あらすじ
『このマンガがすごい!2016』(宝島社)オンナ編 第10位!
FRaUマンガ大賞特別賞受賞!
独身女性を中心にネットで大反響の話題作、第2集!
「“運命の物件”はどこ?」
年収250万ちょっと、居酒屋チェーン社員の沼越さんは、
理想の物件を買うため、
オリンピックを控えた東京で
モデルルーム巡りを繰り返す。
寂しい夜を救う、たったひとつの“運命の物件”を見つかるのか?
あなたの心にじんわりと沁みる、
物件をめぐって喜び悲しむ
女たちの群像劇。
居酒屋の社員の女性、沼ちゃんが一人でマンションを買おうとする話。
かといって、マンション購入を鼓舞するような雰囲気ではない。
メインは沼ちゃんのストーリーだが、オムニバスのような形式で、
妙齢の一人暮らしをする独身女性のストーリーが挟みこまれる。
住まいに関する話題から切り取る彼女たちの暮らしは様々。
全てが上手くいっているわけでもなく、時に寂しさも描きながらありのままを淡々と映し出す。
独身でも、既婚でも、そこにあるのは等しく暮らしなんだな…としみじみした気持ちに。
マンション購入に関しても同じだ。
たくさんの検討の末、念願のマンションを手に入れた沼ちゃん。
けれど「手に入れてからが勝負だね」と作中のセリフにある通り、マンション購入はゴールではない。
ローンや今後の生活を考えて不安になりながらも、
「わたしのおうちを大切にする」という気持ちを一番優先にしていく沼ちゃんの姿は
健気であり、とても愛しい。
家とは?暮らすとは?そんなことを改めて考えさせられる。
何が良い、何が悪い、というのを決めつけずに
いろんな暮らしがあることを、優しく抱きしめてくれるストーリー。
感情タグBEST3
色々考えさせられる
家とそこに住む女性たちのお話。
家を探すことがメインにありつつも、別の女性たちの生活も覗けるのが魅力の1つだと思いました。
自分の家や生活を見直したくなる作品です。
匿名
色々な人達の日常も、面白いです。
伊達さんがスワンボートだめなのが、ちょっと笑えました。
今回の物件探し、沼ちゃん気になったのがあったみたいですね。
次はどんな物件と巡り合えるのかな、、
家=人生
家を購入するということは、自分の人生を考えるということ。様々な立場の人が、自分に合った1軒を見つけたいという思いがこの漫画には凝縮されている。絵柄もほんわかしていてとても好きです。
感動
作者の絵に魅了され、話の内容を通して自分の家に対する概念や人生の豊かさについて考えさせられた世界一面白いマンガです。
沁みる
プリンセスメゾンを読むと何となく心が重くなってしまいます。
それぞれの事情を抱える女性と家の関係を描いて、他人に理解されない辛いこともあるけれど前向きに頑張ろうと思わせるような話だとは思います。しかし自分に置き換えてみると、こんなに真剣に将来を考えられているか、目標を持って熱心に打ち込めることはあるだろうかなど考えてしまってブルーな気持ちになります。
Posted by ブクログ
「人が暮らす場所」としての「家」を取り巻く物語。温かい絵本のような雰囲気の、静かで優しい作品。
メインの登場人物は沼ちゃんや要さんや伊達さんだけど、オムニバス形式になっている。
登場人物たちは作中で多くを語らない。でも表情(特に目。目が印象的)やその場所や状況で訴えかけてくる。言葉じゃなく感情が心に刻まれる、そんな素敵な作品だとおもう。
要さんが沼ちゃんを思って実家のベッドで静かに涙する場面が、本当に美しかった。
・・・沼ちゃんと伊達さんはどうなる(どうにかなる)のかしら。要さん目線で気になってしまう。
Posted by ブクログ
web連載もとても楽しみで、やっとまちにまった紙の本。
沼ちゃんの周りの人たち、ひとりで自分の道を生きる女の人たち。
淡々と、でも確実に物語が進んでいく。モチイエにたどり着くまで見逃せない。
Posted by ブクログ
勤労バイトの沼越さんが何でこんなに物件探しに一生懸命なのか、彼女の身の上が少しわかる巻。胸がしみしみする。
池辺葵さんの描く漫画は、池辺葵さんにしか描けない。寂しくて、とても優しくて、鼻がツンとするんだ。
