矢沢聖子のレビュー一覧

  • 終りなき夜に生れつく

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    ネタバレ

    ポアロでもマープルでもないノンシリーズ。なかなか事件というものは起きず日々の描写、人々の心の描写がされていく。ただ事件が起きてからの怒涛の展開は圧巻。誰かが死んだとき、一番利益を得るのは誰かというのはミステリーを読む上で基本的な視点だと思うが、何故そこまでに至ったのか「動機」今回は特に犯人の生き方感じ方考え方が鍵。欲望に支配されて道をどんどん踏み外していく独白が見事。

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    2024年09月17日
  • 終りなき夜に生れつく

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    ネタバレ

    途中まで事件が起こらず長く感じてしまったが、最後に怒涛の展開でひっくり返された。真実がわかってから考えると、それまでのエピソードが違った意味をもって見えてきて、読み返すのがおもしろかった。
    「終りなき夜」と「甘やかな喜び」が対比的であり象徴的。「甘やかな喜び」である、やさしく美しいエリーの喪失がより一層「終りなき夜」を深めていく。
    主人公の周りには母やサントニックスなど警句を発し引き止めようとする人たちがいた。
    母が主人公に、安定した仕事と生活をするよう、あんなにうるさく言っていた理由がわかった。母が言っていたのはこのことだったのだ。
    すべてを得た後は、皆が去った。
    読後はやるせなさと哀しみが

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    2024年08月24日
  • パワー・クエスチョン 空気を一変させ、相手を動かす質問の技術

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    良い質問に関する書籍。「これは、ミッションや目標達成の実現に役立つか?」「これはあなたができるベストですか?」「あなたの夢は何ですか?」「今日、自分の死亡記事を書くとしたらどんな略歴を書きたいか?」「他にしたかったことはないか?」といった質問が特に自分の中に刺さった。

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    2024年07月08日
  • 終りなき夜に生れつく

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    ネタバレ

    クリスティにハマってしまったので2冊目。こちらもとても読みやすく、所々あるヒントを感じなら読み進めるのが楽しかったです。ラストは今回も人間の業のような、深みを感じるので良いなと思います。

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    2024年05月21日
  • 終りなき夜に生れつく

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    ネタバレ

    退屈を恐れ、仕事を転々としながら風来坊のように生きるマイケル。ある日、田舎町で「ジプシーが丘」なる場所の話を聞く。土地のものたちは「呪われた場所」だと忌み嫌うその場所がマイケルの心を掴んで離さない。いつしかマイケルはその場所に理想の家を建て、理想の人と暮らしたいと思うようになる。そしてそこで、エリーという女性と運命的な出会いをする。
    探り合いながら距離を縮めていく二人。二人はついに結婚し、「ジプシーが丘」での暮らしを夢想する。身分違いの二人の恋をよく思わない人々をやり過ごしながら絆を深めていく二人だが、語り手であるマイケルの口ぶりから悲劇的な結末を迎えることが示唆されているので、どことなく物悲

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    2024年04月16日
  • 終りなき夜に生れつく

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    ネタバレ

    「名作」と名高いが、こういう話だとは思わなかった。ノンシリーズなのでいつもの探偵は出てこないし、事件も全然起きない。でも時折「ん?」と引っかかる違和感が散りばめられている。そして本当の恐ろしさは読後にやってくる。「あの台詞の意味って!」「あそこでもうわかってたのか⁉︎」と読み返さずにいられない。

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    2024年03月29日
  • 終りなき夜に生れつく

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    前半がひたすら長く、怪しい人満載。しかし結末は。クリスティの他の作品に似てるな、と思った矢先、こんな展開とは。どうしようもない性質を生まれ持った悲しさ、そうしてストーリーがまた始まる。終わりなき夜、という題が沁みます。

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    2024年02月26日
  • 終りなき夜に生れつく

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    ネタバレ

    終わりなき夜とは何か?と考えながら読んでいたが、決して満たされない欲の渇きのことを言ってんだなあと終盤に分かった。主人公とエリーは正反対だからこそ、うまく行く道だってあったはずなのになあと思う。成功してしまった「ナイルに死す」みたいな話だった。主人公のことはどうにも嫌いになれない。

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    2024年02月03日
  • 終りなき夜に生れつく

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    これは迂闊に感想を書けない。

    アガサ・クリスティーの「ノンシリーズ」。有名なのは『そして誰もいなくなった』だが、コレもなかなかのモノでした。

    読み出しは文芸物かと思っていたけど、やっぱりミステリー、しかもとびきりの……。

    素直に「良かった」です。

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    2023年11月01日
  • スタイルズ荘の怪事件

    A

    購入済み

    なるほど

    2020年の今読んでみても、色褪せていないですね。
    この本は、奇抜なトリックがなくても
    面白いミステリーが成立することを証明しています。
    それとも私が単純なのかな。
    ともかく楽しかったです。

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    2020年06月17日
  • スタイルズ荘の怪事件

