石森プロのレビュー一覧
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9人の戦士達が大苦戦で戦い続ける。「誰がために戦う?」ということになる。
人の個々の人生、社会の変化、文明の変遷、自然との共存と様々な要素というモノを人は持っている。それらの在り方を問うというような壮大なテーマを描こうと挑戦が何度か繰り返され、結局本作に至った訳である。
作者自身が逝去して年月を経ても、作品が深く愛されているが故に、構想ノートを下敷きにということで本作の企画が持ち上がったのであろう。
「誰がために戦う?」ということなら「我々のため」だ。9人の戦士達は何時でも我々と共に在る。読んでいてそんな感慨が込み上げた。大切に読み継ぎたい名作だと思う。 -
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【読書レビュー 579】
原作・吉川英治、画・石森プロ、シナリオ・竹川弘太郎『マンガ三国志Ⅱー赤壁の戦いと三国の攻防』飛鳥新社、2020年
上下巻、合計約1000頁のマンガで『三国志』をまとめたものの下巻。
『正史』か『三国志演義』か随時、注記で出典が示されているので「これは史実かも」「これはフィクションぽい」と確認しながら読み進める事ができます。
横山光輝60巻は無理な方にはお勧めです。
以下は巻末の渡邊義浩氏(早稲田大学文学学術院教授)の解説の抜粋です。
本書は劉備と諸葛亮が物語の中心として描かれている。
劉備像は『三国志演義』以降に語られてきた劉備像とは大分違っているが、史実に近い -
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上下巻、合計約1000頁のマンガで『三国志』をまとめたものの上巻。
各できごとについて『正史』か『三国志演義』か随時、注記で出典を示しながら簡潔に解説してくれているので「ここまでは史実の可能性が高い」「これは完全にフィクション」と確認しながら読み進める事ができます。
横山光輝60巻は無理という人にとってはコスパよいです。
横山光輝も読みたくなってしまいますが。
以下は巻末の渡邊義浩氏(早稲田大学文学学術院教授)の解説の抜粋です。
約400年続いた大帝国の漢がつぶれた大変革期には大きく三つの方向性があった。
①漢帝国を続けたい。(蜀)
そこに劉備や諸葛亮が関わっている。
蜀は地域名で正しく -
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