矢沢聖子のレビュー一覧

  • 終りなき夜に生れつく

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    ネタバレ

    主人公が一人称ですべてを語るとき、
    読者は感情移入がしやすく、
    自然と主人公側に立って物語を俯瞰し、
    一緒に物語の旅をすることになる。

    でも、それがクリスティーの手にかかると、
    この一人称も読者を欺く手段となる。

    普通に考えれば、あり得ない。
    転職を重ね、これと言った取り柄もない貧乏人の青年マイクと、
    アメリカの大富豪の娘エリー。

    このあまりにも育ちが違う二人が一緒になり、
    ロマンスとして描かれる。
    まるで「ローマの休日」のように。

    途中、暴力や殺人、それにつながる憎しみ等の描写は描かれないが、
    ラストになって押し寄せる欲望、殺人はこれまでのロマンスとして
    描かれたものを一気に破壊し、

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    2025年05月09日
  • 終りなき夜に生れつく

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    2025.3.9
    アガサクリスティ本人がこの作品をお気に入りのひとつに挙げてるから気になって読んだ。
    最後ガラッとイメージ変わる

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    2025年03月09日
  • スタイルズ荘の怪事件

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    今までコナンとかで名前をぽろっとしか聞いたことないポアロ、という名探偵が意外とお茶目で、でも頭のキレはすごくて。
    海外の小説だからカタカナ多くて慣れるの難しいけど、今後もシリーズ読みたいな。

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    2025年02月24日
  • スタイルズ荘の怪事件

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    ネタバレ

    著者のデビュー作であり、著者作品初読。

    話自体は台詞が多くて読みやすいのだが、登場人物の名前がややこしくて覚えにくい。
    ジョン夫妻もこれを機に仲直りできてよかった〜という割とほっこりした終わり方。

    ポアロというキャラクター自体、シャーロックやエラリーとは異なったクセの弱い、優しい髭のおじさんという印象。少し剽軽なところはある。
    パッと真相が閃いて、周りが呆気にとられる中、興奮しながら足早にどこかへ行ってしまう感じは探偵らしくて面白い。

    ヘイスティングズも時折推理をしているが、ポアロとは異なるミスリードであり、探偵ものあるあるといった感じ。

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    2025年02月28日
  • あどけない復讐

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    イヴ ダンカンシリーズもっと読んでみたい。
    悪者なのか?良い人なのか?登場人物の人格を探りながら読み進めていくのは、ミステリーの醍醐味。
    この本もそうでした。。

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    2025年01月14日
  • スタイルズ荘の怪事件

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    アガサ・クリスティは初めて読むと思ってたけど、昔おじいちゃんの本棚にあった「ナイルに死す」を読んでいた。あれアガサだったのか。
    時代的にはかなり昔だから指紋捜査もろくになくて人が死んだにしてはかなり雑な事件後の対応。
    でも昔はこうだったんだよなと思うと警察や刑事も大変だったんだなぁ。
    というか、科学も発達してなくて捜査法も原始的なこの時代はけっこう誤魔化せたのかな?
    逃げおおせた犯罪者はたくさんいそう。
    ストーリー的にはそんなことを考えてしまったけど、犯人こいつかーい!という良い振り回され感はあった。
    読みやすかったけど、ミス〇〇とかミセス〇〇って書いたりファーストネームで書いたり、最初混乱し

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    2025年01月13日
  • スタイルズ荘の怪事件

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    クリスティデビュー。
    なかなか登場人物がごっちゃになったけど、進むにつれてどんどん読めちゃう。ヘイスティングズの推理が混乱させてくる

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    2024年12月19日
  • スタイルズ荘の怪事件

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    エルキュールポアロシリーズの第1作。

    ポアロといえば、小説を読んだことのない人でも、一度は聞いたことのある名探偵なのではなかろうか。
    そんなポアロが小男で、私からしたらそんなに褒められた外見ではないという事は皆様は知るまい。
    ただ、そんなことは関係なく、推理を聞いていれば、心理分析を聞いていれば、たちまち虜になるのがポアロなんだなと。
    これを機に何作か読む予定。

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    2024年11月01日
  • スタイルズ荘の怪事件

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    なかなか登場人物がこんがらがって、読み進めるのに時間がかかりました。しかし最後の方はどんどん止まらなくなりました。

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    2024年10月27日
  • 終りなき夜に生れつく

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    ネタバレ

    面白かった。
    なかなか事件が起きず、これってミステリじゃなくてブロマンスなのか?と思ったが、最後にひっくり返された。
    ぞっとした犯人の正体。
    人の悪意と好奇心の恐ろしさを感じ、自分は終わりなき夜に生まれつかなくて良かったと安堵した。
    前半の冗長さは感じるが、読み終わった後哲学的な考えに耽ることができる作品だった。

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    2024年07月01日
  • 終りなき夜に生れつく

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    途中までは、ラブロマンスと遺産系を争う感じかと思いきや、
    途中からはゴリゴリのミステリーと人間の欲を描き切る描写。
    切り替えが唐突だったので、ん?となったが、後半からの展開は怒涛であっという間に読み切れました。

