「いい質問は安易な答えに勝る」が今作のテーマ。
冒頭のあるCEOの発言が、質問の重要性を端的にまとめている。
「コンサルタントにしろ、銀行家にしろ、弁護士にしろ、どういう質問をするか、
そして、こちらの話にどれだけ熱心に耳を傾けるかで、その人間の経験と
洞察力がわかる」(P7)
こうした観点から
...続きを読む、問題の本質に切り込んだり、相手との関係性を深めたり、
はたまた自分自身を振り返るのに使える質問(パワー・クエスチョン)を
33(事例付)+293(質問事項のみ)個紹介している。
本書が特に優れているのは、「使うべきではない質問」を紹介しているところ。
たとえば、「(新しい地位に着任してから)想定外だったことはなんですか?」、
三度イエスと言わせてから本題に入る、、、など。
掲載されている質問のカテゴライズは、質問事項のみ掲載されたパートの
キリが分かりやすいので、ご参考まで引用。
・最初の会合を実のあるものにする
・ニーズを発掘する
・願望や目標を理解する
・提案を論じる
・クライアントに会う前に-自問すべきこと
・個人的な関係をつくる
・相手の願望を理解する
・相手に共感する
・仕事関係でフィードバックをもらう
・人を指導・指南する
・危機的状況や苦情に対処する
・上司と円満な関係を保つ
・部下と円満な関係を保つ
・会議を改善する
・寄付を募る
・新しい提案や着想を判断する