矢沢聖子のレビュー一覧

  • スタイルズ荘の怪事件

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    本作は「ミステリの女王」アガサ・クリスティーのデビュー作でもあり、名探偵エルキュール・ポアロのデビュー作でもある
    登場人物が出揃って直ぐ事件が起き、ポアロの意味深な発言により犯人候補がどんどん変わっていく
    事件自体はシンプルながらも、謎解きの緻密さやトリックの新鮮さは100年以上経った今でも衰えていない
    犯人の正体が判明した時、私達はクリスティー(あるいはポアロ)の掌の上で転がされていたんだな、という気分になった
    シャーロック・ホームズを愛する作者ならではの描写などもあり、ミステリ好きも文句無く楽しめると思う

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    2025年03月05日
  • スタイルズ荘の怪事件

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    2025年の1作目は、アガサ・クリスティーの長編小説デビュー作。新しい年のスタートに丁度いいかな、と思い手に取った。

    本作は、ヘイスティングズの一人称視点で進行する。友人に招かれた邸宅で事件に巻き込まれ、一目置いているポアロと共に解決を図ろうと奮闘するが、彼の一喜一憂する心情がとても細やかに綴られているので感情移入しやすい。時にポアロに弄ばれるような扱いを受け、いじけちゃう姿にも愛着が湧いてくる。女性に対して突拍子のない行動に出たりするのは、ちょっとひくけど(汗)勘違いも多いし。
    だけど、彼の極々普通人ながら真っ直ぐで健気なところが、泥々した人間関係をいい感じに中和してくれていると思う。

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    2025年01月04日
  • 終りなき夜に生れつく

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    ある一人の男の欲深く、罪深い物語。ポアロやミス・マープルのような探偵が出てこなくても、存分に魅力的な物語を描き出すことができる。クリスティーは一言では語ることのできない、ある種の天才。

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    2024年12月30日
  • 終りなき夜に生れつく

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    ネタバレ

    ポアロでもマープルでもないノンシリーズ。なかなか事件というものは起きず日々の描写、人々の心の描写がされていく。ただ事件が起きてからの怒涛の展開は圧巻。誰かが死んだとき、一番利益を得るのは誰かというのはミステリーを読む上で基本的な視点だと思うが、何故そこまでに至ったのか「動機」今回は特に犯人の生き方感じ方考え方が鍵。欲望に支配されて道をどんどん踏み外していく独白が見事。

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    2024年09月17日
  • 終りなき夜に生れつく

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    ネタバレ

    途中まで事件が起こらず長く感じてしまったが、最後に怒涛の展開でひっくり返された。真実がわかってから考えると、それまでのエピソードが違った意味をもって見えてきて、読み返すのがおもしろかった。
    「終りなき夜」と「甘やかな喜び」が対比的であり象徴的。「甘やかな喜び」である、やさしく美しいエリーの喪失がより一層「終りなき夜」を深めていく。
    主人公の周りには母やサントニックスなど警句を発し引き止めようとする人たちがいた。
    母が主人公に、安定した仕事と生活をするよう、あんなにうるさく言っていた理由がわかった。母が言っていたのはこのことだったのだ。
    すべてを得た後は、皆が去った。
    読後はやるせなさと哀しみが

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    2024年08月24日
  • パワー・クエスチョン 空気を一変させ、相手を動かす質問の技術

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    良い質問に関する書籍。「これは、ミッションや目標達成の実現に役立つか?」「これはあなたができるベストですか?」「あなたの夢は何ですか?」「今日、自分の死亡記事を書くとしたらどんな略歴を書きたいか?」「他にしたかったことはないか?」といった質問が特に自分の中に刺さった。

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    2024年07月08日
  • 終りなき夜に生れつく

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    ネタバレ

    クリスティにハマってしまったので2冊目。こちらもとても読みやすく、所々あるヒントを感じなら読み進めるのが楽しかったです。ラストは今回も人間の業のような、深みを感じるので良いなと思います。

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    2024年05月21日
  • 終りなき夜に生れつく

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    ネタバレ

    退屈を恐れ、仕事を転々としながら風来坊のように生きるマイケル。ある日、田舎町で「ジプシーが丘」なる場所の話を聞く。土地のものたちは「呪われた場所」だと忌み嫌うその場所がマイケルの心を掴んで離さない。いつしかマイケルはその場所に理想の家を建て、理想の人と暮らしたいと思うようになる。そしてそこで、エリーという女性と運命的な出会いをする。
    探り合いながら距離を縮めていく二人。二人はついに結婚し、「ジプシーが丘」での暮らしを夢想する。身分違いの二人の恋をよく思わない人々をやり過ごしながら絆を深めていく二人だが、語り手であるマイケルの口ぶりから悲劇的な結末を迎えることが示唆されているので、どことなく物悲

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    2024年04月16日
  • 終りなき夜に生れつく

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    ネタバレ

    「名作」と名高いが、こういう話だとは思わなかった。ノンシリーズなのでいつもの探偵は出てこないし、事件も全然起きない。でも時折「ん?」と引っかかる違和感が散りばめられている。そして本当の恐ろしさは読後にやってくる。「あの台詞の意味って!」「あそこでもうわかってたのか⁉︎」と読み返さずにいられない。

