青桐ナツのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
素朴な絵に、ほんのり不思議なストーリーと、実にマッチしている、と思う
面白さより、読みやすさを求めてる人は気に入るだろうな
この物語の主役でもある、青司の個性がまたイイ
人間臭いとは言え、年神相手にも、まるで怖気づかず、むしろ、高圧的に接するって相当だぞ。それでいて、払うべき払う敬意は忘れていないので、好感が持てる
それまで培ってきた常識ってメッキを、不思議な住人と同居する中で、チビチビと剥がされていく事に、抵抗を覚えつつも、それを現実として受け入れて、新しい「当たり前」を身に纏っていく青司に惹かれただけあって、この地で初めて作った、と言うか、いつしか縁が結ばれていた、人間の友人、酒井君の心も広くて深い
半ばとばっちり、ほぼ悪戯感覚で、幽霊に憑りつかれたのに、それを淡々と笑って許す。実に好感が持てる
ある意味、頭が固くて、アドリブに弱い青司との相性が好いんだろうな
人から、動物から、知らなかった祖父の顔、母の顔を聞かされ、欠けていた何かが埋まっていく青司の世界は、これから、どんどんと変わっていくんだろうな
この台詞を引用に選んだのは、私にも経験があるので。確かに、好き勝手に振舞われると、イラッとはする。でも、そんな自分とは違う観念の人間のあしらい方を覚えるのも、人生では大事だな、と覚えた今では思う。むかつく、その程度なら、まだ歩み寄れるよ、青司 -
Posted by ブクログ
購入したきっかけは確か、本屋さんで表紙の絵が気に入ったこと。
主人公平介の家で保育所の迎えと晩ご飯の面倒をみることになったのが、表紙で平介にぶらさがってる小さな男の子、秋くん。
すごく真面目な性格でちょっとしたことも真剣に重く受け止めているところや、大人びているかと思いきや子供らしくお菓子に目を輝かせるところなど、いちいち反応が可愛い。
平介と秋くんの二人も勿論いいのですが、個人的には平介・鈴木・佐藤のトリオと、秋くん家の夫婦の掛け合いが好きです。
互いに信頼しあっているのが伝わってくるような言葉の乱暴さとか。
基本的な物語の進行は坦々としたものですが、会話のテンポが良く、妙なリアリティがあるのでクスッと笑えました。
平介に恋する乙女、長谷さんも、ミステリアスな雰囲気が独特な可愛らしい女の子で、もっと見ていたくなります。
超マイペースな主人公ですが、そのまわりの人たちも皆がそれぞれマイペースなのが良い。
各キャラクターが丁寧に描かれていて個性が出ているので、平介たちがすぐそばに実在しているかのように感じられます。
何より魅力的なのは、お話全体を通してタイトル通りフラットな空気が流れていること。
あたたかな気持ちになれます。 -
Posted by ブクログ
ハッキリと言ってしまっても構わないなら、地味めな漫画だ
突き抜けた面白さは正直、ない
ただ、読む回数を重ねるごとに噛み応えが出始めて、この作品独特の旨味がじんわりと伝わってくる
人気が出るか、そこはまだまだ、レベルが低い私には断言できないが、少なくとも、漫画好きなら読んでおきたい一冊である
内容は、ファンタジー寄りではあるが、奇妙に重いリアリティもあって、読みやすく、なおかつ、主役である青司の人間性と生き方に共感性を持ちやすくなっている
こう、漠然とではあるが、「家で暮らす」事の重要性、決して蔑ろにしてはならない大事な何かが分かるようになるかもしれない
家も、一つの物として捉えて良いのならば、神が宿っても不思議ではない
常に綺麗に保ち、敬いの気持ちを持って生活をすれば、宿った神は住人に恩恵を与えてくれるだろう。逆に、掃除を怠け、不敬の態度を直さなかったら、神は罰など与えないだろうが、その家を離れてしまうだろう。そうなれば、家そのものや、住人の未来がどうなるか、想像に難くない
また、キャラクターも良い
高校生の割に、冷めきりすぎているというか、妙に人生を達観しちゃっている青司。一見すると、怪しいオジサンである年男が稀に見せる神様らしい、厳格な表情と雰囲気、普段とのギャップが大きくて、思わず、ドキッとしちゃうし、納戸の人間臭い小言や意地の張り方にはつい、クスッと笑えてしまう。大人の落ち着きを醸しつつも、何やら、腹に一物を抱えているんじゃ、と読み手を気構えさせるカレンさんも、イイ個性の持ち主だろう
派手じゃない、けど、確かに光るモノが奥底に隠れ、何気にアピールしてくる漫画なので、次巻は十分に期待を保って待てそうだ
この台詞を引用に選んだのは、気の持ちようって大事だな、と思ったので。自分の縄張りの中で最も強いのは自分だって自覚を崩さなければ、あまり良くないモノに付け込まれる心の隙間も生まれず、毎日を真っ直ぐに暮らす、無意識の自信に繋がるのだろう