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    2024年02月29日
  • 終りなき夜に生れつく

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    マイクとエリー、突然出会ってトントン拍子に話はすすむ。お互い何が惹かれ合ったのかも読者にはわからないまま。でも、だんだんと、二人は周りがなんと言おうと幸せそうだ、というのが分かる。
    富豪であるエリーを取り囲む人は誰もが怪しく信用できないように感じるが、こんな結末とは。終わりなき夜、というタイトルにふさわしい虚無感、切なさを感じるミステリだった。

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    2023年11月03日
  • 終りなき夜に生れつく

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    ちょっとサスペンスドラマのような風味が。
    「春にして君を離れ」と同じように、作品の骨になる詩が良くて、暗唱したくなった。

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    2023年08月23日
  • 探偵アローウッド 路地裏の依頼人

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    イギリスの作家ミック・フィンレーの長篇ミステリ作品『探偵アローウッド 路地裏の依頼人(原題:Arrowood)』を読みました。
    イギリスの作家の作品が続いています。

    -----story-------------
    「ホームズ1人が探偵じゃない」1895年ロンドン。
    脚光を浴びるシャーロック・ホームズの陰に、ある中年探偵がいた──。

    時は1895年。
    世間が名探偵シャーロック・ホームズの活躍に沸く中、苦虫を噛み潰す男がいた──彼の名はアローウッド。
    ホームズと同じ私立探偵だが、残念ながら回ってくるのはホームズには頼めないような曰わくつきの依頼ばかり。
    助手のバーネットも機嫌の悪いボスにやきも

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    2022年08月28日
  • 探偵アローウッド 路地裏の依頼人

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    舞台はシャーロック・ホームズが活躍する時代のロンドン。ホームズに対抗意識を持つ探偵がアローウッド。美女から、失踪した兄を探して欲しいという依頼を受け、捜査をするものの、依頼人には何か裏があることに気がつく。

    あの時代のロンドンの雰囲気が良く出ており、裏シャーロックのような感じで楽しめる。すっきりとした謎解きではない(「こういう事件では真の意味での解決はない。終結するだけだ」という表現がすべてを物語る)が、事件を解決するまでのプロセスは意外と手に汗握るものだ。続篇はあるのかな?

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    2019年09月07日
  • 凍てつくハート

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    3.5
    メリッサとマック
    前作からの事件とメリッサへのストーカーの2件が同時進行。
    ストーカーについては意外な真実。

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    2017年03月15日
  • パワー・クエスチョン 空気を一変させ、相手を動かす質問の技術

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    ネタバレ

    実用的な良い質問が多い。本に書いてある通り、妻に「あなたの夢は何ですか?」と聞いたら、まさに本に書いてある通りのリアクションが来た。

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    2016年06月19日
  • パワー・クエスチョン 空気を一変させ、相手を動かす質問の技術

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    即効性は素晴らしいが、著者のなんともアメリカンな思考回路に引っ掛かりを覚える。足元を見ず、収奪によって成り立つ成長、収益を最優先とする人々。そのルールによって成功した人が人間的に最も優れているという考え方。
    というわけで、ドライに使えるとこだけ拾う。

    製品を買う四条件
    ・解消すべき問題があるか
    ・問題を自分のこととしてとらえているか
    ・現状提供されているものに不満があるか
    ・自分を信頼してくれているか

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    2014年06月14日
  • パワー・クエスチョン 空気を一変させ、相手を動かす質問の技術

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    仕事の成果も、人生も、質問で決まる。あなたはどれほど「パワー•クエスチョン」を放っているか? さまざまな事例から、質問の大切さを説く。

    「質問が大切だ」という主張は賛成。ただ、いかにも翻訳本っぽい、細切れのエピソードを集めた編集は反対。事例があるとわかりやすい、というのはわかるけれど、結局理解が深まらないと思う。「こんなときはこんな質問を」というケーススタディが、実際にどれほど役に立つだろうか? 主張が明確でエピソードも面白いだけに、序盤は良かった。それがずっと続いてしまったことに食傷気味。

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    2014年06月02日
  • パワー・クエスチョン 空気を一変させ、相手を動かす質問の技術

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    「いい質問は安易な答えに勝る」が今作のテーマ。
    冒頭のあるCEOの発言が、質問の重要性を端的にまとめている。

    「コンサルタントにしろ、銀行家にしろ、弁護士にしろ、どういう質問をするか、
    そして、こちらの話にどれだけ熱心に耳を傾けるかで、その人間の経験と
    洞察力がわかる」(P7)

    こうした観点から、問題の本質に切り込んだり、相手との関係性を深めたり、
    はたまた自分自身を振り返るのに使える質問(パワー・クエスチョン)を
    33(事例付)+293(質問事項のみ)個紹介している。

    本書が特に優れているのは、「使うべきではない質問」を紹介しているところ。
    たとえば、「(新しい地位に着任してから)想定

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    2013年09月23日