池辺葵のレビュー一覧
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こんなに台詞の少ない漫画でメッセージ性のある漫画は初めて読んだ。ついに主人公の理想の住みかとなるのか?不動産屋さんとの関係性に変化は?女性目線で楽しく心地よい。
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6巻全て読みました。とても静かな漫画でした。
沼ちゃんみたいに、小さな幸せを噛み締めることができたら、どんなに豊かだろうと思います。その一方で、大きな幸せを知ると、小さな事では満足できなくなったり、新しい欲を連れてきたりして、かえって苦しくなることもあるなと最近気づきました。
きっと、沼ちゃんが小さ...続きを読むPosted by ブクログ -
2巻とまとめて。
ものすごくいい。池辺さん独特の空気感や間のようなもの流れていて読んでいて心地よい。
皆、辛いキツイことがあっても、オンオフ切り替えているかのように見えるけど、実際には胸の奥深くに閉じ込めている。
でも、そのことを他の姉妹や母がわかってくれていたりする。
池辺さんの作品に出てくる女性...続きを読むPosted by ブクログ -
ヒト型AI。いつか実用化される時が来るのだろうか。
健気で怖い。
人間がココロを大切にすることを忘れないで欲しい。
便利になっても。いかなる時も。Posted by ブクログ -
未婚の女性がマンションを購入することを夢見る話。
友人に勧められて購入しましたが、同世代未婚女性と属性が同じなので考えさせられるものがあります。
物語に大きな山や谷はありませんが、様々な女性と家との関係が面白いです。
最終的に理想の家を手に入れられるのか楽しみです。 -
ものを作る人と、量産する側のさらっとしたお話。
『リアルクローズ』で百貨店の働き方を見ていたから、より一層分かって面白かった。
さらっとしてるんだけど、薄っぺらくない。Posted by ブクログ -
1人で洋裁屋を営む女性職人さんと、彼女が作る服に惹かれた百貨店企画部の青年。1着1着手作りな洋服・その人の為だけに作られたオーダーメイドの洋服。今の時代にどれ程の需要があるかな?とは思いますが、品物に対する作り手側のプライドや想い、買い手側の想い、等々大量生産の既製品とは違う素晴らしさがあるなぁと思...続きを読む
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台詞も説明もない、絵だけで表現していたりして独特だけど伝わってくる事も多くて、心地よい作品でした。結局どうなったのかはっきりはわからないけどそれもこの作品の良さなのかな。
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修道院を思わせる、透明で静謐な世界に生きる少女たち。
それと対比させるように色の塗られた外の世界。
抑えたセリフと線が美しい。
説明のされすぎない落ち着いたストーリーの中に、一本ぴんと細い糸が張られたような緊張感がある。匿名 -
まずは絵!
フルカラーの色彩の美しさなわけだが、すべて光の表現に通じているのだ。
紙に光は描けないというのに光を感じるとは。
フェルメールとかレンブラントとか。
あるいは「モノクロ漫画描き」としての高野文子とか。
話と絵の静謐さが通じ合っているのも、素敵。
他の作品も読んでみよう。Posted by ブクログ -
最終巻。終わってしまって寂しいけど、沼ちゃんたちの生活は続いていく。
最終巻で伊達さんの家族や沼ちゃんのお母さんが出てきた。
要さんを見送る沼ちゃんの「ずっと応援してる」。
なんと素敵なことばだろう、と思った。
離れた場所から自分のことをずっと応援してくれる人がいる。その人の心の中に自分がいる。
...続きを読むPosted by ブクログ -
基本的に東京のお店が多く、地方民としては「ふーん」って思う程度なんですが、担当者さんが差し入れをしているとか、出版社の近くにこんな店があるなど、漫画家さんにしか知らない話が知れたのは面白かったです。あと、食べ物を美味しく描ける方って、やっぱり他の部分もお上手ですね。
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久しぶりに読んだので、登場人物思い出しながら読みました。せいちゃんが伊達さんって最初わかんなかった。手に入れるためになんの努力もしてこなかったのに、持ってる人をみて羨むのはダメ、、沼ちゃんは羨んでもいいって言ってたけど、私は忘れないでおこう。余白が多くじんわり心に染みる言葉が散りばめられたお話集。あ...続きを読むPosted by ブクログ
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『プリンセスメゾン』池辺葵さんの短編連作。
決して「特別」ではないように見える女子高校生たちの、
やはり「特別」としか言えないような、青春の日々。
みんな、いろんな事情や想いを抱えながら、
その人だけのそのときだけを一所懸命生きていて、
そこにはやはり、その人だけの輝きがある。
各エピソードの主人公...続きを読むPosted by ブクログ -
完結。自分のはっきりした居場所となる
「家」を買おうとしていた沼ちゃんの姿が懐かしいです。
「プリンセス」のタイトルの通り、女性視点で
「家を持つ」「暮らす」ことが描かれてきた作品ですが、
男性の目から見ても、「街でひとり生きていく」ことの
優しさやもの寂しさ、そしてふれあいの温かさなど
「さりげな...続きを読むPosted by ブクログ -
自分も独身で家を買ったから
様々な登場人物たちの物語が共感できて心にしみるお話だった。
しかしだな、最後の最後まで進展しないのかよあのふたりは…
と思った読者も多かったろう。でも、それも良しだよね。
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''ご両親を早くに亡くして長く一人で
暮らしてる人がいてね
マンションのローンに追われながら
毎日ひたすら働いてて、
多分甘えられる人も特別好きな人もいないと
思うんだけれど、
どんなときも精一杯のやさしさで
接してくれて…
毎日ほんのささいなことを、
キ...続きを読むPosted by ブクログ -
絵のすき間から伝わる温かさて泣ける。生きていく中ではいろいろなことがあるけれと、優しくすることは忘れたくない、毎日をいとおしむ気持ちは無くしたくないと思えました。詩のような作品です。Posted by ブクログ
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恋しなくても毎日は愛おしいんだって、孤独が心を蝕むことはないんだって、彼女が教えてくれたんです…
誰しもに生活があって価値観があって人それぞれで、正解はないけどこれが正しいのよって世間の声は存在するから難しい。自分が間違ってる気がして。
池辺先生の本はみんな寂しそうなんだけど丁寧に生きている感じが堪...続きを読むPosted by ブクログ