池辺葵のレビュー一覧
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購入済み
マンションを買いたくなりました
先日、中古マンションを内見し、すごく気に入ったので購入の手続きに入るまでイメージを膨らませてワクワクしていたのですが、不動産屋の指定する日に事務所に行くと、なんと数日前に売れた、と。内見して買う気満々の私にはなんの連絡もなしに、売られてしまいました。その代わりにこの物件はどうですか?と外観がボロボロのマンションを紙面でだされ、あー、女一人暮らしだから甘く見られたんだなぁ、と嫌な思いをしました。
それからマンション購入に対して消極的になっていますが、このマンガ3巻を読んで、ちゃんと向かい合ってくれる不動産屋を探して地道に探そうと思いました。また希望を持たせてくれて、ありがとうございます!と池辺さ -
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WEBマンガサイト「やわらかスピリッツ」で連載中の「住まい」をテーマにした漫画。主人公は一人で持ち家を探す沼ちゃんこと沼越さん。年収250万ちょい、居酒屋の正社員で25歳。無理だと言われてもあきらめず、一生懸命物件を探し続けるその姿に、不動産で働く人々も心を動かされていきます。ともすると俗っぽくなりそうな話なのですが、池辺葵独特のフィルターがかかり、やわらかく少しものがなしい雰囲気の作品になっています。この作品や「東京タラレバ娘」で、「オリンピックを控えた東京」という言葉が出てくるようになりました。「その時、あなたはどう過ごしているのか?」この問いをつきつける漫画は、今後もしばらく続く気がして
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Posted by ブクログ
どーでもいいんですが『繕い』ではなく、『縫い』だとずっとおもってました(*´σー`)エヘヘ
今更、最終巻を読みました。時間がゆっくり流れる作品なので、駆け足で読んではだめかと思って。
普通に藤井さんが好きでゆるゆるきゅんってなることは置いておいて(o˘◡˘o)、近年、貪欲とか、なんでもとか、そういう、とにかく進め、とは違うものこそよい!と思っています。そういう今の私が読むのに適したコミックだったなと。
自分が勢いで押して雰囲気を作る型の人間であることを理解していながら、本当にふわっと、いや、そんなに軽くないかな?じっとりと?空気を作ることにとても憧れています。一応、目指すことも忘れてません。 -
Posted by ブクログ
ドブ川のほとりのベンチでいつもうたた寝をしている老女。川沿いの、長屋のような安アパートに住んでいる。身寄りはないらしい。
うたた寝の彼女が遊ぶ妄想の世界では、彼女は豪邸に住む四姉妹の長女。ドレスを仕立てたり、ご馳走の食べ過ぎでウエストを気にしたり。現実の彼女の部屋には何もない。ちゃぶ台と数冊の童話。そんな生活を嘆くでもなく日々は淡々と過ぎていき、町の人々もそれぞれの毎日を抱えながら彼女の傍を通り過ぎていくーー。
柔らかな絵で静かに淡々と進む物語。なのに時折り、思いもよらないほど、胸のつぶれるように切ない一コマが挟まれる。これが池辺葵さんだ。
ある夜。老女がいつも口ずさんでいる歌を、同じア -
Posted by ブクログ
「食」についての漫画は数あれど「住」についての漫画はなかなかありません。この「プリンセスメゾン」はオリンピックを控え都市再開発が進むと同時に単身世帯が増加し続ける今の東京を舞台に、さらりとしたやさしい絵で時に心にチクリと鋭く描かれます。
主人公の沼越さんは20代の居酒屋アルバイト。古びたアパートに住みながらもコツコツ貯金をして、いつか「自分次第で手の届く目標」であるマンションを買うために、分譲マンションの物件巡りをするのが趣味。
そんな沼越さん以外にも、たくさんの「住まう人」が出てきます。モデルルーム受付の要さんと阿久津さん、大きな部屋に一人で済む初老のベテラン漫画家、母親を一人地元に残し