    購入済み

    初ポアロ

    ミステリーの女王"アガサ・クリスティーのデビュー作であり名探偵ポアロの初登場作でもある本作。僕にとっての初読クリスティーでもある。
    クリスティー作品を読むことにずっと憧れはあったのだが、何十年も前に海外作家の書いた小説を ―1920年代から1960年代にイギリス人作家の作品を― 僕が楽しく読めるのだろうかとずっと躊躇していたのだが、思いきって読んでみたらそれは全くの杞憂だった。とても楽しい読書だった。
    作品の書かれた時代も作中の時代背景も2018年現在から見れば遠い過去、つまり昔なのだが作品そのものは決して古臭くはなく、古き良き時代のイギリスを舞台にした面白い小説として読める。

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    2018年11月19日
  • パワー・クエスチョン 空気を一変させ、相手を動かす質問の技術

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    数々の場面で使える質問が豊富に、筆者の経験したその場面とともに描かれている。

    自分にも思い当たる場面がいくつもあり、そういうことが質問できれば、もっとその人の深いところまで知ることができたのではないかと思うと、今後の姿勢を見直したいと感じた。

    また、この本を読むことは筆者から同様に自分への問いかけられている気分にもなる。普段ではなかなか向き合えない自分に向き合う本であった。

    何回も読もうと思う。

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    2014年04月19日
  • パワー・クエスチョン 空気を一変させ、相手を動かす質問の技術

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    アメリカのコンサルタントが様々なシーンで効果的な質問の例を34挙げている。ストーリーとして面白く読めるが、日本語にして日本人相手に使うのはちょっと違うかな、というものもありますね。

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    2014年11月09日
  • パワー・クエスチョン 空気を一変させ、相手を動かす質問の技術

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    相手との関係を劇的に改善、飛躍させることになったパワークエッションを
    そのストリート共に紹介している。エピソードと一緒に語られるため、どういう場面で使えばいいか応用が利くため重宝する。

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    2013年11月07日
  • パワー・クエスチョン 空気を一変させ、相手を動かす質問の技術

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    訊くことは相手を引き出すこと。産婆術がそう。教師や上司、講師やコンサルタントから言われたことをそのままやるのは訓練。教育(education)は動詞educeが意味するように引き出すこと。相手のことを引き出すパワークエスチョンを使って、より良いコミュニケーションを。

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    2013年09月13日
  • パワー・クエスチョン 空気を一変させ、相手を動かす質問の技術

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    質問で会話を制するという感じでしょうか。質問を質問で返すのはどうかとも思いますが,本質的な質問で焦点を合わせるというのは有効な方法でしょう。「今日は特別の日」は実行しようと思いました。

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    2013年06月06日
  • 終りなき夜に生れつく

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    ネタバレ

    最初から最後までマイクがクズで苦笑。
    エリーと結婚しようと話を進めているところでは、でかい夢だけ語ってフラフラしてる男はやめときなさいエリー!って思ってたけど、予想以上にやばい男だった。グレタと何か接点ありそうだなとは勘付いた。
    最後グレタよりエリーのことを思い返してたのは、グレタに対しては性愛だったけどエリーには本物の愛情を抱いていたからかなぁ。
    なんにせよ、マイクは道を間違えたね。切ないね。

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    2025年11月12日
  • 終りなき夜に生れつく

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    ネタバレ

    タイトルがとても美しい。
    原題のEndless Nightを直訳するのではなく
    元の、詩“Some are born to sweet delight,Some are born to Endless night.”から取った意味を
    尊重して訳されているのが素敵だと思う。

    違和感がずっとあって、普通こんなケチがついたら
    どんなに気に入ってもその場所に住みたくないだろうに
    固執してしまうところまで含めて『呪い』なのかな
    と思いながら読んでいたが
    怖いのはそこではなかった。

    オチが想像できたというレビューも見かけた。
    現代でこそ珍しくないカラクリかもしれないが
    これを1967年に執筆したという

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    2025年11月07日
  • 終りなき夜に生れつく

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    ネタバレ

    映画『タイタニック』のようなベタなロマンスの中に、『レベッカ』とか『ずっとお城で暮らしてる』みたいな危うさがずっと同居していた。あの存在はずっと異質なものとして描かれていたので、悪い予感はしていた。終盤まで読むとああやっぱり…アレとアレじゃん。
    アレとは方向性は完全に違うし、もはや謎解きなどの領域を超えた純文学のような読み心地で、○欲に支配された者が甘やかな喜びを捨て去り、終りなき夜へと向かうラストは確かに強い余韻を残しました。いいタイトルですね。

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    2025年11月02日
  • スタイルズ荘の怪事件

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    面白かった
    コナンドイルのシャーロックホームズを彷彿させる
    ミセスミスミスターの呼び名に初めは苦しんだかも
    作中でシャーロックホームズに言及するところには少し興奮した
    次作も読もうかなと

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    2025年09月06日