矢沢聖子のレビュー一覧

  • 終りなき夜に生れつく
    退屈を恐れ、仕事を転々としながら風来坊のように生きるマイケル。ある日、田舎町で「ジプシーが丘」なる場所の話を聞く。土地のものたちは「呪われた場所」だと忌み嫌うその場所がマイケルの心を掴んで離さない。いつしかマイケルはその場所に理想の家を建て、理想の人と暮らしたいと思うようになる。そしてそこで、エリー...続きを読む
  • 終りなき夜に生れつく
    「名作」と名高いが、こういう話だとは思わなかった。ノンシリーズなのでいつもの探偵は出てこないし、事件も全然起きない。でも時折「ん?」と引っかかる違和感が散りばめられている。そして本当の恐ろしさは読後にやってくる。「あの台詞の意味って!」「あそこでもうわかってたのか⁉︎」と読み返さずにいられない。
  • スタイルズ荘の怪事件
    ミステリー好きなら多くの人が、コナン・ドイルと並ぶ著名なミステリー作家
    であり、デビュー作にあたる作品。
    コナン・ドイルのホームズシリーズか、アガサ・クリスティのポアロシリーズか、
    ってくらいの有名探偵シリーズの初作品でもある。

    旧友に招かれスタイルズ荘を訪れたヘイスティングズは、
    到着早々事件に...続きを読む
  • スタイルズ荘の怪事件
    今さら初めてのクリスティ読書。
    1920年に書かれたというのに古臭くない。少しづつ出てくる手掛かりにページをめくる手が進みます。

    吸い取り紙とか蝋燭とか書き物机とか時代を感じる小物がなんだかロマンチック。
  • 終りなき夜に生れつく
    前半がひたすら長く、怪しい人満載。しかし結末は。クリスティの他の作品に似てるな、と思った矢先、こんな展開とは。どうしようもない性質を生まれ持った悲しさ、そうしてストーリーがまた始まる。終わりなき夜、という題が沁みます。
  • スタイルズ荘の怪事件
    二転三転する捜査展開にすっかり翻弄された。やっぱり一番怪しい奴が犯人だった。
    カントリーハウス+莫大な遺産+争う遺族というコテコテのミステリだが、そこから3捻りくらい加えて面白くなっている。
  • 終りなき夜に生れつく
    終わりなき夜とは何か?と考えながら読んでいたが、決して満たされない欲の渇きのことを言ってんだなあと終盤に分かった。主人公とエリーは正反対だからこそ、うまく行く道だってあったはずなのになあと思う。成功してしまった「ナイルに死す」みたいな話だった。主人公のことはどうにも嫌いになれない。
  • スタイルズ荘の怪事件
    104年前に書かれた推理小説と思いながら読むと感慨深いです
    アガサ・クリスティのデビュー作でありポアロのデビュー作でもあります
    ポアロのキャラクターが可愛い紳士で大好きになりました
    犯人探しは全く当たらず、え?え?え?と全員が怪しい
    これはまた例の全員犯人ってやつか?と疑ってかかりましたが、真犯人は...続きを読む
  • 人生を変えてくれたペンギン 海辺で君を見つけた日
    1970年代のアルゼンチン
    英国から来た20代教師が海辺で、油まみれで息絶え絶えのペンギンを偶然見つけたところから始まるノンフィクション

    1羽のペンギンと1人の教師、そして子供たちとの交流

    情景が浮かぶ描写が多く、読んでて楽しかった
  • スタイルズ荘の怪事件
    ポアロシリーズの第一弾、
    アガサ・クリスティー第1作目

    洋画の映画がきっかけで読んでみようと手を取ったのはいいのだが、難しすぎて読み終わるのに2、3ヶ月ほどかかってしまった。

    犯人が誰かなのか、予想もできなければ、ヒントもないという印象は、本作品の語り手でもあるヘイスティングズと同じ立場。ポアロ...続きを読む
  • 終りなき夜に生れつく
    これは迂闊に感想を書けない。

