岩貞るみこのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
美ら海水族館の動物健康管理室では、水族館で飼育する生き物はもちろん、時には、沖縄の海で定置網にかかったサメや亀の治療や解剖も行っている。
本書では、イルカ、ヒブダイ、ウミガメ、ジンベエザメ、ホホジロザメ、マナティーの治療等を例が紹介されているが、陸上の動物以上にわからないことの多い海の生物を治療する難しさは並大抵ではない。
一方で、世界中の動物園や水族館の人たちと治療法や育て方を共有していることや、初めての試みも多いなか、生き物の命を守るために水族館のスタッフが獣医師、飼育員や事務の職員という枠を越えて、一丸となって働ける職場であることを知り、とてもためになった。
こういう職場で働きたいと思 -
Posted by ブクログ
こちら児童書なので読みやすく、それでいて内容が濃くて良かった。
沖縄美ら海水族館の「動物健康管理室」の実際にあったケースをもとに、お仕事模様を紹介しています。
イルカの人工尾びれプロジェクト、ウミガメの保護、ジンベエザメの世界初の発見、ホホジロザメの謎、マナティーの赤ちゃんの人工保育…。
美ら海水族館が世界で初めて水中でのエコー検査に成功していることを、初めて知りました。
綴られている内容に、大人の私も初めて知ることばかり。
未知の世界が広がっていて、知的好奇心をたくさん刺激されました。
やっぱり動物本はおもしろいなぁ。
児童書は子どもが読むものなんて、そんな決めつけはもったいない!
こ -
Posted by ブクログ
スーパーやコンビニに並ぶガリガリ君。
そのガリガリ君の新しいフレーバーが店頭に並ぶまでを物語形式で綴った本で、主人公・稲葉ナナミを凄く応援したくなった。
自分の過去の経験を元に、作ってみたいフレーバーを考えるナナミ。
会議から自分の案を採用されるもそこからが試行錯誤の日々の始まり!
実際のガリガリ君の商品作りもきっとこんな感じなんだろうな…。
商品開発部や品質保証部、購買部など色んな人たちの協力の元、アイスが出来ていることを、ストーリーとして読むからこそ自分の中に響いた。
ナナミの同期たちも色んな失敗を起こしながらも、前向きに仕事に取り組んでいて、「こんな会社に入りたい」と半ば本気で思ったり -
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Posted by ブクログ
ネタバレ10歳息子が「将来弁護士になる」と言い出した。きっかけは、学校の図書室の本を片っ端から読破している息子に、担任の先生が「こども六法」を勧めてくれたみたいで、それを読み、法律に興味をもったことらしい。
一緒に本屋さんに行ったら大学生向けの「公務員試験」の書籍のコーナーで法律の参考書を探していたので、いや、さすがにそれじゃない笑、と思って子供向けの法律に関する本を何冊か買いました。
タイトルと目次を見て、桃太郎のお話の中のどの部分が、どんな法律に触れることになるのか、おもしろおかしく書いてあるのかな?と思ったけど、それだけじゃなくてけっこう真面目に、わかりやすく法律が解説してあった。息子は法律を調 -
Posted by ブクログ
4歳の子の骨髄性小児白血病の闘病記。
ずっと本人視点で描写されている。
母親が当時のことを毎日詳細に書き記していたそうで、セリフの部分はすべて実際取り交わされた会話だという。
纏めた著者もすごい!
移植後の拒絶反応で腸が便と一緒に排出されるとこは読んでいて辛かった。
親は心がつぶされるような思いだったろうと推測する。
葬儀で使う写真選びまでしていたという。
心肺能力や筋力を限界まで追い込む練習を常日頃しているオリンピックアスリートの池江璃花子でさえ、
「思ってたより、数十倍、数百倍、数千倍しんどいです」
と言う治療をこんな小さな子がしていると想像するだけで心がしんどい。
書名の通り、本当