吉野万理子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
タイトルが印象的だなぁ。と思いながら読み始めたが、終わりまで一気に読め、最後のところでこのタイトルに納得し、言わんとすることにも、大いに共感でき、読後感も良かった。
物語の形は、章ごとに語り手が変わっていくタイプ。新潟から東京へ転校したばかりの加地隆秋と同じクラスの伊佐木周伍、麻矢夕都希(ゆづき)の3人。中学生という設定だが、少し大人っぽく感じた。それぞれに悩みもあり、能天気には生きていられなかったのかな?
薬物を扱っているし、中学生の話なので、中学生が読むのに最適かもしれないが、小学校でも薬物を注意喚起する為にゲストティチャーで授業を行ってもらう事もあるから、高学年でも良いかと思った。
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購入済み
話題としては珍しい
高校生(しかも主人公は女子)の、ウェイトリフティング。なかなか無い設定だし、垣間見る機会の少ない世界なので、それなりに楽しめた。
ただ、登場人物たちの衝突とか葛藤とかが、思ったよりアッサリ描かれて終わっちゃったかな?という気がしました。悩めば良いってもんじゃないけどね。 -
Posted by ブクログ
中学受験のために塾に通う伊吹は、模試の前夜自宅近くの神社で憂さ晴らしに結んであったおみくじを破いている時同じクラスの多朗と行き合う。優等生の伊吹にとって体が大きくて不良っぽい多朗は苦手だったが、成り行きで二人で江ノ島を目指すことになる。それから二人は学校では変わらないが、スマホでやり取りするようになる。
12歳15歳18歳の二人と、伊吹が気になる女子・由貴との青春。中学受験をやめたのも、由貴と付き合えるようになるのも、正反対の多朗の存在があったから。これからも、家族との関係や病気という大きな壁も、伊吹や多朗、由貴たちは乗り越えていけるだろう。
がんばれ