あらすじ
沖縄美ら海(ちゅらうみ)水族館のイルカ、フジは原因不明の病気で尾びれをなくしてしまった。まったく泳がなくなったフジに、イルカの泳ぎを取りもどさせたい! 水族館の獣医・植田の熱い思いから、世界初のイルカの人工尾びれをつくるプロジェクトが手さぐりではじまった。作っては壊れる人工尾びれ。年齢も職業も性格もちがう大勢の人たちの協力のもと、フジはまた泳げるようになるのか?
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Posted by ブクログ
3年から。文字の細さ的には4年からでも良い。
沖縄の美ら海水族館にいる、イルカのフジは原因不明で尾びれが壊死し切断しなければ命の危険が。切断し命は助かるが、泳ぐことが出来なくなり………そんなフジをもう1度泳がせてあげたいと奮闘する獣医や飼育員と、フジの物語。獣医を目指す高学年にもあり。厳しい現実とやりがいが分かる。
Posted by ブクログ
しっぽが白くなっていき、しっぽを切るとうちわのような形になって泳げなくなりました。それで義足をつけています。義足をつけたイルカは泳げるようになるのでしょうか!?
Posted by ブクログ
尻尾を病気で壊死させてしまったイルカのフジとその獣医、飼育員を中心とするフジがもう一度泳げるようになるまでの話。
泳げなくなって浮かぶだけのフジの絶望。
獣医の植田さんのブリヂストンに人工尾びれをつくってもらいたいという熱烈説得。
新人飼育員・古網さんと肝っ玉母さんのフジの関係。
ブリヂストンの人たちの休日返上での尾びれの開発。
少しずつ前に進んでいく様子が良い本だった。
Posted by ブクログ
動物とこんなにも人は通じ合えるんだ!と感動しました。本当にわかりあいたいと思えば、会話はできなくても意思疎通ができる!
美ら海で働いている方々はじめ、動物を相手に活動されている人々を改めて尊敬しました。
動物好きなら誰でも感動できます!
Posted by ブクログ
舞台となった場所に行ったことがあり、
プールにいるフジを実際に見たこともあるため、
あそこでこんなできごとがあったんだ、という思いが
ものすごくリアルにわいてくる。
もちろん、行ったことがなくても、読んでいるうちに
この物語に出てくる人たちみんなが引き込まれていく
フジの吸引力みたいなものに、こちらも引っ張られて、
一緒にフジを応援している気になってくると思う。
大の大人たちが、損得とか前例があるとかないとか
いっさいかまわず、「フジをもう一度泳がせたい」って
気持ちだけでまとまっていくところが、ほんとにいい。
大人になるのもなかなかいいじゃん、と思えてくる。
今度美ら海に行って、フジを見たら、泣けてきそう。
読んでよかった。