池辺葵のレビュー一覧
-
匿名
ネタバレ 購入済み三話目
夜会の様子を見たことでじぶんたちもドレスを作ってみたいと思うようになった女子高校生たち。
その一人であった直子はある日市江に自分ではなく母にドレスを作ってほしいと言ってきた。
直子の母はクリーニング屋で働いているがあまり華やかではなくその外見から常連客に下に見られているのかあることないことをクレームされて頭を下げている日々。
そんな母を見てもっとおしゃれしてほしい、周りが気圧されるような感じでいてほしいと直子は思っているかららしい。
それを言った直子に対して市江は彼女の母自身がそれを望んでいるとは限らないと断るのだった。
言葉足らずの市江の対応を見た藤井はもっと言い方を考えたほうがいいと諭す。 -
匿名
ネタバレ 購入済み二話目
南市江が祖母の志乃から受け継いだ南洋裁店はオンリーワンの洋裁を一からデザインして彼女一人で作り上げている。
先代のころからドレスを着るきっかけになればと始まった「夜会」は志乃が企画して今は市江がメインで頑張っている。
しかし参加者が高齢化してきたこともあり皆着ているのはかつて志乃に仕立ててもらったものばかり。
それを見た藤井は市江が仕立てたドレスを着てみんなに夜会に参加してほしいと思っていた。
参加者がシニア層が多いこともありドレスのデザインも志乃がデザインして市江がお直ししたレトロなものが多く、たまたま店に入った女子高校生たちにもあまり評判がよくない。
市江もお直しだけではなくデザインしたド -
ネタバレ 無料版購入済み
胸がキュンとする
いつも物件を観にくる女の子。顔見知りになってしまい周りも気になってしまいますよね。それがたまたま行ったご飯屋さんで仕事していたならよけい。いつか買えるといいね。胸がキュンとしました。
-
無料版購入済み
静かで淡々としてて独特な空気感だなぁと読んでいたら、
沼越さんの叔父夫婦の会話の場面に「東京物語」を連想しました。
なるほど作者さんはモノクロ時代の日本映画をお好きそうで、そこから生まれてきた雰囲気なのかもしれません。
それと家を思う時やっぱり似合うのは夕刻や夜景の時間帯なんですね。たまに見開きで挟まれる風景がとても素敵でした。 -
ネタバレ 無料版購入済み
人間関係がいい
分譲マンションを購入するためにいろいろな物件を内見する女性と、彼女の家探しをサポートし見守る不動産会社の人たちを中心とした住む、生きるについて淡々と描いたお話の第二巻。
いつも見ているのは割と新築の物件が多かったが、中古物件も視野に入れた幸はいろいろな土地の不動産屋を開拓していた。
理想の家探しのために閉店ギリギリまでねばる。
一方、持井不動産の受付をしている阿久津は同棲していた彼氏と別れたものの、今住んでいる所が二部屋のため引越しのために物件を探していたが、連帯保証人がいるにも関わらず追加で保証会社に入らないといけないことを知る。
今はそういうシステムで仕方ないと思いつつ、自分が -
ネタバレ 無料版購入済み
マンション購入に向けて
分譲マンションの購入のためにさまざまな物件の内見に行く女性と、彼女の夢のために支えるマンションの販売をしている不動産会社の人たちを中心にした淡々としたお話の第一巻。
舞台は二度目のオリンピック開催が決定した東京。
主人公の沼越幸は居酒屋で働く20代半ばの女性。
普段は古そうなアパートに暮らしている彼女の密かな目標は分譲マンションの購入だった。
そのために時間を見つけてはさまざまな物件を見て回っている。
あまりに顔を出しているせいで不動産会社の人たちに覚えられてしまっている幸。
たくさんシフトに入り、給料が多い休日は必ず働くようにしている彼女はマンション購入のための頭金やローンの -
-
Posted by ブクログ
6巻全て読みました。とても静かな漫画でした。
沼ちゃんみたいに、小さな幸せを噛み締めることができたら、どんなに豊かだろうと思います。その一方で、大きな幸せを知ると、小さな事では満足できなくなったり、新しい欲を連れてきたりして、かえって苦しくなることもあるなと最近気づきました。
きっと、沼ちゃんが小さな事で喜びを感じられるのは、そうした大きすぎる幸せを感じた事がないからじゃないかな、とも思います。どちらがいいかは分かりません。
色んな幸せの形を、欠けているところと共に描いているのがとても好きです。
ここに出てくる人たちみたいな生き方がある、幸せの感じ方がある、と知れたから、欲にまみれて苦しんだと