Posted by ブクログ
運命の物件に出会うため、モデルルーム巡りを繰り返す居酒屋の社員、沼越さん。 NHKで、dramaやってました。森川葵さん、高橋一生さん、この世界観が好きでした。☺
胸がキュンとする
いつも物件を観にくる女の子。顔見知りになってしまい周りも気になってしまいますよね。それがたまたま行ったご飯屋さんで仕事していたならよけい。いつか買えるといいね。胸がキュンとしました。
静かで淡々としてて独特な空気感だなぁと読んでいたら、
沼越さんの叔父夫婦の会話の場面に「東京物語」を連想しました。
なるほど作者さんはモノクロ時代の日本映画をお好きそうで、そこから生まれてきた雰囲気なのかもしれません。
それと家を思う時やっぱり似合うのは夕刻や夜景の時間帯なんですね。たまに見開きで挟まれる風景がとても素敵でした。
人間関係がいい
分譲マンションを購入するためにいろいろな物件を内見する女性と、彼女の家探しをサポートし見守る不動産会社の人たちを中心とした住む、生きるについて淡々と描いたお話の第二巻。
いつも見ているのは割と新築の物件が多かったが、中古物件も視野に入れた幸はいろいろな土地の不動産屋を開拓していた。
理想の家探しのために閉店ギリギリまでねばる。
一方、持井不動産の受付をしている阿久津は同棲していた彼氏と別れたものの、今住んでいる所が二部屋のため引越しのために物件を探していたが、連帯保証人がいるにも関わらず追加で保証会社に入らないといけないことを知る。
今はそういうシステムで仕方ないと思いつつ、自分が派遣社員で保証人の父が年金暮らしだからと邪推してしまう阿久津はとなりで物件を探している高齢女性が自分以上に苦戦していることを知るのだった。
幸が高校の時に両親を失い、一人暮らしで親戚の家にお世話になったあとに親と住んでいた東京に一人で生き続けていくために分譲マンションの購入にこだわっているのかなぁとこの巻を読んで思った。
幸の他にも、一見華やかな暮らしをしていても空虚な女性や、引っ越してきたばかりのマンションの下の住人が気になる女性など1話きりのキャラの話もよかった。
あと幸と要の歳の離れた?友情や、幸を見守るなかである感情が芽生えつつある伊達など、幸をめぐる人間関係の変化もよかった。
独特の世界観
こんなに台詞の少ない漫画でメッセージ性のある漫画は初めて読んだ。ついに主人公の理想の住みかとなるのか?不動産屋さんとの関係性に変化は?女性目線で楽しく心地よい。
Posted by ブクログ
とても良いです。
帯のキャッチコピーはなんかちょっと違う気がするな〜。沼ちゃんはじめとする物語の中の女性たちはひとりの夜から救われたいわけじゃない気がする。
Posted by ブクログ
(寝ながら)私、いつ、死ねるんだろう。
(煙草を吸いながら)さて、どこで生きようか。
ひとりで生きることに迷う。しかし自分を見失うことのない人々の群像。
日常の中で感じるほんのちょっとした幸福感が、地味に愛しく感じられる。
作品全体に漂う虚無感が、時にツラく感じるので、夜中には読まないほうが良いのかもしれないな⋯と思ってしまった。
Posted by ブクログ
沼越さんとマンションギャラリーの方々はじめ、
いろんな人が徐々につながっていくのが微笑ましいです。
でも、それぞれの人々にそれぞれの生活があり想いがあり
哀しみがあって、このいい時間もどこか儚げで。
それも一面の真実なのでしょうね。
いい時間は長く続いてほしいと思いますけれど。
Posted by ブクログ
一巻に引き続き読ましてもらいました…個人的には一巻の方がグッと来たかな?? と思うんですけれども、その一巻の内容はすでに忘却の彼方にあるのでして、当時読んだ"感触"だけを元にこのように書いているわけですが…
電車内で読んだのがいけなかったのかもしれませんねぇ…こういった静かな漫画は夕食後、やることすべて終えてからお布団の中に入って読むものなのかもしれません…。再読漫画になるかもしれませんね…さようなら。
ヽ(・ω・)/ズコー