あらすじ
「世界でいちばん優しいロボット」
AI化が急速に進むこの時代に、人の心を癒すロボットを作りたい。
子供のころから周囲とうまくなじめない吉藤健太朗はモノづくりが大好き!彼はやがて「ロボット」と運命的な出会いを果たす。これからの時代に必要とされるロボットとは何か?さまざまな人との出会いや別れを経て完成したのはオリヒメという世界一優しいロボットで・・・・・・。
「魚をにがす漁師さん」
東京湾でアナゴ漁がずっと続けられるようにしよう。
東京湾に面した横浜の柴漁港。ここでアナゴ漁を営む齋田は漁の方法を惜しみなく仲間に教え、やがて柴漁港でとれたアナゴはおいしいと評判に!そんな時、驚きのデータが届く。なんと東京湾でとれるアナゴが半分に減っているのだ。原因を調べたところ漁のやり方に問題がありそうで・・・・・・。
「しあわせを運ぶチョコレート」
チョコレートで世界中の人々を笑顔にしたい。
食いだおれの街・大阪で育った石原は食べることが大好き。中学生になると石原はラグビー部へ。ハードな練習に耐え、帝京大学に進学し彼が4年生の時にはチームは全国制覇。社会人になった石原はラグビーで学んだガッツと行動力でさまざまな仕事にチャレンジする。コロンビアのチョコレートは世界一という言葉を耳にした石原は持ち前の行動力でひとりコロンビアへ向かうのだが・・・・・・。
岩貞先生が徹底取材で書き上げたノンフィクション3本を収録!!
〈小学中級からすべての漢字にふりがなつき〉
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
世の中を少しでも良くする、人のために行動する、もう涙なしには読めなかった。表題作を含む実話三編。
なにかしら形になるまでの挫折とか苦しみとか、熱い思いとかがじわっと伝わってくる。地道で泥臭くて格好よくないけれど、それが格好いい。
読んでほしいので、あまり内容は書けない。
人の行動や呼びかけで、周りの人が「よし、やるか」となったりする気持ちの動きが見えると、熱いものがこみ上げてくる。
翻って自分のことを考えてしまう。人のためどころか、溺れないようにひたすらもがいている感じだなあ、と。まずは自分の人生や家族の生活を少しでもよくするところから始めないと、次が見えない。
Posted by ブクログ
「しあわせを運ぶチョコレート」
「魚を逃がす漁師さん」
「世界で一番やさしいロボット」
ノンフィクション3選。
子供向けなので、サクサク読める。
3つ目の話の吉藤さんの書いた本を読み、
「孤独」をなくしたい、
という彼の考えに感銘を受け、
他の本はないかな?と探していて出会った本。
先日、分身ロボットカフェにも、行ってきました。
冬休みに、子供にも読ませようと思ったが、
読んでもらえず……。残念。
他の2つのお話も面白かったです。
Posted by ブクログ
ノンフィクション作家が、一冊の中でジャンルの違う3人の半生を紹介する。
1人目は子どもの頃から元気が良く、学生時代、会社員時代に誰よりも努力してきたラガーマンが辿り着いた、100年続く店。
2人目は、港町に生まれ、海が大好きで自分の生まれ育った漁港で皆が食べたがる名物を獲って有名にしたい。という漁師さん。
3人目は、友達を作るのが苦手で不登校、引きこもりを経験した変わり者の青年がたまたま出会ったロボット作りで、人と繋がる素晴らしさを体験し、孤独をなくす目標を掲げ、前進していく取り組み。
どれも、結果的にSDGsに結びついているが、始まりは自分が幸せに生きる道を選択して行った先に出会ったものだった。
つまり、どんな事も取り組み次第で持続可能な開発目標に関連させていく事が出来る。ということになる。
SDGsを学ぶ小学校中学年以上が読むと良さそう。
SDGsとは、特別な事ではなく、どんな事にでも周りの人々や環境問題をプラスして共に考えていく事で持続可能な人や環境にも優しい条件を兼ね備え、より良く、より強い目標や信念となっていくのがわかるでしょう。