものより性能が上がったことを世に知らしめたいと考える。しかし、「いろいろ使ってみて、これがいい」というのは人間にとっては当然だが、イルカにはそうではない。人間なら自分のためにそこま -
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読書嫌いの小4の息子のために準備して一緒に読みました。小説仕立てだから読みやすくて、思わず梅ジャム味を探してしまいました。梅味は売ってるけど、梅ジャム味はフィクションだったのですね。息子は、色々な部署の人がいてそれぞれに地道に仕事をしていくというリアルな現場が具体的に知ることができて楽しかったみたいです。味を考えるのにノート5冊分も味を書き出したり、工場に入るのに、肌着にローラーをかけ眉テープまでするという辺りに驚きながら、3週間かけてやっと読み終えることができました。(息子読書スピード遅すぎですね)デザイナーのタカハシさんを、本の装丁の名前に「高橋」とあるのに興奮したり、梅ジャム味のパッケー
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植村直己と言えば誰もが知っている冒険家。でも今の子どもたちの目にはどう映るのだろうか。そんな想いから本を手にしました。
僕にとっても植村直己は同時代の人という感覚は薄いのです。マッキンリーで消息を絶たれたのが1984年、僕が小学5年の時ですね。それだと当時のニュースなどで知っていてもいいはずなのですが、僕の中では初めから山で消息不明となった冒険家でした。そしてどんな冒険をしていたのかについては、ぼんやりとしか知らなかったのです。それがこの本を手にしたもうひとつの理由なのです。
興味のなかった登山に参加した時に、持ち前の負けず嫌いで山にのめり込んでいく様子。ヨーロッパの氷河を見たいがために、単