矢沢聖子のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
「いい質問は安易な答えに勝る」が今作のテーマ。
冒頭のあるCEOの発言が、質問の重要性を端的にまとめている。
「コンサルタントにしろ、銀行家にしろ、弁護士にしろ、どういう質問をするか、
そして、こちらの話にどれだけ熱心に耳を傾けるかで、その人間の経験と
洞察力がわかる」(P7)
こうした観点から、問題の本質に切り込んだり、相手との関係性を深めたり、
はたまた自分自身を振り返るのに使える質問(パワー・クエスチョン)を
33(事例付)+293(質問事項のみ)個紹介している。
本書が特に優れているのは、「使うべきではない質問」を紹介しているところ。
たとえば、「(新しい地位に着任してから)想定外だったことはなんですか?」、
三度イエスと言わせてから本題に入る、、、など。
掲載されている質問のカテゴライズは、質問事項のみ掲載されたパートの
キリが分かりやすいので、ご参考まで引用。
・最初の会合を実のあるものにする
・ニーズを発掘する
・願望や目標を理解する
・提案を論じる
・クライアントに会う前に-自問すべきこと
・個人的な関係をつくる
・相手の願望を理解する
・相手に共感する
・仕事関係でフィードバックをもらう
・人を指導・指南する
・危機的状況や苦情に対処する
・上司と円満な関係を保つ
・部下と円満な関係を保つ
・会議を改善する
・寄付を募る
・新しい提案や着想を判断する -
Posted by ブクログ
ネタバレ人を変える、動かす、伸ばす、という何かを伝えて行動まで結びつけるためには、レクチャーをするのではなく、問いを投げかけ、考えさせることでしか効果は薄い。
この考え方はよくわかる。しかし、そこには、問いを投げかける側の人間と投げかけられる側の人間の関係性が重要なファクターとなると実感している。
下の人間(実際はともかく、そう投げかけられる人間が見ている人間)から問われてもそういう状態は起こりにくい。
本当にそうか?それを凌駕する質問力はないか?
と探してたどり着いた。
が、それほど具体的シチューエーションで生きるというより、経営コンサルという領域において知っておいた方がいい、という内容。
応用可能な質問もあるが、もう少し原理原則が知りたかった。 -
Posted by ブクログ
パワー・クエスチョンの実例が
うまく行き過ぎている印象を受けるが,
全体としては良書だと思う。
よく言えば,具体例が豊富とも言える。
悪く言えば,くどい。
問題に対する多角的な視点を持っている人ならば,
自然とパワー・クエスチョンができるのではないか?
そういう人には,本書は不要であろう。
しかし,パワー・クエスチョンが苦手な人にとっては,
よいキッカケになるのかもしれない。
アンチョコとしても使うのもアリでしょう。
ただ,本書にあるパワー・クエスチョンを使いまくると,
自分の頭で考えない人と思われてしまうかもしれません。
安易な質問は,
思考の放棄にも繋がってしまいますから。