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    2024年03月29日
  • 終りなき夜に生れつく

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    前半がひたすら長く、怪しい人満載。しかし結末は。クリスティの他の作品に似てるな、と思った矢先、こんな展開とは。どうしようもない性質を生まれ持った悲しさ、そうしてストーリーがまた始まる。終わりなき夜、という題が沁みます。

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    2024年02月26日
  • スタイルズ荘の怪事件

    A

    購入済み

    なるほど

    2020年の今読んでみても、色褪せていないですね。
    この本は、奇抜なトリックがなくても
    面白いミステリーが成立することを証明しています。
    それとも私が単純なのかな。
    ともかく楽しかったです。

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    2020年06月17日
  • スタイルズ荘の怪事件

    購入済み

    初ポアロ

    ミステリーの女王"アガサ・クリスティーのデビュー作であり名探偵ポアロの初登場作でもある本作。僕にとっての初読クリスティーでもある。
    クリスティー作品を読むことにずっと憧れはあったのだが、何十年も前に海外作家の書いた小説を ―1920年代から1960年代にイギリス人作家の作品を― 僕が楽しく読めるのだろうかとずっと躊躇していたのだが、思いきって読んでみたらそれは全くの杞憂だった。とても楽しい読書だった。
    作品の書かれた時代も作中の時代背景も2018年現在から見れば遠い過去、つまり昔なのだが作品そのものは決して古臭くはなく、古き良き時代のイギリスを舞台にした面白い小説として読める。

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    2018年11月19日
  • パワー・クエスチョン 空気を一変させ、相手を動かす質問の技術

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    数々の場面で使える質問が豊富に、筆者の経験したその場面とともに描かれている。

    自分にも思い当たる場面がいくつもあり、そういうことが質問できれば、もっとその人の深いところまで知ることができたのではないかと思うと、今後の姿勢を見直したいと感じた。

    また、この本を読むことは筆者から同様に自分への問いかけられている気分にもなる。普段ではなかなか向き合えない自分に向き合う本であった。

    何回も読もうと思う。

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    2014年04月19日
  • パワー・クエスチョン 空気を一変させ、相手を動かす質問の技術

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    アメリカのコンサルタントが様々なシーンで効果的な質問の例を34挙げている。ストーリーとして面白く読めるが、日本語にして日本人相手に使うのはちょっと違うかな、というものもありますね。

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    2014年11月09日
  • パワー・クエスチョン 空気を一変させ、相手を動かす質問の技術

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    相手との関係を劇的に改善、飛躍させることになったパワークエッションを
    そのストリート共に紹介している。エピソードと一緒に語られるため、どういう場面で使えばいいか応用が利くため重宝する。

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    2013年11月07日
  • パワー・クエスチョン 空気を一変させ、相手を動かす質問の技術

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    訊くことは相手を引き出すこと。産婆術がそう。教師や上司、講師やコンサルタントから言われたことをそのままやるのは訓練。教育(education)は動詞educeが意味するように引き出すこと。相手のことを引き出すパワークエスチョンを使って、より良いコミュニケーションを。

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    2013年09月13日
  • パワー・クエスチョン 空気を一変させ、相手を動かす質問の技術

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    質問で会話を制するという感じでしょうか。質問を質問で返すのはどうかとも思いますが,本質的な質問で焦点を合わせるというのは有効な方法でしょう。「今日は特別の日」は実行しようと思いました。

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    2013年06月06日
  • スタイルズ荘の怪事件

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    読みやすくてびっくり!
    ポアロシリーズは何作かずいぶんと前に読んだ記憶があるけど、あらためて1作目のこちらから読んでみることにした。
    ヘイスティングスのキャラが気のいい青年といった感じで良かった。

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    2026年02月01日
  • スタイルズ荘の怪事件

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    ネタバレ

    スタイルズ荘でお金持ちの老婦人が毒殺されるが、荘の中の人々は割と冷たい。自分が疑われない限りは普段の生活をしているように思えました。ポアロがヘイスティングズへ小出しにしていたヒントは気付かなくて、犯人が分かった時はしっかりと驚きました。外国の小説はあまり読まないから、名前や愛称にとても苦労しました。一気に読まないと、何も分からなくなってしまいそうな感じ。

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    2026年01月07日
  • 終りなき夜に生れつく

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    ネタバレ

     ずっと手にしようとしていたものが、寒々しくて無価値なものであったと理解し始めた瞬間。そこにゾッとする。ある瞬間をきっかけに、少しずつ自分の中の歪んだ欲望が大きくなっていく過程は、誰にでも起こりうるのではないかと思うと、それも怖い。エリーとの穏やかな日々を自分の手で壊さずにはいられなかったのは、「終わりなき夜に生まれついた人間」の性なのでしょうか。

     読み返していると、マイクは無意識に、エリーのことをかなり愛していたと感じた。グレタという存在と計画実行のための歪んだ欲に覆われて、穏やかな幸せに自ら蓋をした。全て終わってから、その構図をマイク自ら理解した。後悔というよりも、冷静な理解に近いのか

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    2026年01月03日