    アガサ・クリスティーの「ノンシリーズ」。有名なのは『そして誰もいなくなった』だが、コレもなかなかのモノでした。

    読み出しは文芸物かと思っていたけど、やっぱりミステリー、しかもとびきりの……。

    素直に「良かった」です。
  • スタイルズ荘の怪事件
    ポアロシリーズ第1作目。
    まず読み始めて感じたことは、登場人物の把握が大変だった。単純に自分が海外文学を読みなれていないというのが要因として大きいが、人や視点によって人物の呼び方が変わるのがとてもややこしく感じた。慣れている人は、どうってことないのかもしれない。

    全体を通して思ったのは、主人公?(...続きを読む
  • 人生を変えてくれたペンギン 海辺で君を見つけた日
    首を傾げて片目ずつ覗き込んでくるペンギンがありありと想像できました。可愛かっただろうなあ。

    一緒にいられた時間はどれくらいだったのだろう。
    長くはなかったようだし、生き物との出会いは悲しい別れで終わるものだけれど。
    かけがえのない時間を過ごせて、お互い幸せだっただろう。
  • スタイルズ荘の怪事件
    そして誰もいなくなったを読み、アガサ・クリスティをもっと読んでみたいと思って読み始めた。
    全員が怪しいのに、予想を裏切る犯人だった。
  • スタイルズ荘の怪事件
     記念すべきアガサ・クリスティの第一作であり、名探偵エルキュール・ポアロシリーズの第一作目だ。相棒のヘイスティングスも登場し、端役ではあるがジャップ警部も登場する。
     昔一度読んでいる為再読になるが、だいぶ昔の事であり、殆ど初見だ。
     スタイルズ荘における女主人の壮絶な死。
     旧友の元を訪れていたヘ...続きを読む
  • 終りなき夜に生れつく
    どうにも主人公が好きになれず、2/3くらいまで読むのに時間がかかってしまった。。結末に向けての急転直下がみごと。クリスティの職人芸。読み終わったらすぐもう一度パラパラやってしまう。
  • スタイルズ荘の怪事件
    ポワロシリーズ1作目。
    こういう一つ屋根の下で起こる遺産を巡るトラブルは古今東西同じなのですね。
    登場人物の名前の呼び方がちょこちょこ変わるのは読みにくかったです。
    ヘイスティングスは問題児だ。
    法律の裏をかく発想は流石。
    ミスリードもしっかりしていた。
    みんな事件と関係ないことでも隠し事が多々あり...続きを読む
  • スタイルズ荘の怪事件
    アガサクリスティのデビュー作。
    昔「そして誰もいなくなった」を読み、ポアロ初登場から読んでみたくなって今更読んだ。登場人物が多いけど、わりとキャラクターがしっかりしているので覚えやすい。中盤あたりの展開で一度拍子抜けするけど、さすがミステリーの女王。後半でさらに話が展開するので最後まで飽きずに読んだ...続きを読む
  • 終りなき夜に生れつく
    恋愛小説でもあり、ホラーでもあり、サスペンスでもあり…不思議なジャンルの小説だった。
    純粋なミステリーではないのにグイグイ読ませるところはさすがで、相変わらず人物描写が秀逸。
    サイコの何たるかを見た気がした。文章がカラリとしているので余計に怖い。
    タイトル含め翻訳のセンスが良いのに、校正が甘くてとこ...続きを読む
  • 終りなき夜に生れつく
    ここ最近であれば

    ありとあらゆるパターンが
    出尽くしているので

    こんな謎解きも
    あるかもしれない。

    でも、これが
    50年以上も前の作品と
    思えば

    当時の読者は
    どれほど驚嘆しただろう。

    やはり クリスティーは
    素晴らしい。

    前半は ちょっと退屈な
    メロドラマ風。

    一目惚れや
    身分違いの...続きを読む